ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【献本等お礼】難波先生より

2014-08-05 15:40:22 | 難波紘二先生
【献本等お礼】
 馬屋原宏先生から『医薬品GLPと毒性試験の基礎知識』(薬事日報社)の献本があった。「GLP」はGood Laboratory Practiceの略で「良い実験室業務」を意味していて、それには手順、技術のような操作的問題だけでなく、実験ノートをちゃんとつけるとか、データを改ざんしないなどの倫理的側面が含まれています。GLPがきちんと守られていたら、STAP事件は起こっていません。
 医薬品の場合は開発に企業がからむので、毒性ことに長期毒性の評価が甘くなることがあるという問題があります。サリドマイドは睡眠薬として開発されたので、「催奇形性」についてはほとんどノーチェックでした。本書は専門書なので、関係者にしか興味がないかと思いますが、索引が大変充実しています。厚くお礼申し上げます。
 「医薬経済」8月1日号の恵送を受けた。お礼申し上げます。
 今回も、
 「捜査はこれで<終結>ではない、ディオバン問題、違和感ある元社員の<単独犯>」
 「薬局の<独立性>もはや形骸化:都薬も悩む東京の<門前薬局>騒動」
 「<メディカル事業>に賭けるニコン:不調のデジカメを支える柱になるか」
 「紹介状なし大病院受診抑制は成功するか」
 など面白い記事がいろいろ載っていいる。
 7/17の「産経」全面広告にFUJIの「50倍ズームレンズ登載、ビューファインダー+液晶ファインダー、マクロ1cm、広角24mm、望遠1,200mm、画素数1620万」という超高性能の「FinePixS-9200」という機種が、バッグ、三脚など5点のおまけ付きで、たったの2.7万円で売り出されており、驚いた。婿のエドに見せたら、彼も興味があったらしく「ネットで調べたらアメリカの通販でも値段は270ドルだった」と日本と値段が変わらないのに驚いていた。デジカメ業界はスマホの出現で過当競争により値下げが続いている。
 ニコン記事を読むと牛田一雄新社長は「メディカル事業を経営計画の核にする」そうだ。「低侵襲病理診断支援」もその中に入っているらしい。切片を作らなくても顕微鏡診断ができる装置か?
 それによると、ニコンは三菱系の会社で、2013/3、つまり小保方がユニットリーダーに採用され、「論文執筆の天才」笹井が手を入れた論文を「ネイチャー」に投稿した月に、メディカル事業への進出を目指す当時の牛田副社長は、理研のバイオベンチャー「ヘリオス」に5億円の投資を決めている。これは旧名「日本網膜研究所」で、高橋政代医師が加齢網膜変性症の再生医療に使うiPS細胞のセルシートを作るところだ。
 「セルシード」社のインサイダー取引疑惑については「新潮45」7月号にも書かれていたが、同誌8月号はヘリオスが2013/3~10月にかけて、約30億円の資金調達をしたことを書いている。うち大日本住友製薬が15億円、ニコンが5億円、新日本科学が3億円などとなっている。新日科の株価は2013/9/4に1424円まで値上がりしたそうだ。
 「医薬経済」記事の知識を踏まえて8月号を読みなおすと、「理研を蝕む金脈と病巣」がよーくわかる。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【訂正など】難波先生より | トップ | 時間が足りない »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

難波紘二先生」カテゴリの最新記事