1.【国際的な動き】
1)ギリシア総選挙＝ 1/26朝7時のNHKweb情報：
<日本時間２６日午前７時現在の選挙管理委員会の発表で、開票率は６７．７５％、得票率は最大野党の急進左派連合が３６．０６％と最も多く、サマラス首相率いる新民主主義党は２８．１２％となっています。急進左派連合のツィプラス党首が、首都アテネ市内で大勢の支持者の前に姿を見せ、「苦しい５年を経てギリシャ国民はきょう歴史を書きかえた。緊縮策のせいで国民が強いられている厳しい暮らしを過去のものにする」と述べて、勝利を宣言しました。
ツィプラス党首は「あすからは新しい時代が始まり、われわれはＥＵと債務を減らすために話し合う」と述べ、公約を実行に移す決意を述べました。
こうしたなか、サマラス首相は日本時間２６日午前６時前に首都アテネ市内で記者会見し、「ギリシャ国民は意思を示した。私は結果を尊重し、次の政権に鍵を託す」と述べて、敗北を認めました。>
と「急進左派」の得票率が現与党を8ポイントも上まわったことを報じている。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150126/k10014959721000.html
治安さえ問題なければ、私もギリシア語をブラッシュアップして、またギリシア旅行がしたい。今度はまずトルコのイスタンブールに飛び、アジアとヨーロッパの自然境界であるボスポラス海峡やトルコのエーゲ海側の遺跡、トロイ遺跡や羊皮紙発祥の地ペルガモン、アリストテレスがマケドニア王に仕える前に弟子のテオフラストスと共に「自然学」の研究をしたレスボス島のミティレネ湾を訪ねてみたい。（ペルガモンの沖合の島）
エーゲ海岸を北上すればダーダネルス（ヘレスポント）海峡に出る。その南岸にトロイ遺跡がある。BC334にアレクサンダーが「全ギリシア東征軍」を率いて海峡を渡り、小アジアに侵入した時、ペルシア軍と最初に決戦になったのが、「グラニコス川の戦い」である。
この時、マケドニア騎兵の先頭に立ってペルシア軍に突入したアレクサンダーは、白い羽毛で飾った兜をかむっていて目立ち、一時的に敵陣で孤立した。敵騎兵３騎が取り囲み、うち一人が半月刀で彼の兜を割り、頭部に重傷を負ったアレクサンダーは馬もろとも地上に倒れた。
「乳兄弟」である「黒のクレイトス」がすぐさま駆けつけ、半月刀を握った敵の右腕を切り落とさなかったら、彼の生命はなく歴史は変わった。歴史家のトインビーは「アレクサンダーがBC322/6に急死しないで、彼の師匠アリストテレスと同じ60代まで生きていたら、世界史が変わっただろう」と述べたが、軍事史家はグラニコスでの死の方に「もしも」の蓋然性が高いとみている。
トルコ領内のヨーロッパ側には最初に製鉄法を発明したスキタイの遺跡もある。エーゲ海岸を反時計回りにアブデラまで行くと、ここは医聖ヒポクラテスの師匠である最初の哲学者デモクリトスがいた町である。付近にはギリシア古代史で重要な役割を演じた「パンガイオン金山」がある。初めここはアテネが押さえていたが、ペロポネソス戦争に負けてスパルタのものになり、後マケドニアのフィリッポス王（アレクサンダーの父）が支配下に収めた。この金山がなければ、アレキサンダー東征の準備はできなかった。
西にストリモン川を渡り、カルキディキ半島のオルファノス湾側を南下すると、アリストテレスが生まれた町スタゲイラの廃墟がある。バルカン半島からカルキディキ半島が突き出し、これからさらに三本指のような三つの小半島が飛び出している。東側のものが「アトス半島」で付け根には第二次ペルシア戦争の際に、ペルシアのクセルクセスが掘った運河があった。（今は埋め立てられている。）
アトス半島の先端にギリシア正教の聖地アトス山がある。最初の「新約聖書」はギリシア語で書かれているから、まあここは日本仏教における高野山みたいなところだ。今回はここも訪れてみたい。
「ギリシアの大阪」テサロニケに戻り、テッサリア地方を南下しボイオティアに入ると、ギリシアとマケドニアの決戦場になった「カイロネイアの古戦場」がある。
BC338にこの戦場で、マケドニアのフィリッポス王は「斜線陣」という新戦法を採用し、重装騎兵隊に敵陣右翼を突破させ、本陣背後に回り込ませる役割をさせた。
この騎兵突撃の先頭に立ったのが18歳で初陣のアレクサンダーだった。この戦いでアテネ・テーベ連合軍は完敗した。後のギリシア諸都市は簡単にマケドニアが各個撃破し、ここにマケドニア支配の王国が誕生した。
プラトンの学園「アカデミア」を喧嘩別れで退学したアリストテレスは、この時小アジア・アタルネウスの僭主ヘルミアスに仕えていた。ここから彼の運が開ける。後の著書「政治学」、「経済学」の基礎は、ヘルミアスの下での体験によるところが大きい。
その後、レスボス島で自然研究をやっている時に、フィリッポス王からマケドニアに招かれた。学問をしつつ現実政治にかかわった幅の広い学者という点で、新井白石に似ている。そういえば、哲学を意味する「形而上学」という用語を使った最初の人は白石だと思うが…。
アレクサンダーの急死で、アリストテレスの運命も変わった。マケドニアがスポンサーだった学園「リュケイオン」を弟子のテオフラストスに蔵書もろとも引き渡すと、母の故郷エウボイア島のカルキスに引退した。カイロネイア−カルキス−アテネはほぼ倒立二等辺三角形をしていて、底辺が30キロ、カルキスーアテネの辺が50キロ程度である。
アリストテレスが死んだのはアレクサンダーの死の翌年で、62歳だった。トリカブトの毒による自殺だとも胃病だともいわれる。
この頃から2400年くらい経っているのだが、人間がやっていることは当時とあまり変わらないと思う。
2)シリア人質事件＝＜湯川遥菜氏が横たわる背中の上に切断された首が！？＞というタイトルで、誰が投稿したのか「イスラム国」の人質となっている後藤健二(47:フリージャーナリスト)の写真と音声メッセージがYOUTUBEに載っている。
https://www.youtube.com/watch?v=6V9g1H62bVk
後藤と思われる人物は、A4サイズの写真（右側に橙色の囚人衣まとい膝をついた人物。左側に頭部のない、腹部が肥満した胴を右に向けて横たわる同様な人物、胸の上に切断された自分の首と思われるものを両手で抱えている）を胸前に横に保持した静止画像に写っており、1分46秒の音声がダブっている。
殺された人物は、下の写真右側の「民間軍事会社経営・湯川遙菜」なる人物と思われる。
動画の画面下側には下層にアラビア語のキャプションが、その上に英語のキャプションが出るが、英語文には聞き取りの間違いや訳の間違いが多い。
後藤さんのオリジナル音声かどうか、私にはわからないが、メディアが伝えない(1/26「産経」は日本語訳を掲載)ので、彼の英語メッセージを私が転記したものを以下に掲げる。
要点は
「72時間以内という約束の刻限を守らなかったので、我々の捕獲者たちは約束通り、写真のように同房の囚人ハルナを殺害した。
…彼らはもう身代金を要求していない。だからテロリストに資金を渡すことになるのを心配する必要はない。彼らの要求は、ヨルダン政府により投獄されている彼らのシスター、サイジャ・アル・リシャウィを私と交換に釈放することだ。サイジャが釈放されれば私も直ちに解放される。
これらが、お前が聞く私のこの世での最後の言葉になるかもしれない。そうならないようにしてほしい」
という妻宛の呼びかけ。
日本語で語らないのは、世界中に情報を発信させたいとイスラム過激派が考えているからであろう。以下、英語発話の転記：
＜タイトル：This message was received by the family of Kenji Goto Jogo and The Government of Japan.
本文＝ I am Kenji Gotoh Joe. You have seen the photo of my cellmate Haruna slaughtered in the Land of Islamic Cache. You were warned: you are given a deadline and, so, my captors acted upon their words.
Abe, you killed Haruna! You did not take the threats of my captors seriously and you did not act within the Seventy-two hours.
Rinko, my beloved wife!
I love you, and I miss my two daughters!
Pease! Don’t let Abe do the same for my case. Don’t give up.
You, along with our family, friends and colleagues in the Independent Press, must continue to pressure our Government.
Their demand is easier. They, being fair, they no longer don’t want money. So you don’t need to worry about funding the terrorists. They are just demanding the release of their sister Sajida Al-Rishawi. It is simple. You give them Sajida, and I will be released.
At the moment, it actually looks possible and Our Government is a stone throne-away. How? Our Government representatives are ironically in Jordan where their sister, Sajida is held as a prisoner by the Jordanian Regime.
Again, I would like to stress how easy it is to save my life. You bring them their sister from the Jordanian Regime, and I will be released immediately. Me for Her, linked.
These could be my last hours in this world, and I may be a dead-man speaking. Don’t let these be these be my last words you ever hear.＞
（英語のアクセントや抑揚から、話しているのは日本人で、妻と娘への呼びかけのところは涙声になっており、掲げている写真もしゃべっている人物も本物だ、と私は思った。）
1/25日経によるとこの「ヨルダンに投獄されているイスラム女性同胞」というのは、死刑囚らしい。
1977年に日本赤軍が日航機をハイジャックし、ダッカで人質と交換に服役中の同志と普通犯の死刑囚などの釈放と「身代金600万ドル（当時の金で6億円）」を要求した事件が起きている。当時の首相福田赳夫は「超法規的措置」としてこれに応じた。
その前の1975年には、やはり日本赤軍がクアラルンプールでアメリカとスウェーデンの大使館を占拠、大使館員を人質に赤軍派幹部などの釈放を要求するという事件が起こっている。当時の三木武夫首相はこれに応じた。
その前の1972年には日本赤軍の一派３名が、パレスチナのアラブゲリラに加盟して、イスラエル・テルアビブ空港を襲撃する事件(乗客ら死者25人、犯人側2人死亡)が発生している。（この時の首相は田中角栄）
パレスチナのアラブゲリラは日本赤軍から特攻隊の話を聞き、テルアビブ空港で実際を知り、それで「自爆テロ」を学習したと記憶している。
ヨルダン政府は、前にも日本赤軍のメンバーを逮捕しながらも（テルアビブの生き残り岡本公三を含む）、レバノンに国外追放処分にした既往があり、自爆未遂で死刑判決を受けたシャウィは釈放される可能性がある。すでに在ヨルダン日本大使館に現地対策本部が設置されていると思うが、安倍首相の決断と実行力に期待したい。
ここは王国だからアブドラ国王が「超法規的措置」を命じればすむことだ。もっと日本はシリア難民で苦しんでいるヨルダンにODAを申し出なければならないだろうが…。
1)ギリシア総選挙＝ 1/26朝7時のNHKweb情報：
<日本時間２６日午前７時現在の選挙管理委員会の発表で、開票率は６７．７５％、得票率は最大野党の急進左派連合が３６．０６％と最も多く、サマラス首相率いる新民主主義党は２８．１２％となっています。急進左派連合のツィプラス党首が、首都アテネ市内で大勢の支持者の前に姿を見せ、「苦しい５年を経てギリシャ国民はきょう歴史を書きかえた。緊縮策のせいで国民が強いられている厳しい暮らしを過去のものにする」と述べて、勝利を宣言しました。
ツィプラス党首は「あすからは新しい時代が始まり、われわれはＥＵと債務を減らすために話し合う」と述べ、公約を実行に移す決意を述べました。
こうしたなか、サマラス首相は日本時間２６日午前６時前に首都アテネ市内で記者会見し、「ギリシャ国民は意思を示した。私は結果を尊重し、次の政権に鍵を託す」と述べて、敗北を認めました。>
と「急進左派」の得票率が現与党を8ポイントも上まわったことを報じている。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150126/k10014959721000.html
治安さえ問題なければ、私もギリシア語をブラッシュアップして、またギリシア旅行がしたい。今度はまずトルコのイスタンブールに飛び、アジアとヨーロッパの自然境界であるボスポラス海峡やトルコのエーゲ海側の遺跡、トロイ遺跡や羊皮紙発祥の地ペルガモン、アリストテレスがマケドニア王に仕える前に弟子のテオフラストスと共に「自然学」の研究をしたレスボス島のミティレネ湾を訪ねてみたい。（ペルガモンの沖合の島）
エーゲ海岸を北上すればダーダネルス（ヘレスポント）海峡に出る。その南岸にトロイ遺跡がある。BC334にアレクサンダーが「全ギリシア東征軍」を率いて海峡を渡り、小アジアに侵入した時、ペルシア軍と最初に決戦になったのが、「グラニコス川の戦い」である。
この時、マケドニア騎兵の先頭に立ってペルシア軍に突入したアレクサンダーは、白い羽毛で飾った兜をかむっていて目立ち、一時的に敵陣で孤立した。敵騎兵３騎が取り囲み、うち一人が半月刀で彼の兜を割り、頭部に重傷を負ったアレクサンダーは馬もろとも地上に倒れた。
「乳兄弟」である「黒のクレイトス」がすぐさま駆けつけ、半月刀を握った敵の右腕を切り落とさなかったら、彼の生命はなく歴史は変わった。歴史家のトインビーは「アレクサンダーがBC322/6に急死しないで、彼の師匠アリストテレスと同じ60代まで生きていたら、世界史が変わっただろう」と述べたが、軍事史家はグラニコスでの死の方に「もしも」の蓋然性が高いとみている。
トルコ領内のヨーロッパ側には最初に製鉄法を発明したスキタイの遺跡もある。エーゲ海岸を反時計回りにアブデラまで行くと、ここは医聖ヒポクラテスの師匠である最初の哲学者デモクリトスがいた町である。付近にはギリシア古代史で重要な役割を演じた「パンガイオン金山」がある。初めここはアテネが押さえていたが、ペロポネソス戦争に負けてスパルタのものになり、後マケドニアのフィリッポス王（アレクサンダーの父）が支配下に収めた。この金山がなければ、アレキサンダー東征の準備はできなかった。
西にストリモン川を渡り、カルキディキ半島のオルファノス湾側を南下すると、アリストテレスが生まれた町スタゲイラの廃墟がある。バルカン半島からカルキディキ半島が突き出し、これからさらに三本指のような三つの小半島が飛び出している。東側のものが「アトス半島」で付け根には第二次ペルシア戦争の際に、ペルシアのクセルクセスが掘った運河があった。（今は埋め立てられている。）
アトス半島の先端にギリシア正教の聖地アトス山がある。最初の「新約聖書」はギリシア語で書かれているから、まあここは日本仏教における高野山みたいなところだ。今回はここも訪れてみたい。
「ギリシアの大阪」テサロニケに戻り、テッサリア地方を南下しボイオティアに入ると、ギリシアとマケドニアの決戦場になった「カイロネイアの古戦場」がある。
BC338にこの戦場で、マケドニアのフィリッポス王は「斜線陣」という新戦法を採用し、重装騎兵隊に敵陣右翼を突破させ、本陣背後に回り込ませる役割をさせた。
この騎兵突撃の先頭に立ったのが18歳で初陣のアレクサンダーだった。この戦いでアテネ・テーベ連合軍は完敗した。後のギリシア諸都市は簡単にマケドニアが各個撃破し、ここにマケドニア支配の王国が誕生した。
プラトンの学園「アカデミア」を喧嘩別れで退学したアリストテレスは、この時小アジア・アタルネウスの僭主ヘルミアスに仕えていた。ここから彼の運が開ける。後の著書「政治学」、「経済学」の基礎は、ヘルミアスの下での体験によるところが大きい。
その後、レスボス島で自然研究をやっている時に、フィリッポス王からマケドニアに招かれた。学問をしつつ現実政治にかかわった幅の広い学者という点で、新井白石に似ている。そういえば、哲学を意味する「形而上学」という用語を使った最初の人は白石だと思うが…。
アレクサンダーの急死で、アリストテレスの運命も変わった。マケドニアがスポンサーだった学園「リュケイオン」を弟子のテオフラストスに蔵書もろとも引き渡すと、母の故郷エウボイア島のカルキスに引退した。カイロネイア−カルキス−アテネはほぼ倒立二等辺三角形をしていて、底辺が30キロ、カルキスーアテネの辺が50キロ程度である。
アリストテレスが死んだのはアレクサンダーの死の翌年で、62歳だった。トリカブトの毒による自殺だとも胃病だともいわれる。
この頃から2400年くらい経っているのだが、人間がやっていることは当時とあまり変わらないと思う。
2)シリア人質事件＝＜湯川遥菜氏が横たわる背中の上に切断された首が！？＞というタイトルで、誰が投稿したのか「イスラム国」の人質となっている後藤健二(47:フリージャーナリスト)の写真と音声メッセージがYOUTUBEに載っている。
https://www.youtube.com/watch?v=6V9g1H62bVk
後藤と思われる人物は、A4サイズの写真（右側に橙色の囚人衣まとい膝をついた人物。左側に頭部のない、腹部が肥満した胴を右に向けて横たわる同様な人物、胸の上に切断された自分の首と思われるものを両手で抱えている）を胸前に横に保持した静止画像に写っており、1分46秒の音声がダブっている。
殺された人物は、下の写真右側の「民間軍事会社経営・湯川遙菜」なる人物と思われる。
動画の画面下側には下層にアラビア語のキャプションが、その上に英語のキャプションが出るが、英語文には聞き取りの間違いや訳の間違いが多い。
後藤さんのオリジナル音声かどうか、私にはわからないが、メディアが伝えない(1/26「産経」は日本語訳を掲載)ので、彼の英語メッセージを私が転記したものを以下に掲げる。
要点は
「72時間以内という約束の刻限を守らなかったので、我々の捕獲者たちは約束通り、写真のように同房の囚人ハルナを殺害した。
…彼らはもう身代金を要求していない。だからテロリストに資金を渡すことになるのを心配する必要はない。彼らの要求は、ヨルダン政府により投獄されている彼らのシスター、サイジャ・アル・リシャウィを私と交換に釈放することだ。サイジャが釈放されれば私も直ちに解放される。
これらが、お前が聞く私のこの世での最後の言葉になるかもしれない。そうならないようにしてほしい」
という妻宛の呼びかけ。
日本語で語らないのは、世界中に情報を発信させたいとイスラム過激派が考えているからであろう。以下、英語発話の転記：
＜タイトル：This message was received by the family of Kenji Goto Jogo and The Government of Japan.
本文＝ I am Kenji Gotoh Joe. You have seen the photo of my cellmate Haruna slaughtered in the Land of Islamic Cache. You were warned: you are given a deadline and, so, my captors acted upon their words.
Abe, you killed Haruna! You did not take the threats of my captors seriously and you did not act within the Seventy-two hours.
Rinko, my beloved wife!
I love you, and I miss my two daughters!
Pease! Don’t let Abe do the same for my case. Don’t give up.
You, along with our family, friends and colleagues in the Independent Press, must continue to pressure our Government.
Their demand is easier. They, being fair, they no longer don’t want money. So you don’t need to worry about funding the terrorists. They are just demanding the release of their sister Sajida Al-Rishawi. It is simple. You give them Sajida, and I will be released.
At the moment, it actually looks possible and Our Government is a stone throne-away. How? Our Government representatives are ironically in Jordan where their sister, Sajida is held as a prisoner by the Jordanian Regime.
Again, I would like to stress how easy it is to save my life. You bring them their sister from the Jordanian Regime, and I will be released immediately. Me for Her, linked.
These could be my last hours in this world, and I may be a dead-man speaking. Don’t let these be these be my last words you ever hear.＞
（英語のアクセントや抑揚から、話しているのは日本人で、妻と娘への呼びかけのところは涙声になっており、掲げている写真もしゃべっている人物も本物だ、と私は思った。）
1/25日経によるとこの「ヨルダンに投獄されているイスラム女性同胞」というのは、死刑囚らしい。
1977年に日本赤軍が日航機をハイジャックし、ダッカで人質と交換に服役中の同志と普通犯の死刑囚などの釈放と「身代金600万ドル（当時の金で6億円）」を要求した事件が起きている。当時の首相福田赳夫は「超法規的措置」としてこれに応じた。
その前の1975年には、やはり日本赤軍がクアラルンプールでアメリカとスウェーデンの大使館を占拠、大使館員を人質に赤軍派幹部などの釈放を要求するという事件が起こっている。当時の三木武夫首相はこれに応じた。
その前の1972年には日本赤軍の一派３名が、パレスチナのアラブゲリラに加盟して、イスラエル・テルアビブ空港を襲撃する事件(乗客ら死者25人、犯人側2人死亡)が発生している。（この時の首相は田中角栄）
パレスチナのアラブゲリラは日本赤軍から特攻隊の話を聞き、テルアビブ空港で実際を知り、それで「自爆テロ」を学習したと記憶している。
ヨルダン政府は、前にも日本赤軍のメンバーを逮捕しながらも（テルアビブの生き残り岡本公三を含む）、レバノンに国外追放処分にした既往があり、自爆未遂で死刑判決を受けたシャウィは釈放される可能性がある。すでに在ヨルダン日本大使館に現地対策本部が設置されていると思うが、安倍首相の決断と実行力に期待したい。
ここは王国だからアブドラ国王が「超法規的措置」を命じればすむことだ。もっと日本はシリア難民で苦しんでいるヨルダンにODAを申し出なければならないだろうが…。
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イスラム国も要望や報道は一切無視するべきであり、それが今後の事件再発を防ぐものになる。
イスラム国も→イスラム国の
そして空爆を続けて壊滅させるのです。