ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【献本お礼】難波先生より

2013-02-25 12:14:19 | 難波紘二先生
【献本お礼】広島大福山附属高校で社会科を教えている下前弘司先生から、「テオリア:最新倫理資料集」(第一学習社)をお送りいただいた。ありがとうございました。
 高校生用の「哲学・倫理・宗教」の学習参考書で、4月から使用されるものらしく、AMAZONでは「現在お取り扱いできません」となっている。(添付1)


 われわれの高校時代は1957~60年で、いま手許に「学生社会六法」という1959年発行の六法全書が残っているから、主に社会科では人文地理と憲法などを習ったのではないかと思う。(実のところ教師が教えたことは全部忘れた。)この六法を重宝しているのはハムラビ法典とか、ローマの十二表法だとか、「治安維持法」だとか、「ポツダム宣言」など、歴史的法律が載っているからだ。(これでたった120円。)
 有斐閣『六法全書』など2冊本で1冊1万円もするが、実務書なので歴史的法律は載っていない。


 さてこの「資料集」だが、全部で約300頁あり、全体が5章にわかれていて、1.「青年期の特徴と心理」、2.「ギリシア、キリスト教、イスラーム、仏教、中国の思想と流れ」、3.「日本の思想、とくに外来思想の受容の仕方」、4.「西洋近代思想とその日本への輸入」、5.「現代の諸課題と倫理」という構成になっている。


 全ページがカラー印刷で、年表、写真、図表がたくさん取り入れられ、用語集もあり索引もしっかりしている。定価が880円ときわめて安いのは何十万冊と売れるからである。全部横組みで、左表紙である。これは「未来の本」で、横書きになれた高校生はもうタテ組み本を敬遠するようになるだろう。
 「今の高校生はどういう倫理教育を受けているのか?」(これは「産経」がよく問題にする)
 と思う人は、ぜひ手にとって読まれるとよいだろう。大学生にもふさわしい充実した内容だ。


 この「第一学習社」というのは、私が大学生の頃は広島市の予備校だったが、途中で教科書・参考書の出版社に変わり経営者も変わっていまに至っている。出版不況というが、この分野は決して不況ではない。


 高野山で仏教を修練し、大学でサンスクリット語をマスターした下前先生は、仏教と中国思想の部分、合計37ページを分担しているから1割を超える。いや、ご苦労様でした。「教えることは学ぶこと、書くことも学ぶこと」だから、きっと実力がついたことだと思いますよ。
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