この懐かしき本たちよ!

まだ私の手元に残っている懐かしい本とそれにまつわるいろいろな思い出、その他、とりとめのない思いを書き綴りたい。

#169 随想54 「短い校歌」(磐城高校校歌)

2005年08月26日 | 中学、高校

先日TVで全国高校野球(甲子園野球)の神奈川県予選の試合を見ていた。慶応高校が上位に進出していて、準決勝で東海大相模高校と対戦していた。力は東海大相模の方が上だと思っていたが、慶応高校は何とかしのいで延長戦でサヨナラで勝利を得た。試合後慶応高校の選手は整列して場内に流れる校歌(塾歌)に自分達も声を合わせて歌っていた。選手達にとってはたまらなく嬉しい一瞬であろう。この場面を見ていて、私の母校が初めて甲子園に出場し第1戦に勝ったときのことを思い出していた。

私の母校、福島県磐城高校は昭和38年に初めて夏の甲子園大会に出場した。その頃私は就職して京都で勤務していた。
何とか業務に都合をつけて1回戦の応援に甲子園にかけつけた。
見事に勝った。
スタンドには、私が高校で教わった先生方も顔を見せていた。手を取り合って勝利を喜んだ。
校旗が上がり、校歌が球場に流れた。
私達も校歌を歌った。
そして校歌を歌った後、私達の高校の校歌何故こんなに短いのかと残念だった。
あっという間に私達は校歌を歌い終わってしまったのである。

  峯は秀ず 赤井岳
  水は清し 夏井川
  ここ磐陽の学び舎に
  ああ楽し 我ら友がら

これが磐城高校の校歌である。

明治生まれの私の父もこの高校が磐城中学と呼ばれていた時の卒業生である。
この校歌は私が高校に入学した時に父からも教えてもらった。
特に長さについて感じなかったが、甲子園で勝利を祝う時の校歌としては
いかにも短く残念だった。

ちなみにTVで見ていた慶応高校の校歌は大学の校歌と同じで、多くの人が
知っているように、次のようなものである。

 見よ 風に鳴る我が旗を
 新潮寄するあかつきの
 嵐の中にはためきて
 文化の護りたからかに
 貫き樹てし誇りあり
 樹てんかな この旗を
 強く雄雄しく樹てんかな
 ああわが慶応
 慶応 慶応 慶応

歌って見ると磐城高校校歌の2倍半の長さがある。
選手も応援団も勝利の喜びに酔うのにまあ十分な長さである。

今度磐城高校が甲子園で勝利を得るときまでに、もう少し長い校歌を作ってほしいものである。
(これは冗談だが。)

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画像:磐城高校 校章

 

 

 


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2 コメント

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校歌 (duke)
2010-09-04 17:08:31
私は磐城高校、慶應大学卒です。両校の校歌を私も歌ってきました。慶應の校歌(塾歌)は慶應義塾の志が歌いこまれたもので、社会の先導者としてこの学塾を立てた思いが感じられます。確かに磐高の校歌はあっさりしているかもしれませんが、まあこれはこれ。磐高の質実剛健さを現しているように思います。ただ今は磐高も共学になってしまい、かつての校風は消え失せました。甲子園出場は限りなく困難だと思います。


Unknown (w)
2011-01-29 04:33:44
ああなつかしい。中学浪人して入学。2年で転校。でも想いも思い出もたくさんあります。校歌をきいて思わず涙がでてきました。パソコンってありがたいです。今は大阪の下町でひっっそりと町医者をしています。甲子園で活躍した田村君と同期です。

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