「皇太子さんが記者会見で引用された、米国のドロシー・ロー・ノルト女史の詩はその後我が国で大変な評判になっているようだね。」
「そうだね。多くの日本人が共感しているんだね。僕も詩を読んで見たいと思ってトライして見たよ。」
「どう、トライしたの?」
「ブログで検索した。」
「それで見付かったの?」
「すぐ見付かったね。何となく女性の方のブログのようだけど、きちんと引用していたね。そして僕と同じように、 . . . 本文を読む
「今日の本は?」
「徳仁親王著の「テムズとともに」だよ。」
「ああ、皇太子さんのオックスフォード大学留学記ね。」
「そうそう。」
「立派の作品だったね。」
「そう。我々も知らないことをいろいろと教えてもらったよね。」
「それに、みずみずしい感覚で新しいものを吸収してこられた様子がよくわかるね。」
「本当にそうだよ。見事なもんだ。僕もこれを読んで皇太子さんのフアンになったよ。」
「皇太子さんが留 . . . 本文を読む
「今日は南アじゃないの?」
「うん。南アはまたの機会にするよ。」
「そうだね。君が南アを書き始めたら大分続いてしまうだろうね。」
「そうだね。」
「今日のこれは何?」
「観世流謡曲の謡本なんだ。」
「これが君の懐かしい本?」
「いや懐かしい本じゃなくて、今習っている本。ちょっと目先を変えてやろうと
思って今日とりあげただけなんだよ。」
「経正って人の名前?」
「そう。平経正のこと。」
「あまり . . . 本文を読む
昨日はマンデラ南ア前大統領の画像を出したが、今のおだやかないい笑顔を絶やさないマンデラ氏には失礼だと気になっている。早く今の同氏の画像に代えたいと思う。
昨日の画像は、当時の白人政権が出したものではないかという気がしてしまう。あの顔を見ていろいろ好意的に見るのは私一人かもしれない。あの写真は犯罪者のように写っている。何をしでかすかわからない悪人に写っている。もし日本であのような選挙写真の候補者が . . . 本文を読む
風邪をひいてしまった。
南アフリカ共和国(南ア)については17世紀にはじまるその植民時代からボーア戦争なども含め書きたいことが無限にある。しかし今日は止めておこう。
休みにする代わりに、画像を一つだけつけておこう。
この一見無頼な、指名手配写真とさえ思えるこの写真は、ネルソン・マンデラ前南ア大統領のものだ。
この写真は旧体制下に体制側からリリースされたものか反体制側からリリースされたものかは . . . 本文を読む
先週末、宮里藍、北田瑠衣の両選手のコンビが第1回女子ワールドカップゴルフで優勝した。素晴らしいことだ。日本のゴルフ界も世界で堂々と活躍するようになった。
高校を出たばかりの若い宮里選手が堂々とプレーしている様子を見ていて、日本の若い世代が頼もしく思える。藍ちゃんの笑顔も素晴らしい。北田選手も最終日は調子が悪かったようだがよく頑張った。
この試合が南アフリカ共和国で開かれたことを知って、私は多分こ . . . 本文を読む
私がこのブログを始めてから1ヶ月半ほど経過した。内容のないつまらないものだが、書いている私はそれなりに楽しんでいる。すっかり忘れていた昔のことが次々と思い出されて来る。いろいろな時にいろいろな先輩や友人に恵まれた。お世話になった方も懐かしい。本当に幸せだったと思う。昨日、勇を鼓して何人かの方に私のこのブログのことをEメールでお知らせした。その後で、私は何か小学校の父兄参観日の教師のような気持ちにな . . . 本文を読む
著者ロジェ・マルタン・デユ・ガールは1881年に生まれ、1958年に死んでいる。私達がこの小説を夢中で読んでいた頃はまだ存命中だったのだ。訳者山内義雄氏のあとがきによれば、著者はこの小説を1920年に着手し、1939年に書き終わっているという。19年という歳月をかけて書かれた作品なのだそうだ。そして訳者も14年の歳月をかけて訳了したという。大作はそのようにしなければできないものなのだろう。
この . . . 本文を読む
私は好きな翻訳小説を読むと時折、原文ではどう書いてあったのかと「身分不相応に」興味を持ってしまう。自分自身では原文を十分読みこなす力がなくとも、好きな箇所の原文に触れるのは気持ちのよいものだ。何か自分が読んでいる本が広がりを増すような気がする。特に女性の登場人物の発した言葉が、もとの言葉ではでどうだったのかと興味を持ち、それをたしかめるのは大袈裟さに言うとエキサイティングなものだ。というわけで、「 . . . 本文を読む
この本の第1部から第8部までのタイトルを見ているだけでも楽しい。それだけでいろいろな思いがよぎってくる。第1部 灰色のノート第2部 少年園第3部 美しい季節第4部 診察第5部 ラ・ソレリーナ第6部 父の死第7部 1914年夏第8部 エピローグこの本では、美しい季節が(1)と(2)に分れ、父の死も(1)と(2)に分れ、1914年の夏が(1)、(2)(3)に分かれている。というのは多分最初の刊行の本は . . . 本文を読む
私のブログでのこの本の出番が意外と遅くなってしまった。この本がもし口が利けるなら私に不満を述べているだろう。何故いの一番に登場させてくれなかったかと。たしかにこの本は私の最も懐かしい本の1つである。山内義雄氏訳による大作「チボー家の人々」。この言葉を聞くだけで私の胸は一杯になってしまう。高校生の頃、友人に次々と借りて「灰色のノート」、「少年園」、「美しい季節」と読み進んで行ったときの胸のたかまりを . . . 本文を読む
「英国のチャールズ皇太子がカミラさんと正式に結婚することが決まったんだね。」
「そうだね。」
「どう思う?」
「どうって、二人の男女が愛し合って結婚するんだからいいんじゃない?」
「そうだね。でも、ダイアナ妃は可哀想だね。」
「そうだね。」
「56歳の新郎と57歳の新婦というのも画期的でいいんじゃないの?」
「俺もそう思うよ。年取ってからでも堂々と正式に結婚すべきだよ。」
「俺たちにはチャンスは . . . 本文を読む
友人との会話である。
「有難う。本返すよ。」
「どうだった?」
「懐かしかったね。」
「内容は覚えていた?」
「読んでいくうちに思い出して来たね。」
「随分昔読んだんだものね。」
「この漫画は少年倶楽部で何年続いたんだって?」
「昭和6年の1月号から昭和16年の10月号まで11年続いたらしいね。」
「昭和6年というと満州事変がはじまった年だね。」
「うん。満州事変は昭和6年の9月にはじまったんだ . . . 本文を読む
今日、私はこのブログで今まで私が個人情報として表示していた「佐藤牧夫」という投稿者名を私の名の「佐藤元則」に変更した。
インターネットで検索をしていて、佐藤牧夫先生というドイツ文学の著名な先生がおられることに気づいたのだ。早速、先生が教授をしておられた学内誌「曙光」で先生の「二つの目、二つの心」と題する一文を拝読し感銘した。世界のあらゆる国の言葉に興味を持っておられ、研究しておられるのだ。そして . . . 本文を読む
TVを見ていたら、ニュース報道とワイド・ショーで、木造アパートの2階がこわれて1階の居住者の頭の上に落下したという出来事を報道し、またゲストが議論していた。幸い死傷者は出なかったようであるが。
私はこの番組を我が奥方(我が家の環境大臣)が見ないかとヒヤヒヤしていた。
この2階の50歳半ばの住人が、長い間雑誌を捨てないでためこんだために、2階の床がその重さに耐えかねて落下したというのである。その . . . 本文を読む