この懐かしき本たちよ!

まだ私の手元に残っている懐かしい本とそれにまつわるいろいろな思い出、その他、とりとめのない思いを書き綴りたい。

#775 「再びロクサーヌ姫の馬車に乗せられて 2」

2012年08月31日 | 中学、高校

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ふざけるのはやめににしよう。

4年前の赤井中学の同級会の後と全く同じように、私はロクサーヌ姫ならぬ、Y夫人の車に、N夫人とO夫人とと一緒に乗せてもらって、平(いわき市の中心地)に向かっているのである。

(今回は姫と呼ぶのはやめにしよう。もう孫もいる年頃なのだ。いくら美しい女性でも姫は失礼である。

ロクサーヌ姫はY夫人。R姫はN夫人。Y姫はO夫人ときちんと呼ぶことにしよう。)

Y夫人、N夫人、O夫人は今でも美しいが、私達が赤井第一小学校、赤井第一中学校に学んでいた今から「ウン十年前」にもその学校での美しい才媛達であった。

(余計なことであるが、赤井中学を卒業してこの才媛達は3人ともバンジョに進学した。バンジョと言ってもわからないかも知れないが、福島県の浜通りではこれでよく通ずるのである。磐城女子高校(現在の磐城桜が丘高校)のことである。読み方はいわきじょし高校であるが、昔から略して磐女(バンジョ)と呼ばれていたようである。)

今はY夫人は地元いわき市に住んでおり、N夫人は東京、O夫人は群馬県に住んでいる。

この美しいご婦人達と同乗している私は、かなり緊張をしているのだが私は意識してそういうそぶりは見せないようにしている。

ハンドルをにぎっているY夫人は見事な運転ぶりである。

「Yさんはゴールド免許?」と私が尋ねる。

「そんなはずはないでしょう。」とY夫人。

スピード違反で切符を切られたそうである。なるほど、豪快な運転ぶりである。

やがて、馬車は、いや自動車はお城ではなく、ホテルに到着。

私達同乗の3人を下し、荷物を下ろし私達をロビーで待っているように指示して駐車場に車を置きに行くY夫人のてきぱきとした振舞いは、なるほどかつて大きな組織のエリートとして勤務したおもかげを偲ばせてくれる。

やがて、ロビーに現れたY夫人に促され、私達は喫茶室で飲み物をを飲みながらまた、昔話を始めた。

3人の美しい女性に囲まれた私。いつもの私に似合わず、どうしてこんなに運が良いのだろうと思う。

やがてそこに、同じくその日の集まりに参加する予定の、赤井中学の同窓生の、N君がやって来る。

N君については、本名で呼んで良いであろう。永山薫君である。薫という名は女性にも男性にもある名前であるが、永山薫君は男性である。しかも彼はただの男性ではない。

永山薫君は、赤井中学で勉強がよく出来るただけでなくスポーツが万能であった。野球部のピッチャーで主将。バレーボ-ル部でも主将。バスケットボール部でも主将。陸上競技部でも主将であった。こんなこと有りなの?と私達が言いたくなるほどであった。

人柄も良いのである。今度の同窓会でも、彼がいろいろな同級生の女性と話をしているのを見ることが多かった。というのは、人に対する気遣いもあり、女性からも話しやすいのであろう。

(そうそう、ちょっと話が先走るが、次の日、永山薫君と私は、常磐線いわき駅から東京と群馬県に住むN夫人とO夫人と上野まで一緒に帰ったが、上野駅でみんなで別れるときに、O夫人がふざけて永山薫君とハグしていた。ほほえましい風景であった。 ということは、私は横でそれを見ていただけということだ。中学の時と同じだな。チェツ。ということである。)    (つづく)

 

画像:筆者撮影

 

 

 


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