この本の最初にスメドレーの写真が載っている。
「紅軍に従軍当時のスメドレー」という説明がついている。
中国人の少年の肩をだいている中国紅軍の軍服姿の著者の姿である。
この中国人の少年は日本でいえば中学一年か二年くらいの少年である。どのような立場の少年であろうか。かぶっている帽子から想像すると多分この少年も紅軍の一員なのであろうか。
著者の何歳くらいの時の写真であろうか。
とまで書いて、私 . . . 本文を読む
この本は私の懐かしい本である。
画像では若干白く写っているが、経年のため黄色くよごれているのである。半世紀の間、私の本棚に居続けている本である。
みすず書房刊の現代史体系の１冊である。
原題は中国の戦いの賛美歌（アグネス·スメドレー別）
米国人の女性ジャーナリストの著者が日中戦争の時期に主に中国共産党軍（中国人民解放軍）と行動を共にして１９２８年から１９４１年の . . . 本文を読む
私はこの本を古書店で購入した。 時期はよく覚えていない。亭舜臣著の「中国の歴史」を入手した後であろう。
旧制中等学校の教員検定（東洋史、日本史）の資格を得て、旧制中学、新制高校の教師を歴任した大正３年生まれの著者が執筆している。
文庫版ながら1豊富な写真や年表や参考文献の記載がみごとである。
近代中国についての記載も多く、著者の強い主張も感じられる。力を込めた著作である。
文庫版で上下２巻 . . . 本文を読む
前述の陳舜臣氏の本を買う前は、私は中国の歴史を参照する時に私は中央公論社の「世界の歴史」（全１５巻）を参照していた。物語風に書かれたこの本は十分面白く、また結構詳しく書かれていると思っていた。
私は、中央公論社の「日本の歴史」（２６漢別巻５漢計３１巻）はふところをたたいて予約して購入したのだが、世界の歴史シリーズは予約購入はしていなかった。個別にすこしづつ買って本棚に並んで行ったのが、何とか全巻 . . . 本文を読む
前回に書いた、陳舜臣著「小説十八史略」は当然のことながら近代の中国の歴史には至っていない。近代はおろか、「十八史略」がそうであるのと同じように、南宋の滅亡で終わっている。
私は陳舜臣著「小説十八史略」を買ったときに、おなじように書店にならんでいた、陳舜臣著「中国の歴史１～７」（講談社文庫）を買った。ざっと読み、また折に触れいろいろな個所を読んでいる。実に面白い。
これは必ずしもS君が推奨してく . . . 本文を読む
作家の陳舜臣氏がこの１月２１日に９１歳で亡くなったという報道があった。
ご冥福をお祈りしたい。
私はこの作家とは何故か始終身近に感じていた。
私の本棚には、陳舜臣氏の「小説十八史略」（１～６）（講談社文庫）が並んでいる。中国の歴史上の有名な興味深い話が読んでいる本や見ているドラマに関連して出てくると、このハンディーな本を参照する。
参照するだけでなく面白くなって読みふけるということもよくあ . . . 本文を読む