もう3ヶ月前、昨年の10月のある日、私の携帯電話に電話がかかって来た。
大学の1年目に同じクラスだった橋本満安君からだった。 親しい友人である。
私は、東京の虎ノ門にあるT病院の病室にいた。翌日以降の手術を待っていた。腹を切ることになっていた。
橋本君は、銀座のビヤホールから電話をかけているという。もうすでにある程度ビールが入っており機嫌がよさそうであった。
よく私の居場所がわかったなとと私は思った。私は手術のこと入院のことを誰にも言っていなかったからだ。
「あれ!」私は思いついた。 「クラス会なのだ!」
私が大学に入学した最初のクラスのクラス会がその日に予定されており、しかも前の年のクラス会で、翌年のクラス会の日時、場所のみ決めて、あとは幹事とか連絡係などなしに、集まった者だけでやろうと前年に決めたばかりであった。
「誰が集まっているの?」と私。
「今は俺だけだ。」と橋本君。
「悪かったな。今、俺はT病院の病室にいる、手術を待っているんだ。」と私。
「ええ?」と橋本君
多分、過去何回かのこのクラスのことはこのブログに書いたことがあると思う。 最初に大学生になったばかりの、懐かしいクラスである。
私は、簡単に病状を説明した。
「それは失礼した。」と彼は恐縮してくれた。
それにしても、誰も来ないクラス会に、いの一番に私に電話してきてくれたというのは嬉しかった。私ならクラス会に出てくると思っったのであろう。
昨年はこの種の集まりは残念ながら全て参加できなかった。顔が見れず残念だったと年賀状に書いてくれた友人もいた。
橋本君も年賀状できちんとした文章で見舞ってくれた。
このクラスについて書いたこのブログの過去の記事を探して見た。沢山みつかった。 有難う。
一,ニ リンクできるようにしておこう。
このごろ、懐かしい友人たちを偲ぶことしきりである。 楽しいことである。 (おわり)
関連記事: #822 「あるクラス会」 ←クリック 2013年10月11日投稿
(画像)筆者撮影