この懐かしき本たちよ!

まだ私の手元に残っている懐かしい本とそれにまつわるいろいろな思い出、その他、とりとめのない思いを書き綴りたい。

#469フランス映画「天井桟敷の人々」7

2008年04月30日 | 映画、ドラマ
(#458フランス映画「天井桟敷の人々」6からつづく)
昨日ご紹介した動画投稿サイトYou Tubeの動画をご覧頂きたい。

パントマイム劇団の座長の娘で役者のナタリーはパントマイム役者バチストと結婚することを夢見ている。楽屋で花嫁衣裳を体にあてて夢想している。そこに、ガランスから投げ与えてもらった花を手にしたバチストがナタリーのいる楽屋に入って来る。

バチストに問い詰めるナタリー←クリック

以下は二人の会話の日本語訳である。(映画字幕より)

ナタリー「どうしたの?」
バチスト「別に」
ナタリー「隠してもムダよ。         
     ステキよ。今日は一段と男前だわ。輝いている。
     その花は?」 
バチスト「ただの花さ。」
ナタリー「ただの?
     舞台に立てて幸せ?私も幸せよ。
     あなたを信じている。
     あなたさえ望めば一緒に幸せになれるのに
     愛してくれない
     分かってる 私を好きだと
     でもそれじゃいや 愛してほしいの
     簡単なことでしょ 
     じらしてるの?
     他に愛する人が?
     その花は?何か意味がありそうね。誰にもらったの?誰なの?
     答えてバチスト。
     友達の私には何でも話すと言ったじゃない。
     話して。女の人?
     どこで会ったの?
     私の知り合い?彼女の名前は?」
バチスト「知らない。
     井戸の彼女を覗いた。
     他の男も見ていたが、僕にだけ見えた。」
ナタリー「また夢の話をして私をからかっている。」
バチスト「夢じゃない。ありのままの話さ。
     今日偶然会って、この花をくれたんだ。」
ナタリー「たったそれだけのことなのに・・・
     愛してるのね?」
バチスト「ああ愛してる。」
ナタリー「よくもそんな。」

座長がやって来る。
座長「二人とも出番だぞ。
   いい雰囲気だ。バチスト。
  その花は笑いを誘う。
  お前が演ずるのは、愛する彼女にバカにされてふられる男だ。
  さあ行け。さあさあ。」

  暗転
                       (つづく

  


 



 
  

   
 
     



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