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川の中を流れる小さな船の中でジョディーは気を失っている。それを、蒸気船の乗組員が見つけ助け出す。
ジョディーは家に帰って来る。家では父親が待っている。感激的な場面である。
以下はジョディーと父親の会話である。
「嫌いなんてウソだよ。」
「わかってる。パパも子供の頃は同じだった。」
「ママは?」
「ウイルソン先生のところ。3日間ずっとさがし廻った。戻ったら喜ぶぞ。どこへ行った?」「川だよ。ボストンに行こうと。」
「そうか。腹が減ったか。」
「3日間何も食べなかった。」
「辛かったろう。だがわかったな。飢えは恐ろしいことだ。」
「恐ろしい。」
「座って。パパが裏切ったと思っただろう。もう理解したと思うが。 仔鹿を殺さねば我々が飢える。それが人生なんだ。」
「もう分かるよ。」
「それが世の中なんだ。」
「もう分かるよ。」
「それが世の中なんだよ。人は誰しも楽な人生を送りたがる。だが人生は楽ではない。お前には楽をさせたい。世の辛さを見せるのは胸が痛む。傷つくのは見たくないからだ。
ずっと仔鹿と過ごさせてやりたかった。
別れは辛いが男は皆、孤独なんだ。ならば失望した時どうすればよいか。受け入れて前に進むんだ・」
「逃げて恥ずかしいよ。」
「自分の道を選ぶ年頃だ。海に出るのもよい。だがここにいてくれたた嬉しい。井戸を掘ったらママも喜ぶ。どうだね。」
「そうする。」
握手する。
「うちでは飢えないぞ。ゆっくり休め。パパはママを待つ。」
「明日から畑にでるよ。うまく行くよね。」
「春には熊を狩る。お休み。」
母親が家に戻って来る。そしてジョディーが帰ってきているのに気付く。
母親は父親に言う。
「帰ってきたのね。」
「成長した。苦しみを経験したのだ。」
母親は泣く。
「また子供をなくしたのかと・・・・・」
「帰って来たんだ。」
母親はジョディーの部屋に行き、ジョディーをしっかりと抱く。
この映画はここで終わる。
(つづく)