この懐かしき本たちよ!

まだ私の手元に残っている懐かしい本とそれにまつわるいろいろな思い出、その他、とりとめのない思いを書き綴りたい。

# 588 「米国映画 仔鹿物語」5

2009年05月29日 | 映画、ドラマ

川の中を流れる小さな船の中でジョディーは気を失っている。それを、蒸気船の乗組員が見つけ助け出す。

                     

 ジョディーは家に帰って来る。家では父親が待っている。感激的な場面である。

                  

                          

 以下はジョディーと父親の会話である。

「嫌いなんてウソだよ。」

「わかってる。パパも子供の頃は同じだった。」

「ママは?」

「ウイルソン先生のところ。3日間ずっとさがし廻った。戻ったら喜ぶぞ。どこへ行った?」「川だよ。ボストンに行こうと。」

「そうか。腹が減ったか。」

「3日間何も食べなかった。」

「辛かったろう。だがわかったな。飢えは恐ろしいことだ。」

「恐ろしい。」

「座って。パパが裏切ったと思っただろう。もう理解したと思うが。 仔鹿を殺さねば我々が飢える。それが人生なんだ。」

「もう分かるよ。」

「それが世の中なんだ。」

「もう分かるよ。」

「それが世の中なんだよ。人は誰しも楽な人生を送りたがる。だが人生は楽ではない。お前には楽をさせたい。世の辛さを見せるのは胸が痛む。傷つくのは見たくないからだ。

ずっと仔鹿と過ごさせてやりたかった。

別れは辛いが男は皆、孤独なんだ。ならば失望した時どうすればよいか。受け入れて前に進むんだ・」

「逃げて恥ずかしいよ。」

「自分の道を選ぶ年頃だ。海に出るのもよい。だがここにいてくれたた嬉しい。井戸を掘ったらママも喜ぶ。どうだね。」

「そうする。」

握手する。

「うちでは飢えないぞ。ゆっくり休め。パパはママを待つ。」

「明日から畑にでるよ。うまく行くよね。」

「春には熊を狩る。お休み。」

 母親が家に戻って来る。そしてジョディーが帰ってきているのに気付く。

母親は父親に言う。

「帰ってきたのね。」

「成長した。苦しみを経験したのだ。」

母親は泣く。

「また子供をなくしたのかと・・・・・」

「帰って来たんだ。」

 母親はジョディーの部屋に行き、ジョディーをしっかりと抱く。

                     

                      

 この映画はここで終わる。                          

                                       (つづく)


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