日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

金沢移住顛末記 - 大友楼

2021-08-16 22:57:48 | 晩酌
所定の終業時刻は七時、それから買い出しに行ってもスーパーかコンビニ以外にありません。六時を回ったところで中座し、晩酌の肴を押さえておきました。中一日で世話になったのは大和の食品売場です。二回目ともなれば要領がつかめてきます。まず大友楼で三品を、鮮魚売場で二品を選び、能登中島菜入りという触れ込みの白菜漬を加えました。前夜残ったおでんもあるため、今夜はこれで十分です。元々構想していたのは、かの名高い近江町市場で買い出しをするというものでしたが、徒歩圏内でこれだけの品が揃うなら、あちらまで行く必要はないかもしれません。地物の刺身と加賀料理、何とも贅沢な晩酌です。

甘鯛お刺身
アラお刺身
玉子寒天
甘海老南蛮漬
ずいき酢の物
白菜切漬け
コメント

金沢移住顛末記 - 兼六温泉

2021-08-16 22:14:26 | 温泉
北陸は銭湯が健在ぶりを発揮する地域の一つでもあります。年々減りつつあるとはいえ、金沢市内に限っても19軒が盛業中です。自転車を手に入れ次第、雨の日以外は銭湯へ行くつもりでした。ところがいきなり面食らうこととなりました。最寄りを含め、自転車で行ける範囲のところはいずれも月曜定休なのです。耐え難い暑さは連休とともに過ぎ去って、直近は冷房要らずの日が続きました。ところが今日は湿度が高くて気温以上に蒸し暑く、夕方からは冷房を入れてやり過ごしました。外に出た瞬間こそ涼しくとも、自転車で長く走れば大汗をかくに決まっています。車で一風呂浴びに行くか、自室の風呂で済ませるかという二者択一の状況において、後者を選ぶという顛末です。
定休日のところを除くと最寄りは石引温泉でしたが、昨日の今日では芸がありません。その結果、次点の兼六温泉にしたわけなのですが、実は遠い昔に一度訪ねたことがあります。印象に残っているのは、入り組んだ場所にあったこと、褐色を帯びた滑らかなモール泉だったことの二つです。しかし、再訪してみて思ったのは、記憶ほど入り組んだ場所でもないということでした。大通りから右折して、そのまま行けば駐車場の入口という道順は、銭湯として分かりやすいとさえ思います。しかし、銭湯に無頓着だった当時の自分の立場になって考えると、入り組んだ場所と感じた理由については納得です。
ここの銭湯は凝った造りをしています。脱衣所と浴場で囲まれた中庭に、草木の茂る露天風呂が設えられているのです。その露天風呂に掛け流される源泉が、洗い場にも使われることはすっかり失念していました。こちらに転居してからというもの、訪ね歩いた銭湯は奇しくも全て温泉ですが、お湯についてはここが一番といえそうです。

★兼六温泉
金沢市暁町18-36
076-221-2587
1400PM-2230PM(日祝日 1300PM- )
金曜定休
入浴料460円
泉質 ナトリウム-塩化物泉・炭酸水素塩泉
泉温 39度
pH 8.0
湧出量 毎分189リットル
コメント

金沢移住顛末記 - さらなる奇跡

2021-08-16 21:16:52 | 
先立つものが必要だったのは、駐車場の手配を済ませるためでした。即日入居できたことにより、今日からは物件の至近に車を止められます。
実際に生活してみて、この物件との出会いは奇跡だったと改めて思います。犀川の畔の眺めは最高です。部屋には既に家具が揃い、それでいながら家賃は格安。橋を渡った先には繁華街があり、雨の日も香林坊まで濡れずに行け、その範囲であらゆるものが揃います。同時に検討していた浅野川沿いの物件との比較でも、利便性の高さは歴然としています。ただし、それらの全ては元々期待していなかったことでした。屋根付駐車場があるという条件で情報サイトを調べたところ、候補に挙がった物件の一つがこちらだったのです。ところが下見をしたところ、接道の角度と見通しが悪く、自分の車で出入りするには厳しかろうと判断しました。その結果、駐車場を改めて探す必要に迫られていたわけなのですが、ここでさらなる奇跡が起きます。最寄りの月極駐車場に大きな屋根があったのです。

感じ方は人それぞれかもしれません。しかし自分の場合、屋根があるのとないのとでは全く違うと感じます。冬の気候も考えると、賃料が多少高くとも、駐車場は屋根付以外に考えられませんでした。しかし、多くの人々にとっては安心感より安さの方が重要なのか、月極駐車場の中で屋根付のところは一割にもなりません。物件の最寄りにその一つがあって、なおかつ空いた区画があるなら、即決しようと思いました。それだけに、一旦帰京した後で不動産屋へ問い合わせ、空いているとの回答を受けた時点では、諸手を挙げたい気分でした。しかし、逸るこちらを諌めるかのように、先方からは忠告が。屋根が老朽化しており、それによる一悶着も起きたため、今一度下見をしてから決めてはどうかというものです。屋根付かどうかだけにとらわれ、屋根の状態までは見ていなかった自分にとって、ありがたい助言でもありました。それに従い入居後に再度現地を検分し、お盆が明けるのを待って契約に至ったという次第です。
手続の際、新たな事実が判明しました。融雪用の配管が用をなしていないということです。それでようやく飲み込めたのは、屋根のみならず全体が老朽化しているという事実でした。このようなことになったのは、大家の高齢化によって、末長く維持するための修繕をしづらくなったからでしょうか。さりとて売却しようにも、寺町の保存地区では使い道にも制約があり、なかなか買い手がつかないことから、現状のまま貸しているのが実態なのかもしれません。屋根の下の電灯すらつかないということからしても、割り切りが必要なのはよく分かりました。

それでもここに決めたのは、坂の側から出入りできるという、もう一つの利点を享受できるからです。寺町の高台の縁に張り付く形で物件がある関係上、川の畔を行く道と、坂の途中に玄関があることについては昨日も述べました。その結果、どちらから入るかによって自室へ登る階段の数が変わってきます。階数でいうと、川の方から登ったときは六階相当なのが、坂の方から登ると四階相当です。実際のところ、坂の方からは難なく登り切れるのに対して、川の方から登ったときは若干息切れしていました。毎日上り下りをすることを考えると、どちらから出入りするかは大違いなのです。坂の上に駐車場を借りれば、自転車もそちらに止めておけるため、一石二鳥でもあります。エレベータがないという、この物件の唯一にして最大の難点を、合理的な限度まで緩和できるという点において、この駐車場の存在価値は絶大です。何分設備が古いだけに、予期せざる問題が生じる可能性はあるものの、当面こちらの世話になります。
コメント

金沢移住顛末記 - 先立つもの

2021-08-16 15:12:29 | 北陸
現金は多めに持って出発しました。最初は何かと物入りになるのが明らかだったからです。とはいえ、それを含めた半月分の出費に見合う現金を、全額持って出られるわけではありません。足りない分は現地で引き出すつもりでした。今日中に万単位の支出が予想されるため、先立つものを用意してきたところです。今のところ、地元の金融機関の口座は持っておらず、都市銀行の支店が頼みの綱となります。それがあるのは武蔵ヶ辻から南町にかけてで、物件から歩いて行くにはいささか遠く感じる距離でした。有り金が尽きる直前に自転車が届けられたのは大きいものがありました。
コメント

金沢移住顛末記 - きくのや

2021-08-16 14:47:06 | 北陸
異郷での新生活を始める上で、代償がなかったわけではありません。その一つが定宿との別れです。きくのやを挨拶がてら訪ねてきました。
最後に泊まったのは六月の下旬、物件の下見で訪ねたときのことです。その時点では、目論見が成就するのかどうかも未知数でした。しかるに話は早々と進み、そのまま今に至ります。ただし、新居へ落ち着くその前に、もう一泊していきたいという考えがありました。それを果たせなかったのは、連休からお盆にかけて全く空いていなかったからに他なりません。物騒なご時世、お盆といえども市内の宿は空いていました。当館だけが一日残らず埋まっていたとは考えにくいものがあります。前後は空いているという状況からしても、お盆は一人客の受け入れを見合わせていたのかもしれません。その結果、挨拶だけ済ませるという形に落ち着いた次第です。
階段を上がった先の六畳間を、金沢の実家と勝手に呼んできました。当地に住まいを構えた今も、その思い入れは変わりません。社会情勢の変化によりやむなく撤退せざるを得なくなったときは、再び泊まってみたいというのが本音です。長らく世話になってきたことに感謝します。
コメント

金沢移住顛末記 - 北京

2021-08-16 14:17:55 | B級グルメ
自転車を手に入れたことにより、行動範囲は広がりました。ただし、お昼については日参できることも重要です。手近な店から順次開拓する方針に則って、今日は北京を訪ねます。
定宿としてきたきくのやの隣にある町中華が、常々気になっていました。しかし、金沢を訪ねる機会も年に数度のこととなると、大衆食堂、町中華の類には手を出しづらいものがありました。それだけに、金沢に住まいを構えた暁には、必ずや行ってみようと企てていた次第です。去る週末にお盆休みで振られるという肩透かしを経て、宿願がようやく果たされたことになります。
初見ということもあって手堅く選んだのは、ラーメンと餃子を両方味わえるラーメン定食880円也。いずれについてもてらいのない味ではありますが、見方を変えると訴求力は宇宙軒のとんバラに比べて弱いともいえます。店の一押しは後から来た二人組が頼んだ肉天定食です。麺類よりも炒め物、揚げ物の定食が当店の十八番なのでしょう。しかし、夏限定の冷しタンタンメンにも心惹かれるものがあります。いずれ試してみるつもりです。

北京
金沢市柿木畠3-10
076-264-3344
1130AM-1430PM/1730PM-2200PM
日祝日定休
コメント

金沢移住顛末記 - 帰りの支度

2021-08-16 06:50:00 | 北陸
新生活は軌道に乗ってきましたが、職も辞しての完全移住ではありません。今のところ、今週末から月末にかけて一旦帰京する予定です。その前提で帰りの支度を進めるなら、まず済ませるべきは洗濯です。単身生活から出る洗濯物の量などたかが知れています。水量は最も少ない16リットルでも十分です。しかも、それに見合った洗濯物すらいまだになく、帰京前まで引き延ばせれば理想的でした。しかしながら、明日と明後日がいずれも終日雨とされ、その後についても晴れる見込みはありません。その結果、今日中に済ませておくしかなかったという次第です。
コメント

金沢移住顛末記 - 十日目

2021-08-16 06:11:09 | 北陸
おはようございます。冷房要らずとなって数日経ちますが、今朝はとりわけさわやかです。清々しい朝の空気の誘われて、犀川の畔をしばし歩いてきました。結露した車の屋根から、明け方に冷え込んだのが分かります。茂みからは虫の声も聞こえ、秋到来を少しずつ感じ始めた今日この頃です。
コメント