日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 - 源平

2017-06-06 22:14:53 | 晩酌
今更ながら知ったのは、福井に32もの酒蔵があるという事実です。石川の34には及ばないものの、富山の19を大きく上回っており、人口当たりでいえば突出しています。全国的に見れば96の新潟、80の長野、62の福島など、上には上があるものの、同じく人口当たりでいえば、78万人に対して32ある福井と、228万人に対して96ある新潟がほぼ互角であり、これを上回るのは68万に対して32の島根がせいぜいです。秋田でさえ32しか蔵がないことを考えると、福井の蔵がいかに多いかが分かります。大野だけでも四つの蔵があるそうで、その一つが本日紹介する「源平」です。
いかにも全国展開を意識した現代風のラベルからは、新進気鋭の蔵が造った流行の酒を想像しがちなところ、琥珀色のテリ、豊かな酸と深みのある味わいは、直截にいうなら「菊姫」に「天狗舞」など、北陸が天下に誇る山廃仕込みの酒を彷彿させます。北陸にもまだこの手の蔵があったかと感服した次第です。

★源平 特別純米六段仕込み
源平酒造(福井県大野市)
原料米 大野産五百万石
精米歩合 60%
日本酒度 +7
酸度 1.8
アルコール分 17度
東京都港区 朧酒店にて購入
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