「瓢六」「ぶんご」と二軒はしごし、腹は十分以上に満ちたとはいえ、一年ぶりの天文館で、時間的にはまだ余裕があるということになると、つい欲張ってしまうのは致し方のないところでしょう。ただし、11時も近くなると、店の選択肢は若干狭まってきます。地鶏を売り物にした有名店が開いているのを横目に見つつ、二官橋通りの「一代」にやってきました。
ここは教祖の推奨店でもなければ、人づてに教えられた店でもありません。この時間からでも入れそうな店をと考えたとき、当地在住の作家が運営している「鹿児島天文館酒場巡礼」なるblogで見たこの店が浮かんできた次第です。
木造モルタル二階建ての古びた店は、青い日除けに大衆食堂とある通り、一見すると定食屋のようです。店内は手前にL字カウンター、奥に小上がりを配し、外見同様古びてよい味を出しています。カウンターには店主と思しき威勢のいいおばちゃんが立ち、玄関側にある背の高いガラスケースに様々なネタが。品書きはあるにはあるものの大雑把で、おばちゃんに相談しつつその日のネタの中から選んで行く店なのだろうと推察できます。そのようにして赤身を注文すると、トンボマグロがこれで一人前かと思うほど気前よく盛られてきました。一人客なら二品ほど盛り合わせてもらった方がよいのかもしれません。
鰻が名物と見え、終盤にさしかかった小上がりの先客から注文が入ると、奥に控えていた板前が現れ、通り側に面した持ち場で鰻を焼き始めました。その脇にある壺が秘伝のタレなのでしょう。はしご酒の三家目という状況で、残念ながら鰻には手が出ないものの、このタレを使った串焼きを試してみたくなるのは人情というもので、あえなく品切れで振られてしまったのは残念でした。とはいえ、大徳利に入った湯割りと山盛りの刺身、それに焼き茄子をいただいて千円台の前半という良心価格には頭が下がります。情報によれば日曜も営業との話です。日曜晩の天文館に、「分家無邪気」と並ぶ選択肢がまた一つ加わりました。
★一代
鹿児島市樋之口町10-40
099-224-0751
1800PM-2400PM
月曜定休
ここは教祖の推奨店でもなければ、人づてに教えられた店でもありません。この時間からでも入れそうな店をと考えたとき、当地在住の作家が運営している「鹿児島天文館酒場巡礼」なるblogで見たこの店が浮かんできた次第です。
木造モルタル二階建ての古びた店は、青い日除けに大衆食堂とある通り、一見すると定食屋のようです。店内は手前にL字カウンター、奥に小上がりを配し、外見同様古びてよい味を出しています。カウンターには店主と思しき威勢のいいおばちゃんが立ち、玄関側にある背の高いガラスケースに様々なネタが。品書きはあるにはあるものの大雑把で、おばちゃんに相談しつつその日のネタの中から選んで行く店なのだろうと推察できます。そのようにして赤身を注文すると、トンボマグロがこれで一人前かと思うほど気前よく盛られてきました。一人客なら二品ほど盛り合わせてもらった方がよいのかもしれません。
鰻が名物と見え、終盤にさしかかった小上がりの先客から注文が入ると、奥に控えていた板前が現れ、通り側に面した持ち場で鰻を焼き始めました。その脇にある壺が秘伝のタレなのでしょう。はしご酒の三家目という状況で、残念ながら鰻には手が出ないものの、このタレを使った串焼きを試してみたくなるのは人情というもので、あえなく品切れで振られてしまったのは残念でした。とはいえ、大徳利に入った湯割りと山盛りの刺身、それに焼き茄子をいただいて千円台の前半という良心価格には頭が下がります。情報によれば日曜も営業との話です。日曜晩の天文館に、「分家無邪気」と並ぶ選択肢がまた一つ加わりました。
★一代
鹿児島市樋之口町10-40
099-224-0751
1800PM-2400PM
月曜定休