日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

新緑萌える九州へ - ぶんご

2015-05-02 21:17:20 | 居酒屋
地元出身の国民的アイドル扮する「黒由紀姫」の等身大パネルに出迎えられて鹿児島に到着。電車に揺られて天文館に移動し、一風呂浴びてさっぱりしてから夜の街に出てきました。一年と少しの間を置いての天文館で、まずどこへ行くかと考えたとき、自分の答えは決まっていました。訪ねるのは「ぶんご」です。
教祖の導きに多くを負っている酒場めぐりですが、天文館に関する限り、教祖の推奨店で訪ねたことがあるのは「菜菜かまど」だけです。鹿児島で訪ね歩いた酒場の多くは、公表情報ではなく人づてに知った店であり、この「ぶんご」についても同様です。付き合いは「籠太」よりもさらに古く、今から十年以上前に鹿児島で活動したとき、同行者の知り合いである地元酒販店のY氏に導かれて訪ねたのが始まりでした。教祖をして「長崎の実家」と言わしめたのはかの名店「安楽子」ですが、この店は自分にとってさしずめ「鹿児島の実家」ということになるかもしれません。
このような経緯で知った店だけに、万人受けする「瓢六」とは毛色が少し違います。品書きは特になく、その日の仕入れの中から腹具合に応じていくつか見繕い、酒は五合瓶から呑んだ分だけ量り売りというのがこの店の流儀です。今回もそのような作法に従い、キビナゴの酢味噌とさつま揚げを肴に焼酎をあおっていると、常連と思しき人物からの電話が入りました。やがて現れたのは、驚いたことにあのY氏でした。一昔前に会ったきりの人間を、先方も当然記憶してはいなかったものの、あのとき世話になった者だと名乗り出て、一言礼を述べた次第です。先日の米沢といい、思わぬ再会が続きます。
それにしても、今日は昼からやや蒸し暑く、暑がりの自分はこの時間でも軽く汗ばんできます。それを見た親方が玄関を開け放つと、やや湿ってはいながらも心地のよい夜風が吹き込んできました。南国の初夏を肌で感じる一幕です。

ぶんご
鹿児島市樋之口町10-17
099-225-0962
1800PM-2300PM
日曜定休

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