日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

夜の六本木(11)

2011-05-31 23:16:31 | 居酒屋
旅のシーズンオフ突入とともに、職場帰りの一人酒が約3ヶ月ぶりの復活です。週末に活動を控えた状況では、体力、金銭の両方を温存しようとする動機が働き、自ずと足も遠のきがちだったところ、今の状況なら週に一度は呑んで帰るという選択も可能です。週に一度ということは、秋までの三ヶ月で回れるのは十数軒と、数えてみれば決して多くありません。新規開拓は最小限にして、なじみの店を再訪するのが中心となるでしょう。とはいえ、いずれ劣らぬ名酒場が都内には散らばっています。久方ぶりの再訪だけに楽しみです(ニヤリ)
今日の帰りは少し遅くなりました。遅ければ遅いなりの選択肢というものがあります。第一弾に選んだのは昨秋以来となる「酒友」です。何度も通うと座る場所も飲み食いするものも固定化されてきます。この店での指定席はL字のカウンターの短い一辺で、酒とおでんをまずいただくのがいつもの流れになります。加えて今回からは串焼きが品書に加わり、この両輪で前半戦は盤石といった感があります。とろろ昆布と青葱を散らして柚子胡椒を添えた大根は必ずいただく一品。加えて、鶏と葱をおでん出汁で煮込んだ鶏ねぎ、軽く素揚げしてから焼いたハツなど、字面を見れば平凡にも思える居酒屋の品々にそれぞれ一手間加えられているのがこの店ならではです。広々したカウンター席に腰を下ろして、一手間加えた酒肴をあてにゆるゆると酒を飲み干すという居心地のよさが、この店の真骨頂ではないでしょうか。早い時間に乗り込んでたらふく飲み食いするより、そろそろ日付も変わろうかという遅い時間にぶらりと訪れ、少し軽めにつまんで一日の疲れを癒す、そんな使い方がこの店には似合います。

酒亭 酒友
港区六本木4-12-6 内田ビル1F
03-5786-3533
平日 1800PM-400AM(LO)
土曜 1700PM-2200PM(LO)
日祝日休

日輪田・天寶一
お通し(丸天)
おでん・串焼き各二品
小なすの三升漬
豚バラともやしのせいろ蒸し
カレーうどん
〆て4950円
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