日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

京浜沿線はしご酒(5)

2010-07-24 19:04:10 | 居酒屋
横須賀は知る人ぞ知るホッピーの町でもあります。チェーン居酒屋が幅を利かせる駅前が多い中、横須賀の町には何軒もの大衆酒場が軒を連ねて、昼から呑める店も少なくありません。心惹かれる店が多い中、2階建ての大店「お太幸」を二軒目に選択します。店の設えに関しては銀次と比べるべくもないものの、焼き場が鎮座する軒先と、長いU字型のカウンターが2つも並んだ広い店内は絵に描いたような大衆酒場で、これはこれでよいものです。壁一面を埋めた短冊の品書から手当たり次第に注文できる安心感も大衆酒場ならではです。実はこの店以前に心惹かれる店が二軒ほどあったのですが、人数の関係で断念せざるを得なかったという事情があります。やはり近いうちに再訪する必要がありそうですね…

お太幸 中央店
横須賀市若松町2-7
0468-25-9407
1500PM-2200PM(金土祝前日 -2230PM)
コメント

京浜沿線はしご酒(4)

2010-07-24 18:31:20 | 居酒屋
高校野球ネタが一段落して居酒屋探訪が三週ぶりに復活と相成りました。今日は少し遠征して横須賀へ繰り出します。一軒目は教祖おすすめの「銀次」です。再訪困難な遠方の地ならともかく、一軒目からいきなり教祖のおすすめに従うのも芸がないのですが、通常なら土日祝日休みのところがこの日は月に唯一の営業日ということで、半ば自動的にこの店を選択することになりました。
幾多の先人によって紹介しつくされた感のある名居酒屋ですから、今更多くを語る必要はないでしょう。戦後の古い大衆酒場の設えをそのまま残す店構えは秀逸の一言で、外に張り出た焼き場の脇からのれんをくぐって店内に入ると、細くて長いL字型カウンターの回りに小振りなテーブル席が三つほど並べられ、使われている気配のない座敷席がその奧に控えています。扉はもちろん窓のサッシに至るまで木製で、凝った造りの天井からは裸電球が吊るされて店内をほどよい明るさに照らしています。古い建物を大切に手入れしながら使うところが心憎いばかりです。店構えの秀逸さはもちろんのこと、壁一面を埋め尽くす短冊の品書は地物の魚が中心でどれも外れがなく、しかも5-600円と手頃。肉の形がなくなるまで煮込まれた深い色合いの牛煮込みは、セロリのような香気がほのかに薫る秀逸かつ特徴的な味わいです。さらし鯨に新生姜といった呑兵衛をくすぐる一品料理も素晴らしく、噂に違わぬ名居酒屋です。
本来ならば先発完投もやぶさかではないところですが、大衆酒場ははしごが基本になります。小一時間丸椅子に腰掛けて尻が痛くなってきたあたりが潮時です。何の変哲もない平日に一人で再訪することを次回の宿題にして席を立ちます。

銀次
横須賀市若松町1-12
046-825-9111
1600PM-2300PM
第四除く土曜・日祝日休み
コメント