この季節の楽しみ2010(8)

沖縄、北海道、鹿児島というただならぬ個性をもった土地に比べると、全国有数の激戦区である福岡大会もいたって平凡にみえます。しかし福岡ならではの特徴が一つあります。「××館」と名の付く高校が異様に多いのです。江戸時代の藩校から続く「修猷館」「伝習館」の双璧は有名ですが、それ以外にも「育徳館」「稲築志耕館」「浮羽究心館」「古賀竟成館」「真颯館」「福岡講倫館」「門司大翔館」と実に9校が名を連ねています。出場133校に対して9校ということは約15校に1校で、割合でいうなら出場41校に対して3校の佐賀に及びませんが、ともかく九州、とりわけ北部九州には「××館」と名の付く高校が多く、選手権大会の出場校では他に長崎、熊本、鹿児島が各2校、大分が1校で、1校もないのは宮崎だけとなっています。ありがちな校名とはいえ、中国地方では各県平均1校、四国にいたっては1校も該当がないので、九州がいかに突出しているかが分かります(理由は全くの謎ですが)。昨日は福岡大会で9校中5校が登場し、まさに九州の高校野球というべき対戦が実現しています。

★福岡大会1回戦(7/5)
祐誠2-0香椎
八女農5-10朝倉
福岡舞鶴6-3三井
須恵2-5三潴
福岡魁誠3-5博多
宇美商3-1中村学園三陽
大川樟風6-2純真
伝習館 5-2光陵
福岡講倫館4-5x有明高専
東筑6-0嘉穂総合
嘉穂1-4京都
近大福岡5-9直方
田川科技1-11x折尾愛真
北九州高専3-5鞍手竜徳
筑前2-3九産大九産
太宰府0-7x玄界
古賀竟成館1-3九産大九州
遠賀0-10育徳館
北九州3-2八幡中央
小倉商0-3稲築志耕館