高校野球ネタが一段落して居酒屋探訪が三週ぶりに復活と相成りました。今日は少し遠征して横須賀へ繰り出します。一軒目は教祖おすすめの「銀次」です。再訪困難な遠方の地ならともかく、一軒目からいきなり教祖のおすすめに従うのも芸がないのですが、通常なら土日祝日休みのところがこの日は月に唯一の営業日ということで、半ば自動的にこの店を選択することになりました。
幾多の先人によって紹介しつくされた感のある名居酒屋ですから、今更多くを語る必要はないでしょう。戦後の古い大衆酒場の設えをそのまま残す店構えは秀逸の一言で、外に張り出た焼き場の脇からのれんをくぐって店内に入ると、細くて長いL字型カウンターの回りに小振りなテーブル席が三つほど並べられ、使われている気配のない座敷席がその奧に控えています。扉はもちろん窓のサッシに至るまで木製で、凝った造りの天井からは裸電球が吊るされて店内をほどよい明るさに照らしています。古い建物を大切に手入れしながら使うところが心憎いばかりです。店構えの秀逸さはもちろんのこと、壁一面を埋め尽くす短冊の品書は地物の魚が中心でどれも外れがなく、しかも5-600円と手頃。肉の形がなくなるまで煮込まれた深い色合いの牛煮込みは、セロリのような香気がほのかに薫る秀逸かつ特徴的な味わいです。さらし鯨に新生姜といった呑兵衛をくすぐる一品料理も素晴らしく、噂に違わぬ名居酒屋です。
本来ならば先発完投もやぶさかではないところですが、大衆酒場ははしごが基本になります。小一時間丸椅子に腰掛けて尻が痛くなってきたあたりが潮時です。何の変哲もない平日に一人で再訪することを次回の宿題にして席を立ちます。
★銀次
横須賀市若松町1-12
046-825-9111
1600PM-2300PM
第四除く土曜・日祝日休み
幾多の先人によって紹介しつくされた感のある名居酒屋ですから、今更多くを語る必要はないでしょう。戦後の古い大衆酒場の設えをそのまま残す店構えは秀逸の一言で、外に張り出た焼き場の脇からのれんをくぐって店内に入ると、細くて長いL字型カウンターの回りに小振りなテーブル席が三つほど並べられ、使われている気配のない座敷席がその奧に控えています。扉はもちろん窓のサッシに至るまで木製で、凝った造りの天井からは裸電球が吊るされて店内をほどよい明るさに照らしています。古い建物を大切に手入れしながら使うところが心憎いばかりです。店構えの秀逸さはもちろんのこと、壁一面を埋め尽くす短冊の品書は地物の魚が中心でどれも外れがなく、しかも5-600円と手頃。肉の形がなくなるまで煮込まれた深い色合いの牛煮込みは、セロリのような香気がほのかに薫る秀逸かつ特徴的な味わいです。さらし鯨に新生姜といった呑兵衛をくすぐる一品料理も素晴らしく、噂に違わぬ名居酒屋です。
本来ならば先発完投もやぶさかではないところですが、大衆酒場ははしごが基本になります。小一時間丸椅子に腰掛けて尻が痛くなってきたあたりが潮時です。何の変哲もない平日に一人で再訪することを次回の宿題にして席を立ちます。
★銀次
横須賀市若松町1-12
046-825-9111
1600PM-2300PM
第四除く土曜・日祝日休み
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