汽車旅in九州四日目(9)

屋台へ移行します。祝日の晩とはいえ博多の街には今日もおびただしい数の屋台が明かりを灯しています。
ラーメンかおでんが相場の関東の屋台と違い、博多の屋台はバラエティに富んでいます。ラーメン、餃子、おでん、焼鳥の四天王の中から二、三品、これに煮込み、ホルモンといった脇役と、各店オリジナルの煮物焼き物揚げ物が何品か加わるというのがよくあるパターンですが、右も左も「長浜ラーメン」かというとさにあらず。店ごとに看板メニューが違います。手当たり次第に回っていてはいくら胃袋があっても足りません。とはいえ屋台めぐりには先達の導きがありません。食べたいものと出店エリアを決めて、ある程度対象を絞ってから物色するのが妥当な落としどころということになります。天神、餃子の二つをキーポイントにして選択したのがこの屋台で、四天王を含む上記の定番メニューがきれいに並んだ"This is the yatai"というべき一軒です。

博多屋台の王道を行くのがこの屋台とするならば、「日本海の夜の浜辺に咲く月見草」とでもいうべき存在として「天ぷらの屋台」というものがあります。関東人がイメージする博多の屋台とは遠目に見れば同じでも、近づけば明らかに異質な空気を放っているのがこの手の屋台です。近辺の屋台が賑わう中でも、一軒だけ地味にひっそりと佇んでいるのが常で、ラーメン、おでんといった定番メニューも多くの場合存在せず、博多の屋台で呑むというより、屋形船で天ぷらを食するかのような雰囲気が漂います。一見客は容易に近づけるような雰囲気ではなく、ましてやそれが関東からの旅行者であればなおさらです。今回も当然ながらのれんをくぐることはできませんでしたが、その独特の存在感に興味を惹かれつつあるのも事実です。次回は勇気を出してチャレンジしてみましょうか…

★忠助
昭和通り日銀前
1800PM-100AM

黒霧島
おでん二品
餃子
〆て940円

汽車旅in九州四日目(8)

腹ごなしに天神の街を歩きます。警固公園のイルミネーションがきれいです。野郎一人で三脚を立てて撮影している自分一人が完全に浮いています。

汽車旅in九州四日目(7)

博多の街に戻りました。投宿して夜の街へ繰り出します。まずは「さきと」で前回の宿題を片付けます。今回はハーフサイズでさば刺とたいごまをオーダー。それに加えて三種類の魚を醤油とゴマで和えた「魚ごま丼」をいただきます。どれも文句のつけようがない旨さです。あえていうなら、たいごまと丼がかぶってしまったのが少しもったいなかったのですが、本当に納得の行くオーダーができるようになるためには何度か通うしかありません。またそのように思わせるのがこの店の名店たる証といえるでしょう。

★さきと
福岡市中央区舞鶴2-8-25
092-781-8778
1800PM-2300PM(LO)水休

博多一本〆
お通し(下足キューリ酢みそ)
たいごま
さば刺
天然わかめ
魚ごま丼
〆て3700円

汽車旅in九州四日目(6)

本日の投宿地博多へ向かいます。

★大分1614/ソニック44(3044M)/1814博多

汽車旅in九州四日目(5)

今年の全国一周の旅は大分で完結と相成りました。数自慢をしたくはないのですが、これで五年連続の全都道府県走破になります。
暇にあかせて活動仲間と全国各地を旅して回った四年前、「これなら今年は全都道府県に行けるかも」と思いついたのが運の尽きでした。下手に全都道府県を走破してしまったばかりに、それ以来「全都道府県庁所在地走破」「全政令指定都市走破」などと拡大志向に突き進み、年内に全国を一周することが生活の一部になって現在に至っています。北海道や沖縄などの定番はともかく、地方の名もない県に毎年訪ねて回るほどの見所があるはずもなく、半ば強引に立ち寄っただけで辻褄を合わせている場面が多々あるのは、普段からこのblogをご覧いただいている皆様にとっては周知の事実でありましょう。そのためにどれだけの金と時間を注ぎ込んだかと思うと、自分の人生他に使い道があったのではないかと思うことが多々あるのも事実です。
しかし、そのおかげで全国各地の様々な街や景色に出会い、我が国の四季を一身で感じ取ることができたのは、自分の生涯において貴重な財産となっています。何度も申しますが、それこそが私にとっての旅の目的であり、全都道府県走破などというものは単なる結果に過ぎません。そういいながら来年もまた必死に全国各地をめぐることになるのでしょう。終着駅は始発駅、私の旅はここから再び始まることになります。

汽車旅in九州四日目(4)

滞在一時間少々で次の目的地大分へ向かいます。列車は日向灘に沿って快走中です。

★宮崎1204/にちりん14(5014M)/1509大分

汽車旅in九州四日目(3)

宮崎に到着です。特に用はありませんが素通りもできないというのが旅人の悲しい性です。空は雲ひとつない快晴になりました。さすがは南国、日差しの暖かさが違います。

汽車旅in九州四日目(2)

四日目は東九州を半周して博多へ戻ります。最初の目的地は宮崎です。国鉄時代からの40年選手が老骨に鞭を打って走ります。

★鹿児島中央848/きりしま4(6004M)/1053宮崎

汽車旅in九州四日目(1)

鹿児島に来たらこの店に寄らずには終われません。最後は「のり一」で〆めます。白くてモチモチした独特のストレート麺と透明なスープは、天文館で呑んだ後には欠かせない存在です。

★のり一
鹿児島市山之口町9-3
099-222-4710
1100AM-300AM(日祝休)
ラーメン大450円