日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

汽車旅in九州四日目(9)

2008-12-23 23:48:27 | 居酒屋
屋台へ移行します。祝日の晩とはいえ博多の街には今日もおびただしい数の屋台が明かりを灯しています。
ラーメンかおでんが相場の関東の屋台と違い、博多の屋台はバラエティに富んでいます。ラーメン、餃子、おでん、焼鳥の四天王の中から二、三品、これに煮込み、ホルモンといった脇役と、各店オリジナルの煮物焼き物揚げ物が何品か加わるというのがよくあるパターンですが、右も左も「長浜ラーメン」かというとさにあらず。店ごとに看板メニューが違います。手当たり次第に回っていてはいくら胃袋があっても足りません。とはいえ屋台めぐりには先達の導きがありません。食べたいものと出店エリアを決めて、ある程度対象を絞ってから物色するのが妥当な落としどころということになります。天神、餃子の二つをキーポイントにして選択したのがこの屋台で、四天王を含む上記の定番メニューがきれいに並んだ"This is the yatai"というべき一軒です。

博多屋台の王道を行くのがこの屋台とするならば、「日本海の夜の浜辺に咲く月見草」とでもいうべき存在として「天ぷらの屋台」というものがあります。関東人がイメージする博多の屋台とは遠目に見れば同じでも、近づけば明らかに異質な空気を放っているのがこの手の屋台です。近辺の屋台が賑わう中でも、一軒だけ地味にひっそりと佇んでいるのが常で、ラーメン、おでんといった定番メニューも多くの場合存在せず、博多の屋台で呑むというより、屋形船で天ぷらを食するかのような雰囲気が漂います。一見客は容易に近づけるような雰囲気ではなく、ましてやそれが関東からの旅行者であればなおさらです。今回も当然ながらのれんをくぐることはできませんでしたが、その独特の存在感に興味を惹かれつつあるのも事実です。次回は勇気を出してチャレンジしてみましょうか…

忠助
昭和通り日銀前
1800PM-100AM

黒霧島
おでん二品
餃子
〆て940円

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