日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

この季節の楽しみ(8)

2008-07-14 23:47:51 | 野球
これで一週間連続の高校野球ネタになります。馬鹿の一つ覚えといわれようと、毎日紙面のどこかからネタが出てくるのですから仕方がありません。今日の楽しみは「鶯鳴かせたこともある」です。かつての栄華を懐かしむかのような老木をたとえたこの言葉、ここでは「伝説の名勝負を繰り広げた古豪にハァハァする」という意味になります。

昨日は伝説の延長戦3試合を戦った6校のうちの5校が登場しました。そうです、史上最長の延長25回を戦った「明石対中京」、史上初の引き分け再試合となった「徳島商対魚津」、そして決勝初の引き分け再試合となった「松山商対三沢」のうち、現・中京大中京を除く5校です。中京を含め、勝った3校はいずれも甲子園の常連校ですから、失礼ながら私にとってはさしたる興味がありません。負けた3校が同じ日に揃い踏みしたというのが何より重要です。
夏6回、春8回の出場を誇る明石はともかく、三沢は太田幸司を擁しての夏2回と春1回、魚津は延長18回を戦った半世紀前とその翌年の夏2回のみの出場ですから、芸能界でいうならさしずめ「一発屋」というべき存在です(失礼)。いずれも永く球史に刻まれる存在でありながら、毎年人知れず現れては消えて行くその姿が、私の目を一瞬釘付けにするのです。
もちろん一発屋と笑うつもりなどありません。短い輝きだったとはいえ、いつまでも球史に残る名勝負を繰り広げた先人に対する敬意がそこにはあります。松山商が初戦でコールド負けしたのをみて一瞬笑ったのは事実ですが、それはまあそれとして。

今年は90回の記念大会ということで、開会式では伝説の延長戦を戦った板東、村椿、太田の三人を含む11名の先人を招いてのイベントが予定されているそうです。見所はなんといっても魚津のエース村椿ですね(ニヤリ)

★青森大会2回戦(7/13)
 八戸工大一3-2三沢
★富山大会1回戦(7/13)
 魚津14-3商船高専
★西兵庫大会3回戦(7/13)
 日生第三8-2明石
★徳島大会2回戦(7/13)
 徳島商3-0小松島西
★愛媛大会1回戦(7/13)
 西条13-5松山商
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