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日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

新春の四国を行く 2020 - 一石二鳥

2020-01-03 07:50:53 | 東海
結局国道1号線をそのまま下ることにしました。袋井バイパスで道中二度目の給油を済ませます。
無味乾燥な高速道路を嫌ったのもさることながら、眠気を催してきたのです。東名に再度乗っても、ますます眠くなるのは目に見えていました。その結果、いつでも止まれる一般道の方が好都合だったという事情があります。再び給油所に入ったのも休憩を兼ねてのことであって、今すぐ給油が必要だったわけではありません。しかし、 正月休みの恩恵か、対面通行の区間を含め、流れはすこぶる良好でした。高速料金も浮いて一石二鳥です。
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新春の四国を行く 2020 - 出遅れ

2020-01-03 05:34:19 | 東海
今年は出遅れてしまいました。四時過ぎに出発し、国道246号線を厚木まで下ったところです。給油を済ませてから東名に乗ります。
目的地が遠いことを考えると、もっと早く出たいのはやまやまのところ、年賀状を片付けるのに11時近くまでかかってしまい、それから仮眠をとった結果、この時間にならざるを得なかったという事情があります。駿河湾沼津で下り、しばらく国道1号線を下って、焼津から再び東名に乗るつもりですが、高速道をひたすら飛ばし、遅れを回復するのも一案といったところです。
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小春日和の瀬戸内へ 2019 - 羊頭狗肉

2019-12-20 07:44:24 | 東海
僥倖です。名古屋で大量に下車する一方、拍子抜けする程度の数しか乗って来ず、隣の席も空きました。ますます混む可能性しか想定していなかっただけに、逆に空くとはありがたい限りです。
ところで、賢明な読者の方は表題に違和感を持たれたかもしれません。九州へ行くにもかかわらず、前座に過ぎない瀬戸内の文字があるからです。いわば羊頭狗肉の表題となったのは、道中の天候に由来します。最新の予報を見ても、小春日和になりそうなのは広島から瀬戸内を下っていく今日しかありません。広島に寄る時間を作るべく、あえて混み合う始発列車を選んだことと同様に、日程の短縮という事情から捻り出された苦肉の策というわけです。
結果として、予定通りに出られていれば願ったり叶ったりだったことになります。道中唯一の好天が、鹿児島に終日滞在するはずだった今日と重なるところだったからです。そう思うと俄に敗北感が募ってくるのは人情というものでしょう。後々この表題がついた記事を振り返れば、出発にあたっての一悶着を否応なしに思い出すことになります。ただし、それが苦々しい出来事の一つとして蘇るか、塞翁が馬だったと感じられるかはこの先の道中次第です。少しでもよい旅になってくれるよう願います。
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小春日和の山陰へ - 帰着

2019-12-16 21:25:36 | 東海
足止めにより小一時間の遅れが出たとき、この遅れが広がることはあるとしても、大幅な回復はなかろうと察知しました。朝の通勤時間帯に先立って走りきるのが本来のスジです。それが一時間も遅れれば、最も混む時間にそのまま重なります。先行列車に支えてしまい、遅れがますます広がりそうなのは明らかでした。その一方で、一旦帰宅できる程度の時間だけは残るだろうとも思っていました。その見立ては的中し、77分遅れで東京駅に到着。直ちに帰宅し荷物を置いて準備を整え、すぐさま出直すという慌ただしさではありましたが、重荷を担いで職場に直行する煩わしさを思えば、一瞬とはいえ帰宅できることの効果は計り知れません。一日を乗り切り、これでようやく一息つくことができます。

一泊二日の活動を、このblogではしばしば小旅行と評していますが、今回の旅に関していえば、連休並みに盛り沢山でした。例年通りの経路をなぞった初日に対し、翌日のめくるめく展開が際立ちました。
山陰に一泊では、ただ行って帰るだけで終わりかねません。それをどうにかしようと考えて閃いたのが、さらに西へと下って行き、新山口で折り返すという奇策でした。それも、当日中に余裕で帰れるはずのところを、夜行列車で帰るという徹底ぶりです。そのおかげで、岡山では城と月が重なる劇的な眺めに遭遇し、帰りの列車でも足止めという思わぬ事態に見舞われ、それがむしろよい方向に働きました。相模湾の夜明けを車窓越しに眺めることができたからです。定刻ならまだ暗い中を走り抜け、終着駅の間際でようやく日の出を迎えるところでした。新幹線で帰るとすれば、岡山城での名場面も訪れなかったわけです。そのように考えると、「サンライズ」の寝台券を手配できたのが非常に大きかったということになります。
実は、今回に関する限り、迷うことなく「サンライズ」を選んだわけでもありません。福山と岡山でそれぞれ一杯やったとしても、最終の新幹線には間に合うからです。それだけに、当日中に帰京して休むのも悪くはなかろうと思っていました。結局元の鞘に収まったのは、「迷ったら買え」の原則に従ったからです。経験則の正しさを、改めて実証した二日間の旅でした。
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小春日和の山陰へ - 三日目

2019-12-16 06:23:12 | 東海
おはようございます。あとはこのまま帰るだけと思いきや、最後に一悶着がありました。踏切支障による足止めです。
東田子の浦に止まった時点で、何かがあったのだろうとは思いました。これまでにも、途中で徐行と臨時停車を繰り返し、小幅の遅れが出たことはあります。しかし、今回は足止めの時間がやけに長すぎました。六時を回ったところで入ったのは、非常時以外休止のはずの車内放送です。原との間で線路内立入を原因とする安全確認を行い、その影響で運転を見合わせていたとの内容でした。それとともに、熱海から新幹線で振替輸送をするとの案内が。まさかの運転打ち切りかと早合点しかけるも、車掌に申し出よということは、急ぎさえしなければこのまま乗ってもよいということです。無味乾燥な新幹線を嫌い、わざわざ夜行列車を奢った以上、新幹線への振替になってしまっては意味がありません。沼津の時点で50分弱の遅れということは、さらに拡大しない限り、一旦帰宅し荷物を置く程度の時間は残ります。そうなってくれるという前提で、このまま乗り通すつもりです。
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小春日和の駿河路へ 2019 - しばしの別れ

2019-12-01 18:17:24 | 東海
小旅行にも仕舞いの時が近付いてきました。別れの挨拶がてら三保ふれあい広場を再訪します。
一冬に何度か訪ねるようになって、十年近くが経つでしょうか。しかし、今日ほど見事な富士山を、毎回眺められるものではありません。眺望については完勝と言い切れる旅でした。二月にやり残したことを、おおむね取り返せたのも収穫です。夜の部の二軒目が半端に終わってしまったのは、唯一にして最大の心残りですが、惜しまれて仕方ないというほどでもありません。今年は一度限りと覚悟していただけに、もう一度戻ってこられただけでも十分だからです。
それほど惜しいと思わないのは、暖かくなるまでの間に再訪するつもりだからでもあります。今回の借りはそのときに取り返すことにしましょう。しばしの別れです。また来年…
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小春日和の駿河路へ 2019 - 笠雲

2019-12-01 17:12:33 | 東海
日本平の山頂から少し下った橋の上で眺めると、清水市街の半分ほどが、早くも日陰になっていました。あの影が駿河湾を伝って富士山の方まで延び、山頂の方へ向かって次第に暗くなっていく様子を、そのまま見届けられればとも思いました。しかし、いかんせん歩道もない橋の上では落ち着きません。やはり三保の松原だろうと思い立ち、再び東へ走ってきました。山頂が陰るのを見届けた後、西の空と清水市街を一望する浜辺に回ってきたところです。
日本平に着いた頃から、雲一つなかった山頂の上に、笠のような雲が出ているのに気付きました。茸のようだと形容した昼頃の雲とは違う、山頂だけを覆うような小さい雲です。地元の御方が立ち話をしていたところによると、その名も笠雲というらしく、翌日雨が降る前兆でもあるそうです。しかし、明日が雨とは俄に信じがたいほど、今日の天気も見事でした。昨日だけでも晴れてくれれば十分と割り切っていただけに、二日とも快晴となってくれたのはありがたい誤算です。いくつかある選択肢の中から清水を選んだのは、好天を活かすという観点からも正解だったことになります。
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小春日和の駿河路へ 2019 - 日本平

2019-12-01 16:05:34 | 東海
西日が次第に傾く中、清水市街へ引き返してきました。続いて訪ねるのは日本平です。
前回ここを訪ねたときは、何かにつけて面食らいました。山頂に立派な展望台ができており、それを目当てに見物客が殺到して、駐車場にも入れないほどの混みようだったのです。しかも、展望台から見えるはずの富士山は、晴天にもかかわらず雲に覆われ、影も形も分かりませんでした。
あの狂騒が少しは収まっていてくれることを期待しつつ乗り込むと、幸い元の平穏を取り戻していました。人出は適度、富士山の眺望も申し分ありません。あのとき想像するしかなかった光景に、今回ようやく出会うことができました。
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小春日和の駿河路へ 2019 - 茸雲

2019-12-01 13:38:56 | 東海
三保へ走っていく途中、中腹に雲をまとった富士山が見えてきたとき、してやられたと思いました。それが早計だったと気付いたのはしばらく経ってからです。山頂よりやや高い位置に、茸の笠のような雲がいくつも漂っていました。富士山だけ切り取っても画竜点睛を欠く一方、空を大きく入れればそこそこ様になる眺めは、昨日訪ねた大観山を彷彿させるものでした。中腹の雲も次第に晴れていき、その一部始終を眺めるうちに、一時間以上も費やして現在に至ります。雲一つない姿は昨日眺めました。それに対して、茸雲がいくつも漂う絵に描いたような景色は初めてです。趣向を変えて楽しめたのは幸運だったことになります。
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小春日和の駿河路へ 2019 - 三保ふれあい広場

2019-12-01 12:01:35 | 東海
買い物をする間に、富士山のある方角が晴れてきたように見えました。しかしそれはぬか喜びだったのかもしれません。再び三保へ向かって走ると、正面に見えてきたのは山頂だけ顔を出す元通りの眺めでした。さりとて今更引き返すだけの潔さが自分にはありません。旧三保駅こと三保ふれあい広場を訪ねます。
林立する桜にまだ結構な数の葉が残っています。しかし、あと二月も経たないうちに土肥桜が咲き始め、その一月後には河津桜も咲くわけです。こちらの冬がいかに短いかということでもあります。冬来りなば春遠からじと実感する光景です。
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小春日和の駿河路へ 2019 - 二日目

2019-12-01 08:15:13 | 東海
おはようございます。歴史的惨敗を喫した先日のような敗北感こそないものの、自身の体力的限界をいよいよ実感させられたとでも申しましょうか。昨晩は早々と宿へ戻って休みました。
「かね田食堂」でのひとときは上々でした。その一方で悩ましかったのは二軒目をどうするかです。具体的には「新生丸」を切るかどうかの問題ともいえます。というのも、一軒目で早くも腹が満ちてしまったのです。間髪入れずに飛び込めば「新生丸」にもまだ入れる一方で、しばしの間合いを置きたい気分でもありました。潔く見送って静岡に河岸を替えれば、趣向を変えて楽しめる上に、移動の合間に腹もこなれて一石二鳥ではあったのです。しかるに決断できなかったことが、結果としては破綻を招いてしまいました。
二軒目ならば控えめにしておけばよいものを、品が豊富で選びきれず、再び刺身の盛り合わせを注文するところまでは想定の範囲内でした。しかし、いかんせん腹具合が万全ではありません。序盤こそまだよかったものの、中盤から息切れし始め、終盤は限界が迫っているのをありありと自覚しました。最後に握りを一つまみして、味噌汁をすすりたいのはやまやまながら、もはやその余力すらありませんでした。歩くのにも難儀しつつ10時過ぎに宿へ戻り、そのまま倒れ込むという顛末です。
これほどの状態に追い込まれたのは三年ぶり二度目です。しかし当時と違うのは、あれほど無理をしたという自覚がないことです。何しろあの日は、「麦とろ」で昼から一杯やった後、腹具合が戻らないまま「鳥玄」を訪ね、盛り沢山のおまかせを一通りいただいて、それから間髪入れずに「籠太」へ飛び込んだのです。それに対して昨晩は、出がけにとった軽食以来飲まず食わずで一日通し、十分に腹を空かせた状態で始まりました。一軒目では、刺身と揚物を肴に徳利を二本開け、最後に茶漬けをすすった程度にすぎません。二軒目でも豪勢な舟盛りが出てきたわけではありません。これまでの感覚に照らし、特段無理をしたわけではないにもかかわらず、ものの見事に破綻を来してしまったのは、取りも直さず食が細ってきたということでもあります。しかし、かねがね自覚していたよりも、はるかに食が細っているという現実には愕然とさせられました。
その日の体調によるところもあるにはあったのでしょう。結果として昼抜きになってしまったのも、胃の働きを低下させ、早々と腹が満ちる遠因になった可能性があります。いずれにしても、かつてのような感覚での飲み食いはもうできません。限られた体力を効果的に使う工夫が、これからますます重要となっていきそうです。
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小春日和の駿河路へ 2019 - 和風ビジネス旅館福住

2019-11-30 18:47:34 | 東海
投宿し、風呂から上がって一息つきました。今晩世話になるのは定宿の和風ビジネス旅館福住です。
旅先の候補に清水が浮上した時点で、宿泊事情を一応調べておきました。十分に空きはあり、この宿についても最後の一部屋が空いていました。ただし、早まって手配するのは見合わせました。万一埋まってしまっても、不動の二番手であるキヨナミホテルに泊まれそうだったからです。翌朝再度照会すると、幸い最後の一部屋がまだ空いていたため、手配してから出発するという顛末でした。
通されたのは、前回と全く同じ四畳半の角部屋でした。とはいえ一人旅には丁度よい広さでもあります。前もここだったのを覚えていて、気を利かせてくれたのでしょうか。金沢は「きくのや」の六畳間のごとく、実家に戻ってきたかのような安堵感が湧いてきました。やはり馴染みの宿があるのはよいものです。
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小春日和の駿河路へ 2019 - 三日月

2019-11-30 17:27:59 | 東海
そのようなわけで岬を周回し、港と市街を望む浜辺にやってきました。夕焼けの鮮やかさが冬ならではです。ほどよい高さに浮かんだ三日月も心憎いものがあります。結局予報は下振れし、雲一つないこの空が間もなく曇って、夜半には雨が降り出し、明日も終日曇り空と予想されています。しかし、仮にそうなったとしても、今日の成果だけで十分のように思えてきました。清水と静岡の街で一献やれれば、旅に出た目的はひとまず果たせることになります。夜の部についても楽しみです。
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小春日和の駿河路へ 2019 - 三保の松原

2019-11-30 16:43:19 | 東海
その後は粛々と走ったものの、いかんせん出遅れが響き、由比漁港のかき揚げ屋の閉店にも残念ながら間に合いませんでした。そのようなとき、駆け込み寺にしてきたのは「鐘庵」のカレーそばです。しかるにそれをも素通りしたのは、富士山が陰るかどうかの瀬戸際だったからに他なりません。三保の松原から駿河湾越しに富士山を眺め、今し方山頂が陰ったところです。
正確にいうと、観光客が集まる三保の松原ではなく、半島の先端にある海水浴場です。駿河湾の対岸に富士山が鎮座する絶景が広がるにもかかわらず、観光客が全く来ない穴場でもあります。日没前後の一部始終をこの場所から見届けるのが、清水を訪ねたときの恒例です。ただし、今回は端折ろうかとも思いました。山頂付近に帯状の雲が居座る、画竜点睛を欠く眺めだったからです。それに加え、出発以来飲まず食わずで空腹感が限界だったという事情があります。今更何かをいただいても、夜の部に差し支えるのは明らかです。さりとてこれ以上空腹を抱えるのも耐え難いものがありました。今日は早めに投宿し、呑み屋が開くのを待って入るのもよかろうというわけです。それが例のごとく往生際の悪さを発揮し、やはり訪ねたわけなのですが、結果としては正解でした。
居座っていた雲が次第に晴れていき、いつの間にやら一点の曇りもない眺めに変わったのです。まず駿河湾、その次に手前の山に影が延び、しかる後に富士山が中腹から山頂にかけて次第に暗くなっていく光景が印象的でした。同様の場面に遭遇したこと過去にもあります。しかし、そう滅多に眺められる代物ではありません。真骨頂といえる眺めを、久々に拝めたのは幸いです。
日中に14度まで上がった気温は少し下がって現在12度、風は全くありません。岬を回り込んでいけば、凪いだ水面が茜色の空を映しているでしょう。そちらも眺めてから市街へ戻ります。
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晩秋の能登を行く 完結編 - しらさぎ3号

2019-11-16 09:00:17 | 東海
きしめんをすする間に「しらさぎ」が隣のホームへ入線し、こちらが上がるのと同時に客扱いが始まりました。幸い十分余裕はあり、狙い通りの位置に着席できたものの、発車までには窓側が全て埋まるという顛末です。先々週の連休ほどではないものの、今週末もそこそこ人は出ています。

★名古屋850/しらさぎ3(3M)/1148金沢
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