
今日のジャケは、
The Pretty Things 「Parachute」
70年発表作品、5thです。
ローリングストーン誌が「1970年度No.1アルバム」に
選んだ作品としてもよく知られる1枚かと思います。
このジャケは裏ジャケと一体化したジャケで
こんな感じになってます
↓

このジャケを手がけたのは
あのロックアルバム・デザイナーチーム「ヒプノシス」。
このシュールな感覚は「なるほど!」という感じですね^^
さてそんな本作ですが、
前作と同様に本作もコンセプトアルバムとなりました。
が、SFソロウのようにひとつのストーリーを描いたのではなく、
ひとつの大きなテーマ「都市と田園に生きる人々のコントラスト」という
大きなテーマに沿いながらも、1曲ごとに違ったストーリーを描くといった
いってみれば短編集のようなコンセプトアルバムとなりました。
サウンドのほうはというと、
ヘヴィーでハード、アコースティックも少々、、、といった感じで
良い意味で枯れた雰囲気がカッコイイです。
そして、プリティーズの初期から頑張っていた、
リーダーでギターリストのディック・テイラーは
この盤を制作する直前に脱退ということになってしまいました。
SFソロウでは良い味を出していたドラマーのトゥインクも脱退。
オリジナルメンバーはボーカルのフィル・メイだけ…
となってしまったのですが、
フィルはそれにめげることなく、メンバーを集めてこの盤を制作。
もうディックのデンジャラスで挑発的なギターは聴けれないし
派手な曲もないけれど、良い意味で枯れた雰囲気が心に染みます。
曲の構成もよく練られていて
「In The Square」から「The Letter」、
そして間髪入れずに「Rain」へとめくるめく展開していく
ドラマティックな連曲はいつ聴いても感動モノです。
なんせアコースティックギターと
ハードなギターのコントラストが良いですね。
そんなところにもこの盤のコンセプトが活かされてるような気がします。
凛とした空気が漂いまくったアーティスティックな1枚です。
--------------------------------------------------------------
海外某所で見つけました!(音量が小さいのが残念なんですが)
「She's a Lover」
「Sickle Clowns」
「In the Square ~ The Letter」
「Rain」