廃校を巡る

風雪に耐えた美しい木造校舎。小さな空き地にポツンと二宮尊徳。
錆びたブランコに、朽ちかけた百葉箱。廃校ノスタルジア…。

茨城県 常陸大宮市(旧伊勢畑村) 上伊勢畑尋常小学校

2016年08月22日 19時05分12秒 | 茨城の廃校
戦前の古い地形図を眺めていて見つけた「文」マーク。
戦後すぐの地形図にはもう「文」マークは消えています。
分教場のような小さな学校だったのでしょうか。
学校跡の痕跡の期待は薄いですが、集会所のようなものが残っていれば見っけもの。
果たして痕跡はあるか?

伊勢畑小学校からさほど離れていない山里を目標にウロウロすること数分。
まわりは畑や田んぼが広がる田園風景。
さすがに残っていないかとあきらめて、車をUターンさせようとした狭い道の土手に何やら新しい石碑を発見。
ムムム、怪しい。

見つけましたよ「上伊勢畑尋常小学校跡」。
なかなか立派な記念碑ですが建立されたのは伊勢畑小学校が廃校になった2009年。
記念事業として上伊勢畑尋常小学校跡に建てられたもののようですが、
学校跡地はすっかり変わり果て、ここに学校があったとはまったく想像できません。
記念碑には「上伊勢畑尋常小学校跡」となっていますが、閉校時の校名は伊勢畑第二国民学校のようです。
普通は閉校時の名前で記念碑が建てられますが、
やはり戦時色の強い国民学校は避けられたのでしょうか。気になりますね。


道路から上にある土手にあるので見つけづらい場所です。
しかも跡地は畑地になっていますのでまったく学校跡の雰囲気はありません。
どちらかと言うと遺跡の雰囲気。
縄文時代の集落遺跡みたいな感じですよ。

明治43年開校
太平洋戦争が始まった昭和16年に国民学校となり、
その翌年、昭和17年にはもう閉校しています。
戦後71年 卒業した方もかなりのご高齢と思われますがお元気でしょうか。


記念碑横の小道が学校へのアプローチだったのでしょうか。



記念碑がなければ、まったく学校跡とはわかりません。





かつてはここに校舎、校庭があったものと思われます。




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