「黄色い水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2」奥泉光
あー、読んでしまった。もったいない。
クワコーはやっぱり、素晴らしい。
期待を裏切らない、向上心のなさ。
意欲はあるが、それはザリガニ獲りに向けられ、
「すてきな奥さん」顔負けの節約術。
でも、それでも、安物でも酒は飲む。
困った時は、文芸部員を頼る。
たらちね大は学力が低いと言いつつも
絶対、なんとかしてくれる、と思ってる感じが
溢れてるなぁ。。。
いいなぁ、いいなぁ。
職業が准教授だなんて、なにかの間違いだったかと
思わずにはいられない。
でも、准教授なんだよねー。
子どもにもバカにされ、というより
子どもにもビビっちゃう。
器のちっさい、肝っ玉のちっさい、
もう、愛すべきクワコー。
今の職場を逃したら、
もうほんとに潰しきかないよ。。
毎回彼が、職を失わなくてよかったと、ホッとする。
ガンバレ、、クワコー。
いっけん、イケメンに見えると思えた前作であったが、
今となっては、挙動不審なおじさんにしか見えなくなってきた。
そして、ますます、逞しくて冴えてる
ジンジンに代表される部員達。
こういうのが、生きる力ってやつかしらね。
もしも、今、あなが何かに悩んでいたら、
是非、読んでみよう。