「沖晴くんの涙を殺して」額賀澪
内容(「BOOK」データベースより)
あたりまえの『感情』はこんなにも愛おしい。津波で家族を亡くし、『喜び』以外の感情を奪われた高校生が、『普通』の少年になる物語。
ここからがレビュー
覚えておきたいシーンと
覚えておきたい言葉がたくさんあった話でした。
人は当たり前に死んでしまう、
とても重大で悲しい出来事だけど
人は生きている以上いつか死んでしまうのだ、
順番など関係なく。
というのを改めて感じ。
沖晴の涙と一緒に流れる読み手の涙は
海よりもたくさんになってしまうのかと
思うほどでした。
この階段町という素敵な街で
段々段々、踊場で休みながら
生きてゆく。
遠く離れてもきっとこの町を忘れない。
きっと私も忘れないな。
沖晴という名前、いい名前。
本当にいい名前。