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moon

通勤読書776 「友へ、最上のものを」

「彼方の友へ」伊吹 有喜

「少女の友」の中原淳一さんの絵はとても素敵だ大好き。
クリアファイル、ポストカード、いろいろ持ってます。
最初そういうこと知らずに読んでたのだけれど、
「少女の友」がモデルになっていると知って納得。
そして面白さ倍増。

小学校しか出ていないハツの健気さと
自信のなさがちょっとかわいそうになるくらいで、
力になってあげたいと思ったけれど
小間使いから編集者になって作家になってと
ハツは「友」の希望になっていったのだと思うと、
弱いだけでないのだなと思った。

この物語は、戦争の波に飲み込まれる
多くの人達の悲しさと強さを表し
そして、言葉を大切にしていた時代の人達の
それぞれの愛が籠っている。

私には到底できない所業だけれど、
桐島美蘭のように愛する人に迫ることができたからこそ、
命が繋がったと言える。
しかしながら、私の共感を得るのは、何といっても
ハツの五線譜の暗号による告白と
亡くなって70年たって届く有島からの恋文。
それも、ハツにしか理解できないとなると
これ以上のどストライクはないのです。
あー、でも、この恋文も桐島美蘭が命をつないだから
ハツのもとにとどいたんだよなぁ。。

伊吹さん、素晴らしい。
どうやって選ぶのかは知らないけれど
私なら直木賞だよ。

「この国の言葉はこよなく美しく、そして魂は宿ると言われている。言霊というんだ」
この美しい言葉の魂ははきっと繋がっていくと信じたい。

★磯城島の、大和の国は言霊の助くる国ぞ ま幸(まさき)くありこそ 柿本人麻呂

といううたもでてくるのですが、
柿本人麻呂って、いろんなとこでちょくちょく顔だすよね。

 

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彼方の友へ
伊吹 有喜
実業之日本社

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コメント一覧

u-mi
Moominさん
こんばんは!!!

読みました?読んだんですね!!
良かったですよねぇ、とっても。
すっかり伊吹さんに心掴まれてます(笑)
【四十九日のレシピ】も積んでるんです。
楽しみです♪
Moomin
こんにちは
私も読みました!
u-miさんも読まれる気がしてました。笑

u-miさんのブログのタイトルで
「あ!やっぱり♪」と嬉しくなったけど
自分が読み終わるまでは読まないでおこうと決めてました。

いい本でしたね♡
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