星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(11)第六話。

2018-05-31 | DEAN FUJIOKA
一度に二つ以上のことができない。ラウ、インフルエンサー、バラエティディーン。月曜まではまだラウの海に浮かんだままで、火曜早朝はディンパイアの襲来(^O^)
ごめんなさい、真海さん。今回は感想文1回だけになっちゃった。でも、あなたの思いはしっかり受け止めましたよ、第6話。


予告では鬼女という言葉が踊ってたけど、6話はまさにマザーズデー。暖の母親、神楽留美、入間瑛理奈。それぞれ母親の愛情表現や生きざまをくっきり浮かび上がらせた回だった。
もう一つ特徴的だったのが、カメラアングルや真海の表情の演出として「見下す」図が多用されていたこと。
「見下す=軽蔑=優位に立つ」だろうか。お近づきの最初は慇懃なほど丁寧だった真海が、ここにきて復讐相手に対してアドバンテージをとったということなんだなと解釈。見下す・・・眉間を少し寄せて目を細め、若干顎を上げ気味の表情にドラマ見ながら何度も何度もヤラれています。
とりわけ留美と安堂、寺門の三つ巴の悪行・乱行の一部始終を、上から思いっきり見下ろしていた真海がアップで映った時はゾゾゾッ。まるで天罰とでもいうように。これはもはや神の目線なのか?


6話は冒頭から「Echo」ボーカルバージョン嘆きパート。一気に暖とすみれモード。自宅のプールサイドで暖のことを思い出すすみれ。貝殻のリング、こっそりまだ持ってたんだね。一方、「彼らは南条の家族にも手を出します。あの女にも。必ず」という愛梨の言葉に、すみれとの再会&別れを思い出す真海。目を細めてじっと耐えているのはやはり、すみれのことが気になってしかたない様子。真海のウィークポイントだな。

Tell me why why so why can I
not forget my past
Inside my head I keep hearing echo
音の最後が歪んでる〜。

<暖の母>
すみれがお参りしたのは、暖の母親のお墓だった。お葬式の回想シーン。地上げ屋の嫌がらせに遭い、人を遠ざけて、それでも暖を信じ待ち続けた母親のあまりにも悲惨な最期。参列者のいないお葬式。すみれがそこに一緒にいてほしかったのは暖だったんだよね。いま自分一人で墓前で手を合わせ、暖が生きていたことを伝えたのか、やっといい報告ができたと言うすみれ。
暖にとっては母親がどんな気持ちで死んでいったのか、ヤツらのせいで自分が母親といられなかったことが最大の苦痛で後悔だったはず。この積年の思いを一気に噴出させた最後のシーン、凄絶!圧巻!!(酷いというより、よくやったと思ってしまった。)

振り返ってみる。
強盗中のもみ合いで安堂に刺された寺門が、真海の部屋から運び出されて庭に埋められた件。誰かが来る!と留美と安堂が逃げ去った後、やってきたのは真海。
懐中電灯で埋め跡を照らす真海の顔が、思いっきり下からのカメラアングル。めっちゃ圧があって迫力ある図だった。これは寺門からの目線かと思うけど、たぶん土中の本人は見えてないよね。渋川清彦さん、土に埋められてまで小者っぷりが光ってる。もぞもぞ手が動いて、顔の一部が現れて寺門であることを確認!
「まさかの結末だ」(突然転がり込んだ、思わぬ復讐好機!タナボタとも言う)
「た・す・け・て」という寺門に「ずいぶん勝手なことを言いますね」。15年前の通報を黙っていたことにクレームつけたあと、「地上げのために私の母を。あまりにもむごい!神楽とあんたが母さんを殺したんだよ」
土をかぶりながら「だれ?」という寺門を覗き込み、間近で「俺は柴門暖だ!」
くうううううううううう〜!ついに名乗ったよ。暖に完カンペキ感情移入、胸がすく思いでウルウルしてしまった。このタイミングで入る「Set a Fire」ボーカルバージョン。復讐の鳥肌。他言できない相手に罪状と宣告を言い放す真海、いや、暖。寺門の顔に右足で蹴るように砂をかけて埋める。留美と安堂がお膳立てして、仕上げは暖。初めて直接手を下した殺人。いや、もっと酷い生き埋め。
スッとカメラアングルが真海の頭上からとらえる。さっきのが寺門目線とすると、これはきっと暖の母親目線だと思う。暖、見ていたよ、と。暖は天の母に報告するかのように顔を上にあげ、右手で髪を撫でてつぶやく。
「これでまず一人」
ここに「ディーン・フジオカ」とTV画面にキャストのクレジットが入って美しいエンディングなのだった。

暖とすみれと、暖の母親。今も間違いなく繋がってる3人・・・涙涙。
寺門と安堂が刑務所で一緒だった件は原作通り。


<母親としての神楽留美>
稲森いずみさん、すごかった。あっぱれ!!母は強し。
真海が留美を招いて詫びるシーン。安堂の素性の悪さをとうとうと語り、二人が親子であることがわかる決定的事実をこれでもか!と投下した時の留美の表情が本当に美しい。誕生日を覚えてたんだね。涙を流し、喜びで両手が祈りのポーズになっている。涙の熱さまで伝わってくる見事な母だった。
仕掛けた真海も、横目で様子を伺いながらちょっとびっくりした表情を浮かべているのが可笑しい。テラスで思わず「母親とは偉大なものだな」と吐露しているのも。
ここで「Echo」ボーカルVer.嘆きパートがリピートされてた。

稲森さんのインタビューが面白い。どうなるんだろうと思ったら、監督にどうなりたい?と聞かれたそう。(え、ドラマってそこまで演者の自由にできるものなの?)
強い母でありたい!と答えたらこんな風になったとのこと。
安堂が刺してしまった寺門を「こういう時は埋めればいいのよ」。この台詞、怖すぎる!二度目だったからね。我が子に指示をして穴掘りを一緒にするところ、なんというパワフルさ。
以後、ルミの神楽への復讐は真海の手の内だったのか??夫にお金をゆすってる!結果、入間家と同じく悪魔を目覚めさせたことに。寺門に顔を打ち付けられめちゃくちゃになった顔で、瑠美が笑いながら神楽に言った言葉がゾオッ。「久しぶりだね、私のことちゃんと見てくれたの」。日本の怪談ばり。お岩さんみたいな背筋が凍るセリフだった。ドロドロからヒュードロへ?

<母 入間瑛理奈>
息子をハグしてるところに貞吉が登場。めっちゃ不気味な入間家。瑛理奈の母としての愛情 VS 貞吉の意地。これから攻防がありそうだけど。


<タイトルバック>
真海邸のテラス。始まりから6分ほどたったところで、過去の事件を思い出し動揺している愛梨。タバコを持つ手が震えている。今回は珍しく真海から愛梨に近づいてくるパターン。後ろからやってきて「大丈夫か?」と声をかけ、マッチを擦って愛梨に火をかざしてやる。南条への復讐のネタをもたらしてくれた大事な愛梨をねぎらっている感じ。
なんでライターじゃなくマッチ?と思ったら、真海が愛梨に火をつけさせた後、マッチの炎を顔の前に持ってきていう台詞がその理由だった。曲のイントロが来る。「南条幸男のすべてを奪ってやろう、彼の命さえも」。フッと火を消すと「Set a Fire」と歌が入って、いつものタイトルバックへと繋がった。今までで一番ドラマのテーマに即していた。ほんとにこういう見せ方もいちいち凝っている。


<副音声>
録画した分で聞こうとしたら聞けなかった。ごめんなさい。SNSでみんなが教えてくれたのでだいたいわかったかな。
今夜の7話。私はいつもの副音声Tweetを楽しませていただきます。


******
第6話あらすじ(公式サイトより引用させていただきます)

 モンテ・クリスト・真海(ディーン・フジオカ)の復讐は、ついに死者を出すまでに至った。その犠牲は入間 公平(高橋 克典)家族の崩壊を意味している。真海が放つ復讐の火種は南条幸男(大倉忠義)と 神楽清(新井浩文)の関係も絶ち、大炎上を招こうとしていた。
 香港のタブロイド紙が十数年前に失踪した有名俳優、ショーン・リー(ジョー ナカムラ)家族が裏組織ヴァンパに殺害されたという新証言を掲載。記事は真海が裏で手を回したものだが、幸男の弱点を探る神楽も食いつく。ショーン家族失踪当時の付き人が幸男だったからだ。もちろん幸男、そしてヴァンパも…。
 バーで1人飲んでいた幸男は“あの時”を思い起こす。ヴァンパに多額の借金をしていた幸男はショーン家族の留守宅に組織を招き入る。宝飾品などを盗み出すことで借金をチャラにしようとしたのだ。だが、そこにショーンたちが帰宅。組織のメンバーは、夫婦を殴り倒す。
 幸男が気づくと両隣に男が座っていた。ヴァンパのボス、ダニー・ウォン(葉山ヒロ)たちだ。裏切り者を始末しに来たのだが、幸男は自宅に脅し文句が書かれたファックスが送られたことを男たちに話す。すると最近、香港で過去の幸男のことを嗅ぎ回る人間がいたと教えられる。神楽の秘書、牛山直紀(久保田悠来)だ。男たちは牛山の動きを止めるよう幸男に命令する。
 だが、事件の真相を知っている人間は幸男とヴァンパのメンバーだけではなかった。それは、両親を目の前で殺害されたショーンの娘で…。
******



●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(1)第一話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(番外編)第一話。 
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(2)第一話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(3)第二話。
●モンテ・クリスト伯と「西の魔女が死んだ」。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(4)第二話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(5)第三話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(6)第三話。
●「モンテ・クリスト伯」原作・TVドラマ比較<人物>
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(7)第四話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(8)暖とすみれと音楽と。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(9)第五話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(10)第五話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(11)第六話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想番外編(12)第七話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(13)第七話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(14)第八話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(15)第八話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(16)第八話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(17)最終回。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(18)最終回。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(19)最終回。
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