ふあーーーー!!
見終わってからしばらく動けませんでした。美しく感動的なラストカットに放心状態。
ようやく人間に戻れたんだなって・・・。
歩いてきたのは真海ではなく、元の暖でもない。復讐の黒くて大きな荷を下ろした、まだ名もないただ一人の普通の男なんだなって。火傷を負ってはいるけれど。いわば二度目の転生とでもいえばいいか。
青みを帯びた「光」は・・・夜明け。辛く、重苦しく、先が見えなかった夜の闇から、希望を予感させる朝に向かっている。
男が再生することができたのは、生きることを赦されたから。(幸男と神楽が証言したからとか、幸男が救出したとか現実的なことは置いといて。)赦しとは・・・復讐すべき相手を赦すのではなく、自分で自分を赦すのでもなく。教会で真海が言った言葉を借りれば、神の裁きによって赦され生き残ることができたのだと。
あの海は・・・日本ではない場所なのかもしれない。でも、真海になった時もそうであったように、暖の魂だけは戻っていくのかな・・・紛れもなく一番幸せだったあの赤い灯台のある港へと。
インスタにアップしようとしてスマホにおさめたのは3つ。でも、それをまた何度も見返して涙が止まらず、また見てしまい、ずっと泣いている。けっきょくまだ投稿できていない。
真海と留美の教会でのシーン。「私たちの祈りは神に届いているのでしょうか」光の中から手を差し伸べるのは、現実的には真海だけど・・・あの場所で聞いてしまうと神の救いの手としか思えない。
真海邸でのプロポーズのやり直し(よわよわしく悲しいバンザーイ)から炎に包まれるまでのシーン。マッチに火をつけ、吐息の後、楽しかった、と(切ない)。ここで流れるのが「Set a Fire」だなんて。
信一朗と未蘭の堤防のシーンからラストカットの夜明けの海までのシーン。「待て。しかして希望せよ」。未蘭と信一朗で「未来を信じる」という意味だったのか。二人が見つめる海の先に、新しく生まれ変わった男。そのそばには女(エデルヴァ)がいて。ここも見事に原作に沿った設定。この希望のラストに「Echo」の嘆きパートが流れている。もう嘆くことはないんだよね。
朝の光に浮かび上がる横顔のシルエット。光にたどり着いたんだね。ああ、これを書くためにまた見直して涙が・・・。
この続きはまたあらためて・・・。
「絶望の向こう側」にあったのは光さす穏やかな世界だったのですね。
ディーンさんファンとしては、この作品にディーンさんが出会えて、暖がディーンさんで本当に幸せでした。
モンクリロスで、真海ロス。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(1)第一話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(番外編)第一話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(2)第一話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(3)第二話。
●モンテ・クリスト伯と「西の魔女が死んだ」。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(4)第二話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(5)第三話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(6)第三話。
●「モンテ・クリスト伯」原作・TVドラマ比較<人物>
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(7)第四話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(8)暖とすみれと音楽と。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(9)第五話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(10)第五話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(11)第六話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想番外編(12)第七話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(13)第七話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(14)第八話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(15)第八話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(16)第八話。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(17)最終回。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(18)最終回。
●モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-感想(19)最終回。