ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

ヤコブズ・ラダー

2005-08-26 | キリスト教
今日運転中に空を見たら、こんなのが見えた。「ヤコブズ・ラダー」。ヤコブの梯子である。


ヤコブはイスラエルの民の父祖であるアブラハムの息子、イサクとリベカの間にできた息子である。ヤコブには双子の兄・エサウがいた。イスラエルの民は、長子が相続の権利を持っていて、当然アブラハム・イサクの後はエサウが継ぐべきだった。
しかし、エサウは長子の権利を軽く見て弟に譲ると言ってしまったし、リベカはひいきしていたイサクに長子を継がせようとイサクをだます。
そうして、ヤコブは不正な方法で長子の権利を手にするのである。(創世記25:19~40)
しかし、さすがにエサウはヤコブが長子の権利を手にすると面白くない。父イサクが死んだら弟を殺してやろうと考え始めた。そこで、ヤコブは命からがら逃げ出すのである。
その逃亡の旅は、惨めなものであっただろうと考えられる。一人きりで石を枕に寝なければならなかったのである。しかし、神はこのいけ好かない男をあくまで愛された。ヤコブは石を枕に寝ていると夢を見たのである。
”すると、彼は夢を見た。先端が天にまで達する階段が地に向かって伸びており、しかも、神の御使いたちがそれを上ったり下ったりしていた。見よ、主が傍らに立って言われた「わたしは、あなたの父祖アブラハムの神、イサクの神、主である。あながた今横たわっているこの土地を、あなたとあなたの子孫に与える。(中略)わたしは、あなたに約束したことを果たすまで決して見捨てない。」(創世記28:12~15)
欲が深く、罪深いヤコブをあくまで愛された神。私たち人間には分からないほどのサイズの愛である。


雲の隙間から太陽の光が差し込んで、地上に向けて筋状に見えることがあるが、これを「ヤコブの梯子(階段)」、ヤコブズ・ラダーと言うらしい。今日はちょっと西の空にそれらしきものが見えた。
ヤコブは、そのほかにも神様とお相撲を取ったり、エピソードの多い特徴的な人物である。とても善人とは言えないこの人を、神様はとことん愛された。
ヤコブ自身も、神様に全身全霊でぶつかっていくような男だった。ヤコブの信仰を与えてくださいと祈った日がある。今考えると、恐ろしいことを祈ってしまったものである。困ったな~・・・

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