ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

ピーター・パン

2005-08-31 | 映画 は行
少年がピーター・パンを演じる実写版。
イギリスで舞台上映100年を記念して作られただけあり、かなり原作に忠実らしい。

2003年 アメリカ ファンタジー アドヴェンチャー
2005年8月30日 VTR(WOWOW)
監督 P.J.ホーガン
原作 J.M.バリー
出演 ジェレミー・サンプター  ジェイソン・アンザック レイチェル・ハード=ウッド リュディヴィエーヌ・サニエ
 
13歳の少女ウェンディ(レイチェル・ハード=ウッド)は、二人の弟たち・ジョンとマイケルに冒険心あふれる自作のお話をしてあげるのが上手。しかし、叔母はもうレディ(大人)になる年頃だと言う。
彼女は両親がパーティーに行った晩、なくした自分の陰を探し手窓から入ってきたピーター・パン(ジェレミー・サンプター)にであう。ピーターは空を飛び、永遠に大人にならない少年である。彼女は彼に誘われて、弟たちと共に妖精・ティンカー・ベル(リュディヴィエーヌ・サニエ)の粉をかけて貰って空を飛ぶ。ネバーランドへ行くのである。ネバーランドは海賊・人魚・インディアン・迷子の子供たちが住む不思議な世界だった。
お話上手を見込まれて迷子の子どもたちの母親役をすることになったウェンディだが、弟たちは片腕のフック船長(ジェイソン・アンザック)を頭とする海賊たちに捕まってしまう。大活劇の末に彼女はピーターと二人で弟たちを救い出す。しかし、親密になっていく二人に嫉妬したティンカー・ベルの裏切りにあい、ウェンディは海賊たちの手に渡ってしまう。またもやピンチだが、改心したティンカー・ベルの協力もあって切り抜け、最期はピーターとフック船長の一騎打ちとなる。フックは切られた右腕を食べて味をしめたワニに、丸飲みされてしまう。
弟たちが本当の親の名前を忘れてしまっていることに気がついたウェンディは、彼らと家に帰ることにする。ピーター以外の迷子たちも一緒である。大人になりたくないピーターだけは、今もネバーランドに住んでいる。

ジェレミー・サンプター君がとても魅力的。日本人好みのあまり掘りの深くない顔立ちなので、親近感も感じる。
バリの原作は大人の読者にも耐えられる小説である。ディズニーのアニメは、いかにも漫画映画という仕立てだったが、この映画の方が原作により近い。
しかし原作を(もちろん翻訳を)岩波文庫で何回も昔読んだが、微妙にこんな話だったかと思うところが・・・ピーターとウェンディの初恋が前面に出すぎているような気がするのである。ピーターはあくまで子どもで、無邪気・移り気・向こう見ず・忘れっぽい・性的には無知という性格だったと思う。子どもはかなり野蛮で、案外残酷でもある。このピーター・パンは洗練されすぎているような気がする。
ジェイソン・アンザックが、フック船長とウェンディの父親の二役をやっているのも、意図がわからない。何か深い意味があるのだとしたら、原作を離れすぎているようにも思う。
原作が大好きだったので、映画化は疑問に思っていた。かなり原作に忠実なのだろうが、まだまだ物足りない。好きな分だけ期待してしまうのだろう。映画館で観なかったが、それで正解だった。



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4 コメント

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こんにちわ (ケイティ)
2005-09-30 12:01:39
TBさせていただきました

&TBありがとうございます!

ピーターパンの役の子

かっこよかったですvv
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ジェレミー君 (ももママ)
2005-09-30 21:38:15
ケイティさん

その後のジェレミー君はどうなってのでしょうね?新作に出る話も聞きませんが・・・?
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ジェレミーさんがんばれ! (しまきっこ)
2009-02-23 17:25:01
ピーター・パン見て大好きになりました。
他の映画も見てみたいです!
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ジェレミーファン (ももママ)
2009-02-23 17:34:44
>しまきっこさん
多いみたいですね。
ピーター・パンの物語自体がとても良いけれど、映画も作品レベルが高かったと思いました。
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