ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

小平学園教会

2005-08-28 | キリスト教
今日はいつもどおり日曜日なので教会で礼拝を・・・しかし、行く教会がいつもと違う。
伊豆高原で行われた子どもの友セミナーで出会った宗像基先生の教会・小平学園教会へ行った。小平学園教会は、中央線の国分寺から西武多摩湖線で一つ目の「一橋」駅下車10分。閑静な住宅街に建つ木造の教会だった。(画像)

自分の教会に通いなれて、よその教会で主日礼拝を守るのは本当に何年ぶりか?始めて乗る電車に、始めて降りる駅。始めて伺う教会で久しぶりにドキドキした。しかし、到着したらちょうど礼拝直前の讃美歌練習中。宗像先生がいつもの大きく通る声でリードされていた。


本日のテキストはマルコ14:1~9。マルコによる福音書の連続公開説教をされているようであり、今日はナルドの香油の箇所である。
またまた、聞いた事のない聖書解釈を聞くことができた。イエスと弟子たちは受難週の水曜日にベタニアの「らい病人シモンの家」でくつろぐ。民衆とイエスの間を裂こうとしている側にとっては、好都合の機会であっただろう。

食事時に、ある女が入ってきて、いきなりイエスの頭に高価なナルドの香油を注ぎかけた。イエスは言う。「するままにさせておきなさい、これは二人だけの問題だ、他人が口を出すな」と。ここには二人を繋ぐ「根源的な生命力すなわちエロスがある。イエスはこの女から十字架に向かって歩む力をあたえられ、女は愛するイエスの苦難と死を受け入れる力を与えられたのだ・・・という解釈である。
教会では無償の愛である神の愛・アガペーを語られ、人間的な愛・エロスは一段低く取り扱われてきたように思う。人間であるから出来るはずのないアガペーの愛で愛することを求められ、出来ない自分の罪を意識させられるという構造だった。しかし、宗像先生の解き明かされるイエス像は、人間としての愛をありのままに受け入れられている。このエロスの愛を先生はフェミニティという言葉や、優しさとも表現されていた。

一方、高価な香油を売って貧しい人たちに施すことを主張した、弟子たちの配慮も正しいともおっしゃった。
しかし、その正しさがしばしば個人的なフェミニティを踏みにじろうとするともおっしゃった。例に出されたのは、湾岸戦争のときに報道された油まみれの海鳥の映像である。繰り返し流された無残な姿は今でも人々の記憶にある。「かわいそう~」確かに。しかし、アメリカによって利用されたあの映像によって同情をかった海鳥の陰には、一方的に攻撃されたイラクの人たちがいたのである。海鳥に同情しているうちに、多くのイラクの人たちが死んだり傷ついたり、苦しんだりしていることを覆い隠されてしまう。


周囲の住宅地は低層の一戸建て。車の通りも少なくて、あくまで静か。北向き道路に駐車場(4台分ほど?)に南側には庭があり、南北の窓を開けると気持ちの良い風が通っていく。始めて伺ったのに懐かしいような温かい雰囲気。高齢者も多く30名ほどの人数だが、讃美歌の歌声はあくまで力強い。礼拝後の交わりのときにも残ってお茶とお菓子をいただいた。主イエスを頭とした教会は、ひとつの家族のようだった。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
エロスかぁ~ (Yoca@不眠)
2005-09-09 02:44:08
良いお話が聴けてYocaったニャ!
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うん、うん (ももママ)
2005-09-09 09:44:44
Yoca@不眠ちゃん

小さいけれど、中身の濃い教会。中身の濃い説教でした。初めて行ったのに懐かしいような教会でもありました。
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