こんなに面白いとは思わなかった。
一瞬コメディー映画かと思うほど。しかし、悲哀あふれる定年男の示唆に富んだ物語。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_hohoemi.gif)
2002年 アメリカ ヒューマンドラマ
2005年3月29日 VTR(ムービープラス)
監督 アレクサンダー・ペイン
出演 ジャック・ニコルソン キャシー・ベイツ ホープ・デイビス
一流保険会社で定年退職を迎えたウォーレン・シュミット(Jニコルソン)。時計の針が5時を指しと同時に会社を出る。同僚はパーティーを開いてくれ、娘は婚約者とプレゼントを贈ってくれる。しかし、いつもの通り朝7時に起きた後は、妻の趣味で買った大きなキャンピングカーで朝食をとった後、何もやることがない。仕方なく終日テレビを見ることに。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_hekomu.gif)
そのテレビCMで知った団体で、6歳のアフリカの少年・ンドゥグのスポンサーになることに。年に22ドルで彼を支援することにした。その団体に勧められるまま、小切手に添える手紙に個人的な話題を書き始めたが、定年退職したが妻の何もかもにイライラすること、仕事の後任は何も分かっちゃいない若造だということ、最愛の娘の婚約者はどうしようもないアホだということなど、愚痴がエスカレートしてしまう。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_gaan.gif)
そこへ、妻の急死。娘と再会するが葬儀が済むと、忙しいからとすぐ帰ろうとする。引き止めるが相手にしてもらえない。
次第に整えられていた家の中はゴミだらけになり、食事は冷凍ばかり。妻が恋しくなりクローゼットを開けると昔のラブレターを発見。友人レイとの裏切りにいきなりキレるウォーレン。
眠れぬ彼は、キャンピングカーで挙式まで日にちがあるのに娘のもとへ旅立つ。その旅は彼の人生を振り返るものとなっていくのである。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_yoka.gif)
エキセントリックな役でいつもびっくりさせられるジャック・ニコルソンが今回はしがない定年退職したばかりの男の日常を演じた。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
実は妻のたるんだわきの下や言動一つ一つにさえイライラしている彼は、言葉も通じない6歳の少年相手に愚痴を書く。人生そのものに怒りと諦めを感じているのだろう。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/down.gif)
車が壊れた後は、妻の棺おけを安物にしたり、霊柩車の運転代までケチるような彼は、スーパーに行くにも馬鹿でかいキャンピングカーである。不器用に冷凍食品ばかりを買って、家中ゴミだらけにしながらも、ンドゥグへの手紙には「ちゃんとやってる」と書くのである。サンドイッチ一つだって注文が色々ある彼である。身の回りの世話は手がかかったことだろう。イライラしていたはずの妻の香水の臭いをかぎ、クリームを顔に塗る姿は哀れで見ていられない。
男やもめとは、多かれ少なかれ、こんな面があるのだろう。しかし、妻の服を手にとって頬擦りしていたすぐ後に、ラブレターを発見して態度は急変。ダンボールに妻の服を詰めて、例のキャンピングカーでリサイクルコーナーへ。相手のレイを待ち伏せてほっぺたを張り飛ばすあたりのテンポは堪らない。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_acha.gif)
旅を続けるうちに妻とレイを許せるようになるエピソードも、しみじみと面白い。
しかし、頼みの娘はちっとも自分を相手にしてくれず、婚約者は家族を含めてロクでもない。婚約者の母親(キャシー・ベイツ)が特にすごい。
びっくりだ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_sup.gif)
最後はどうなるのかと心配したが、語りすぎずにあっさりとしているのも良い。
地味な日常を描いた作品だが、こんなに面白いとは良い意味で「想定外」だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heartss_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_hohoemi.gif)
2002年 アメリカ ヒューマンドラマ
2005年3月29日 VTR(ムービープラス)
監督 アレクサンダー・ペイン
出演 ジャック・ニコルソン キャシー・ベイツ ホープ・デイビス
一流保険会社で定年退職を迎えたウォーレン・シュミット(Jニコルソン)。時計の針が5時を指しと同時に会社を出る。同僚はパーティーを開いてくれ、娘は婚約者とプレゼントを贈ってくれる。しかし、いつもの通り朝7時に起きた後は、妻の趣味で買った大きなキャンピングカーで朝食をとった後、何もやることがない。仕方なく終日テレビを見ることに。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_hekomu.gif)
そのテレビCMで知った団体で、6歳のアフリカの少年・ンドゥグのスポンサーになることに。年に22ドルで彼を支援することにした。その団体に勧められるまま、小切手に添える手紙に個人的な話題を書き始めたが、定年退職したが妻の何もかもにイライラすること、仕事の後任は何も分かっちゃいない若造だということ、最愛の娘の婚約者はどうしようもないアホだということなど、愚痴がエスカレートしてしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_gaan.gif)
そこへ、妻の急死。娘と再会するが葬儀が済むと、忙しいからとすぐ帰ろうとする。引き止めるが相手にしてもらえない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/down.gif)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_yoka.gif)
エキセントリックな役でいつもびっくりさせられるジャック・ニコルソンが今回はしがない定年退職したばかりの男の日常を演じた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
実は妻のたるんだわきの下や言動一つ一つにさえイライラしている彼は、言葉も通じない6歳の少年相手に愚痴を書く。人生そのものに怒りと諦めを感じているのだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/down.gif)
車が壊れた後は、妻の棺おけを安物にしたり、霊柩車の運転代までケチるような彼は、スーパーに行くにも馬鹿でかいキャンピングカーである。不器用に冷凍食品ばかりを買って、家中ゴミだらけにしながらも、ンドゥグへの手紙には「ちゃんとやってる」と書くのである。サンドイッチ一つだって注文が色々ある彼である。身の回りの世話は手がかかったことだろう。イライラしていたはずの妻の香水の臭いをかぎ、クリームを顔に塗る姿は哀れで見ていられない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_acha.gif)
旅を続けるうちに妻とレイを許せるようになるエピソードも、しみじみと面白い。
しかし、頼みの娘はちっとも自分を相手にしてくれず、婚約者は家族を含めてロクでもない。婚約者の母親(キャシー・ベイツ)が特にすごい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_maji.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_sup.gif)
最後はどうなるのかと心配したが、語りすぎずにあっさりとしているのも良い。
地味な日常を描いた作品だが、こんなに面白いとは良い意味で「想定外」だった。
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何か切ない映画ですよね。
そして何だか知らないけど、見ちゃってます
TBこちらからもさせて頂きますね。\(~o~)/
でも、この映画の情けないオジサンぶりは悲しいんだか、笑えるんだか~で、お気に入りの映画になりました。
今後ともよろしくです