購入当初は色々調べてみたりもしたが、7年も経つとどうでも良くなって来たところもあるので、覚えていることだけ書き留めておく。但し資料と共に記憶も風化しているので誤記、誤認もあるのは容赦。
年式と変更点等
但し、北米中心に販売が行われ、新モデルの発表(発売)が前年秋となるのでモデルイヤーと実際の発売時期にズレがある。
1998 VL1500W
CB750なら砂型クランクのK0はマニアにプレミアムが付いたが、LCではまず有り得ない。勝手な憶測だが、多分国内販売は1998モデルが8~9割、1999モデルの方が販売台数は少ないと思う。
根拠の一つに米国LC Forumでは一時私の乗っている黒/銀カラーが有るとか無いとかいう論争があった。つまり、殆ど売れていないという事だと勝手に解釈。
1999 VL1500X
ウチのはこれ、Wではデュアルトリップメーターだったが、Xではトリップが一つになり、代わりにWはワーニングランプだけだった燃料計がワーニングランプの他に5段階の液晶燃料表示バーがついた。これが年式を見極める(国内正規販売は1998年、1999年の2年間だけ)手段になる。尚、残量4Lでワーニングランプ点等、2.5Lで液晶バーが点滅をする。(1999モデルの場合)
また、1988モデルでは複数発生(LC/C90オーナーグループ内)している、過熱(渋滞等)でクラッチが切れなくなるというトラブルが、1999モデルではクラッチホースの引き回しを変更して対策されているらしい。
ちなみに、1998モデルオーナーでは業を煮やしDCファンをオイルクーラーに後付けし過熱対策を施しているものもある。
2000 VL1500Y
2001 VL1500K1
このモデルイヤーからフロントがダブルディスク、リアが穴あきのシングルディスクに変更。ストッピングパワーとパッドの寿命が向上。ブレーキキャリパーメーカーもニッシンに変更。キャリパーステーの位置が異なるため~2000モデルへの新ブレーキ装着は改造が必要。ブレーキローターも異なる為、ホイルの変更も必要となる(筈)そうなると、カラーやアクセルシャフト、フロントフォーク等も交換の必要が発生する大規模改造となる。旧タイプオーナーからは溜め息が。
因みに旧タイプの前後ブレーキキャリパー(ブレーキパッドは共通、厳密には純正品の場合、フロントは鳴き止めのシムが付き、リアは面取りの角度が大きい)は1400のみならずガンマ等にも使われているので既に20年以上を経過。300kgオーバーの車重には荷が重過ぎる。自分を含めLCオーナーにはベーパーロック経験者多数あり!
2002~2006 VL1500K2~K6
2007~以下社内呼称不明
2005年にIntruderからBouleverdC90に呼称変更。C90は約90キュービックインチの略で、排気量(1462cc)をインチ換算したもの。
キャブレターからインジェクションに変更。インジェクション表示を追加する必要もあったのか、メーターパネルも変更。燃料計バーを残したまま、デュアルトリップを採用。但し、全体としてはゴチャゴチャとしたパネル表示になり見易さの点では以前の方が好ましい。このモデルはRBから販売されているが、米国展示車両を一括購入したという噂も。従い、メーターはマイル・キロ併記。
またフロント周りをフェイスリフト。特徴であったHD FATBOY風のヘッドライト両側のプレートが無くなった。まあコレがあったので、良くHD乗りさんに挨拶されるというのもあったと思っている。
前後のウインカーステーもそれまでの根本のゴムが無くなり全長が短縮、国内インクラ(400・800)系と同様の物になった。
ガソリンタンクの容量がLCの15LからC90では14Lに減。フューエルポンプの形状変更と言う話も有ったが、LCとC90ではメインシャシーが変わっておらず、ポンプの形状変更或いはGタンクの形状変更も考えにくい。計測上の誤差範囲或いはガロン/リッター換算の相違ということで収まったと記憶している。問題は容量の絶対値が少ない事。社外品で増量タンクも販売されているがノーマルマフラーには取り付けられない(サブチャンバーが邪魔)社外品マフラーでも一部は合わないので余り現実的では無い。幸いC90の方が10%程度燃費が向上しているのでこの1Lの差は余り無い。
LCとC90試乗及び旧LCからの乗換えオーナーによる比較
シフトフィールの変更、それまでのガチャンというシフト感がコツッと言う感じになり、感覚的には半分のシフトストロークで変速が可能になった。但し、ガチャンといういかにも変速したというシフト感を好むオーナーもいる。
サスペンションのフィーリングが変わり、LCではフートーボードを容易に擦ったがC90では殆ど擦らないし、コーナーの抜けも格段に良くなったとはオーナー談。
ハンドル形状が低く広くなったが、これについては元々馬鹿馬鹿しい位に大きなフロントシートから腕の伸びが大きくなった。自分はLCのハンドル形状(かなり下にセット、押さえつける感じ)を好む。
シート形状も変更になり、前後とも薄くなった。その為、前後シートのつなぎ部分に隙間が出来てリアフェーンダーが見える。リアシートはLCでは少し前下がりでパッセンジャーからは尻が前にずれるというコメントがあったが、C90では水平になった。
2006年からはカラーリングがそれまでのツートンと単色から単色だけになった。コストダウンによるものなのかは不明。
リコールは燃料タンク(シート下)の取り付け不良により、燃料タンク側面にクラックが発生、燃料漏れを起こす危険があるとのことで、2006年にリコール発生。取り付け方法の変更、或いは燃料タンク交換が行われた。その時の記録を見ると国内販売は恐らく200台前途と推測している。
他に不具合としては、前述のリアブレーキペーパーロック、リアブレーキローターの不均等磨耗(ローター表面が波打つ)、ブレーキパッドの短寿命、クラッチのベーパーロック(クラッチが切れなくなる)、クラッチ滑り、シフトリンケージのナックルジョイントの芯破損、スターターボタン接触不良、バッテリー充電不良、ミッションギア抜け或いは固着(入らなくなる)、リアブレーキの抜け(ブレーキのAssy交換でも直らず)、C90電気系不良等がLC/C90オーナーグループ内で確認されている。
総じて伝統の通り、電気系は弱い。LCの場合、バッテリーターミナルの僅かな緩みで電気がストップする(2度経験)。駆動系はそこそこ、但しウチのはクラッチ交換を3度、2万キロ、3万キロ、5万キロで行っている。他のオーナーは5万キロ前後で無交換なので、ウチのだけの特異性とも見えるが。オイル漏れについては不思議なほど事例を見ない。このVツインの原型は20年以上前になるから十分熟成が進んでいうるのかも。
Specification for 1998 LC1500(VL1500W)
ENGINE & DRIVETRAIN
Type: Air/oil-cooled, 45-degree tandem V-twin
Valve arrangement: SOHC, 2 intake valves, 1 exhaust valve per cylinder, operated by rockers, hydraulic adjusters
Displacement, bore x stroke: 1462cc, 96 x 101mm
Compression ratio: 8.5:1
Carburetion: 2, 36mm Mikuni constant-velocity
Lubrication: Wet sump, 5.0 qt.
Minimum fuel grade: 87 octane
Transmission: Wet multiplate clutch, 5 speeds
Final drive: Shaft, .852:1
CHASSIS
Wet weight: 669 lb, 55% rear wheel
Wheelbase: 66.9 in.
Overall length: 99.4 in
Seat height: 26.7 in.
Rake/trail: 32 degrees / 5.43 in.
Wheels: Cast, 3.50 x 16 in. front, 5.00 x 15 in. rear
Front tire: 150/80-16 Bridgestone G703 tubeless
Rear tire: 180/70-15 Bridgestone G702 tubeless
Front brake: 2 piston, double-action caliper, 11.8-in. disc
Rear brake: 2 piston, double-action caliper, 7.1-in. disc
Front suspension: 41mm stanchions, 5.1 in. travel
Rear suspension: Single damper, 4.6 in. travel, adjustment for preload
Fuel capacity: 4.1 gal.
Handlebar width: 33.3 in. wide, 1.0 in. diameter
Inseam equivalent: 31.2 in.
ELECTRICAL & INSTRUMENTATION
Charging output: 340 watts
Battery: 12v, 14AH, maintenance-free
Forward lighting: 55/60-watt, 7.5-in. headlight, position lights
Taillight: 1 bulb
Instruments: Speedometer, LCD odometer/dual tripmeter; warning lights for neutral, high beam, turn signals, oil pressure, fuel level
PERFORMANCE
Fuel mileage: 31 to 40 mpg, 35.9 mpg average
注:35.9mpg≒15.2km/L、但し速度が不明、多分55mph前後では
Average range: 147 miles
RPM at 60 mph, top gear: 2490
200 yard, top-gear acceleration from 50 mph, terminal speed: 71.7 mph
Quarter-mile acceleration: 14.19 sec., 91.9 mph
備考:
米液量ガロン=3.785 411 784 L
mpg=mile per gallon
マイル=1,609.344 m
mph=mile per hour
年式と変更点等
但し、北米中心に販売が行われ、新モデルの発表(発売)が前年秋となるのでモデルイヤーと実際の発売時期にズレがある。
1998 VL1500W
CB750なら砂型クランクのK0はマニアにプレミアムが付いたが、LCではまず有り得ない。勝手な憶測だが、多分国内販売は1998モデルが8~9割、1999モデルの方が販売台数は少ないと思う。
根拠の一つに米国LC Forumでは一時私の乗っている黒/銀カラーが有るとか無いとかいう論争があった。つまり、殆ど売れていないという事だと勝手に解釈。
1999 VL1500X
ウチのはこれ、Wではデュアルトリップメーターだったが、Xではトリップが一つになり、代わりにWはワーニングランプだけだった燃料計がワーニングランプの他に5段階の液晶燃料表示バーがついた。これが年式を見極める(国内正規販売は1998年、1999年の2年間だけ)手段になる。尚、残量4Lでワーニングランプ点等、2.5Lで液晶バーが点滅をする。(1999モデルの場合)
また、1988モデルでは複数発生(LC/C90オーナーグループ内)している、過熱(渋滞等)でクラッチが切れなくなるというトラブルが、1999モデルではクラッチホースの引き回しを変更して対策されているらしい。
ちなみに、1998モデルオーナーでは業を煮やしDCファンをオイルクーラーに後付けし過熱対策を施しているものもある。
2000 VL1500Y
2001 VL1500K1
このモデルイヤーからフロントがダブルディスク、リアが穴あきのシングルディスクに変更。ストッピングパワーとパッドの寿命が向上。ブレーキキャリパーメーカーもニッシンに変更。キャリパーステーの位置が異なるため~2000モデルへの新ブレーキ装着は改造が必要。ブレーキローターも異なる為、ホイルの変更も必要となる(筈)そうなると、カラーやアクセルシャフト、フロントフォーク等も交換の必要が発生する大規模改造となる。旧タイプオーナーからは溜め息が。
因みに旧タイプの前後ブレーキキャリパー(ブレーキパッドは共通、厳密には純正品の場合、フロントは鳴き止めのシムが付き、リアは面取りの角度が大きい)は1400のみならずガンマ等にも使われているので既に20年以上を経過。300kgオーバーの車重には荷が重過ぎる。自分を含めLCオーナーにはベーパーロック経験者多数あり!
2002~2006 VL1500K2~K6
2007~以下社内呼称不明
2005年にIntruderからBouleverdC90に呼称変更。C90は約90キュービックインチの略で、排気量(1462cc)をインチ換算したもの。
キャブレターからインジェクションに変更。インジェクション表示を追加する必要もあったのか、メーターパネルも変更。燃料計バーを残したまま、デュアルトリップを採用。但し、全体としてはゴチャゴチャとしたパネル表示になり見易さの点では以前の方が好ましい。このモデルはRBから販売されているが、米国展示車両を一括購入したという噂も。従い、メーターはマイル・キロ併記。
またフロント周りをフェイスリフト。特徴であったHD FATBOY風のヘッドライト両側のプレートが無くなった。まあコレがあったので、良くHD乗りさんに挨拶されるというのもあったと思っている。
前後のウインカーステーもそれまでの根本のゴムが無くなり全長が短縮、国内インクラ(400・800)系と同様の物になった。
ガソリンタンクの容量がLCの15LからC90では14Lに減。フューエルポンプの形状変更と言う話も有ったが、LCとC90ではメインシャシーが変わっておらず、ポンプの形状変更或いはGタンクの形状変更も考えにくい。計測上の誤差範囲或いはガロン/リッター換算の相違ということで収まったと記憶している。問題は容量の絶対値が少ない事。社外品で増量タンクも販売されているがノーマルマフラーには取り付けられない(サブチャンバーが邪魔)社外品マフラーでも一部は合わないので余り現実的では無い。幸いC90の方が10%程度燃費が向上しているのでこの1Lの差は余り無い。
LCとC90試乗及び旧LCからの乗換えオーナーによる比較
シフトフィールの変更、それまでのガチャンというシフト感がコツッと言う感じになり、感覚的には半分のシフトストロークで変速が可能になった。但し、ガチャンといういかにも変速したというシフト感を好むオーナーもいる。
サスペンションのフィーリングが変わり、LCではフートーボードを容易に擦ったがC90では殆ど擦らないし、コーナーの抜けも格段に良くなったとはオーナー談。
ハンドル形状が低く広くなったが、これについては元々馬鹿馬鹿しい位に大きなフロントシートから腕の伸びが大きくなった。自分はLCのハンドル形状(かなり下にセット、押さえつける感じ)を好む。
シート形状も変更になり、前後とも薄くなった。その為、前後シートのつなぎ部分に隙間が出来てリアフェーンダーが見える。リアシートはLCでは少し前下がりでパッセンジャーからは尻が前にずれるというコメントがあったが、C90では水平になった。
2006年からはカラーリングがそれまでのツートンと単色から単色だけになった。コストダウンによるものなのかは不明。
リコールは燃料タンク(シート下)の取り付け不良により、燃料タンク側面にクラックが発生、燃料漏れを起こす危険があるとのことで、2006年にリコール発生。取り付け方法の変更、或いは燃料タンク交換が行われた。その時の記録を見ると国内販売は恐らく200台前途と推測している。
他に不具合としては、前述のリアブレーキペーパーロック、リアブレーキローターの不均等磨耗(ローター表面が波打つ)、ブレーキパッドの短寿命、クラッチのベーパーロック(クラッチが切れなくなる)、クラッチ滑り、シフトリンケージのナックルジョイントの芯破損、スターターボタン接触不良、バッテリー充電不良、ミッションギア抜け或いは固着(入らなくなる)、リアブレーキの抜け(ブレーキのAssy交換でも直らず)、C90電気系不良等がLC/C90オーナーグループ内で確認されている。
総じて伝統の通り、電気系は弱い。LCの場合、バッテリーターミナルの僅かな緩みで電気がストップする(2度経験)。駆動系はそこそこ、但しウチのはクラッチ交換を3度、2万キロ、3万キロ、5万キロで行っている。他のオーナーは5万キロ前後で無交換なので、ウチのだけの特異性とも見えるが。オイル漏れについては不思議なほど事例を見ない。このVツインの原型は20年以上前になるから十分熟成が進んでいうるのかも。
Specification for 1998 LC1500(VL1500W)
ENGINE & DRIVETRAIN
Type: Air/oil-cooled, 45-degree tandem V-twin
Valve arrangement: SOHC, 2 intake valves, 1 exhaust valve per cylinder, operated by rockers, hydraulic adjusters
Displacement, bore x stroke: 1462cc, 96 x 101mm
Compression ratio: 8.5:1
Carburetion: 2, 36mm Mikuni constant-velocity
Lubrication: Wet sump, 5.0 qt.
Minimum fuel grade: 87 octane
Transmission: Wet multiplate clutch, 5 speeds
Final drive: Shaft, .852:1
CHASSIS
Wet weight: 669 lb, 55% rear wheel
Wheelbase: 66.9 in.
Overall length: 99.4 in
Seat height: 26.7 in.
Rake/trail: 32 degrees / 5.43 in.
Wheels: Cast, 3.50 x 16 in. front, 5.00 x 15 in. rear
Front tire: 150/80-16 Bridgestone G703 tubeless
Rear tire: 180/70-15 Bridgestone G702 tubeless
Front brake: 2 piston, double-action caliper, 11.8-in. disc
Rear brake: 2 piston, double-action caliper, 7.1-in. disc
Front suspension: 41mm stanchions, 5.1 in. travel
Rear suspension: Single damper, 4.6 in. travel, adjustment for preload
Fuel capacity: 4.1 gal.
Handlebar width: 33.3 in. wide, 1.0 in. diameter
Inseam equivalent: 31.2 in.
ELECTRICAL & INSTRUMENTATION
Charging output: 340 watts
Battery: 12v, 14AH, maintenance-free
Forward lighting: 55/60-watt, 7.5-in. headlight, position lights
Taillight: 1 bulb
Instruments: Speedometer, LCD odometer/dual tripmeter; warning lights for neutral, high beam, turn signals, oil pressure, fuel level
PERFORMANCE
Fuel mileage: 31 to 40 mpg, 35.9 mpg average
注:35.9mpg≒15.2km/L、但し速度が不明、多分55mph前後では
Average range: 147 miles
RPM at 60 mph, top gear: 2490
200 yard, top-gear acceleration from 50 mph, terminal speed: 71.7 mph
Quarter-mile acceleration: 14.19 sec., 91.9 mph
備考:
米液量ガロン=3.785 411 784 L
mpg=mile per gallon
マイル=1,609.344 m
mph=mile per hour