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M's Den with GB350

流れる雲を追いかけて…SINCE 2004

37ヶ月の軌跡・・・Intruder LC1500(VL1500X)

2004-11-29 20:47:42 | Motorcycle/Touring
10ヶ月目(02年8月)

車体の剛性感は乗り初めの頃から余り変化ないが、最近ややルーズになってきているような気もする。先日タイヤ交換時にサブフレームとも言えるフェーンダーホルダーまでは外しているので、メインフレームの増締め、特にエンジンマウント周囲が必要な時期かもしれない。

前後タイヤを8月に交換、フロントは新車以来1.5万キロ走行で3~4分山程度、しかしウオール部分にオゾンクラックが多発している事から交換。リアは前オーナーが5千キロ程度で交換したとの事,約10千キロ走行後で残3分山程度。長距離走行を控え、フロントとリアを一括で交換実施。その経験(半分自分でやった)から言うと、かなりタイヤ交換は面倒である。フロントは20-30分程と標準的だが、リアについては2人掛りで2時間以上かかった。アメリカンタイプなので整備性が悪くても許されるという理由は無い。交換したタイヤには、窒素ガスを封入したが、特段の変化は無い。しいて言えば走り始めた時に接地感が希薄な感じを受けた。

フロントサスの動きがダンピング不足傾向にあり、フォークオイルの交換を行いたいが、アウターチューブ底にオイルドレンボルトが無い為、サスを取り外し、逆さにしなくてはならない。その費用が掛る為、躊躇している。
リアはダンピング不足で底突き発生。特に長時間走行後や荒地を暫く走った後は熱ダレも有る様で、ボトミングと底突きが気になる。

クラッチは1万キロ走行時に滑りが発生し、クレーム交換実施。交換時にそれまでのフリクションプレート、クラッチプレートを確認したが目だった減り等は見当たらず。微妙な当りが滑りを増長するタイプかもしれない。トルクリミッターとの相乗効果については不明。

エンジンは最大トルクを2500ppm程で発揮する低回転タイプであるが、ツインである事を考慮しても低速トルクは細く、5速60km/h以下では使えない。ギアはワイドレシオと言う訳でもなく高速ではしばしば無意識の内に6速を探して踵でシフトペダルを踏んでいる。エンジンフィ-ルはつまらないの一言。例えればマグロ!ガソリンはレギュラーを使用し、燃費は一般道で16-20km/l,高速道路は18-19km/l程度。乗り方に依るので参考程度。大体150km位でフューエルゲージが気になり始め、200kmになるとGSを探す様になる。Eオイルの減りは殆ど無い。先日オイル交換時の確認では切子・金属粉等見当たらず。

フロント150-16、リア180-15と小径で太いがその割にアンダーステア感は少なく、ロングホイルベースも考慮するとなかなかニュートラルステアで良く出来ている。小生の場合は、あまり車体を寝かさずに曲がるので通常では殆どフートボードの接地は無いが、比較的車体を寝かせてコーナリングをする乗り手はフートボード(実際には裏側に有るセンサーボルト)を擦りやすい。絶対的な限界は低い事を考慮して乗るべき。

電装系のトラブルは無い。しかし各部品のロケーションはばらばらで整備性は考えられていない。またヘッドライトハウジング内側には入りこんだ雨の流れた跡が赤く錆びており、メッキの貧弱さを含め総じて質感に乏しく、流石はスズキと感じさせ、所有感を萎えさせるのに充分である。尚、私の場合、無線機用電源をヘッドライトハウジング内の予備端子から取っているがノイズ発生は無い。

オプション品は純正と社外に分かれるが、純正品(米国から入荷、Originは米国内若しくはアジア諸国が主の様である)についても品質レベルは低く、価格は高い。社外品についてはウインドシールド以外に経験が無い。ウインドシールドの装着には長短がある。
高速や長距離では走行が楽であるが、反面フロントタイヤのロードノイズが増幅され、その音がシールドに沿って耳にうるさい。また横風やトラックの乱気流の影響を受け易くなる。しかし総合的には装着を推奨する。

その他で気付いたことは、シートが広く前後共に掛け心地が良く(やや柔らかめではあるが)タンデムライダーにも好評。ライディングポジションも小生にはあっており合格。但し小生の体形(173cm)ではタンデムシートに腰を当てるには遠すぎる為、ウエストバッグを隙間にかませてシートストッパーとしている。かなり有効である。ムスタングシートへの換装を薦める友人もいるが、上記のウエストバッグによる調整で今の所満足している。

19ヶ月目(03年6月)

ライディングポジションについてはほぼ納まりがついたようで、一度ハンドルの角度調整をした後は現在まで再調整は行っていない。昨年秋には、島根県まで2千5百キロ程のソロツーリングも行ったが、特に体に負担はなかった。それと前後して千キロ程度のツーリングも何度か行っているがこれも問題がなかった。

ウインドシールドの有効性は特に高速で顕著だが、ウインドシールドの上端に発生する乱気流がヘルメットに当り、頭をゆすぶられ視界が悪くなるのは欠点である。シールドの高さ調整、ヘッドライトとの隙間による空気の流れの変更制御、あるいはシールドの取付け角の調整も試みたが、顕著な改善には至っていない。風切り音は特に気にならない。ロードノイズも慣れたせいか気にならず。
タイヤは交換後10ヶ月約8千キロを後にしたが、贔屓目にみてフロントが6~7分山、リアが5分山というところか。総じて消耗の進行は少ない。それまで乗っていたR100RSは5千キロ毎にリアを交換していた。グリップについても小生の乗り方では特に不満は無いが、人によってはウエットグリップが弱いという。米国Intruder Forumを見るとメッツラーを推奨している。オゾンクラックも今の所発生は見られず。但し5月のRLCツーリングで他のLCを見る機会があったが、2-3台にオゾンクラックの発生をみた。やはりオゾンクラックの発生しやすいタイヤではある様だ。タイヤワックス(スプレー)を時々かけているが効果の程は不明。

1万キロで交換したクラッチだが、2万キロ前後から再び滑りを感知。2万3千キロまで
様子を見たが、アクセルをワイドオープンした場合の滑りは顕著であり、販売店(SBS成田)と相談の結果再度交換となった。前回はディスクのみの交換であったが、今回はハウジング、スプリング等フルアッセンブリ交換に。結果ディスクの損傷・磨耗は軽微であったが、ハウジングのディスク接触面にレコード盤のような同心円の溝が刻まれており、何らかの不具合があった事は確認された。原因についてはスズキに返送して調査することになっているが…このクラッチアッシイの部品代は約4万円。

クラッチ補修と共にエアクリーナーエレメント(3600円)、プラグも交換実施。エレメントは内側にブローバイガスによる汚れがあった。プラグは未だ持ちそうで有ったが、価格も安くこの機会に交換するのが得策。
それらを交換後以前は殆ど発生しなかったアフターファイアの発生が増えた。エアクリーナーを交換した事で、ミックスチャーのバランスが崩れたか。もう少し様子を見るつもり。
燃費的には変化が見とめられず。ただ若干低下傾向にあると見られる。
エンジンオイルやエレメント等の消耗品を除けば、バルブの切れも無く日本製品としての信頼性はある。エンジンオイルについては100%化学合成油を推奨する向きもあるが、小生は純正で充分と考える。但し純正の価格は例えばトヨタの自動車用のそれに比べ割高である。

フレームについて進行は遅いものの、やはり緩みが感じられる。増締めだけで納まるのか経年変化による劣化かは不明。
フロントホイルの錆(ディスク側)は気になる。フロントフォークオイルの交換もまだである。

2万キロ時にリアをそれまでの純正ブレーキパッドから社外RK製に交換。初期のインプレッションは絶対的なストッピングパワーでRKが若干純正を上回り初めてリアのスキール音を聞く。効き味もリニアでコーナー時にはリアを軽く当てる乗り方には好ましい。
ブレーキダストについて発生量はほぼ同等だが、純正が真っ黒で目立つのに対し、RKはややベージュ系で目立たない。ブレーキの鳴きについてRK装着当初は気になったが、その後は当りが付いたのか特には気にならず。特筆すべきは耐久性でこの面では純正が圧勝。RK製は2千キロで残1ミリ以下まで磨耗。この時はワインディングをかなり走ったが、通常の小生の走行パターンから言えば異常ではない。現在2セット目交換して、消耗状況を観察中。価格的にRKは純正の半額ではあるが、5千キロ/2セットであれば純正が割安。フロントをRK、リアを純正とするべきか。

ステアリングヘッドベアリング類、前後ホイルベアリングが次に交換対象として検討する部分か。ヘッドはやや甘くなっている(座りが悪い)感じ。ホイルベアリングについては特に不具合は無いが次期車検までには交換ではあろう。尚タイヤ交換時に前後アクスルシャフトに錆が発生している事を確認しており、タイヤ交換時には確認・メンテナンスが好ましい。

昨年11月にユーザー車検を習志野車検場で実施。光軸の再調整もせずラインに入ったが一発合格であった。車検費用(約2万5千円)をセーブして、前後ブレーキフルード、クラッチフルード交換に充当。ブレーキ、クラッチとも発熱量が多い為か劣化(茶色)が現れていた。このフルード交換は自分でも可能では有るが、手間と時間を考えると店に依頼する事を薦める。

23ヶ月目(03年9月 28,000km)

購入以来早や24ヶ月になんなんとし、走行距離は購入後丁度2万キロとなった。クラッチ交換後、5千キロを後にしたが、今の所気になる滑りは発生していない。しかし前回も8千キロ程度まではさしたる滑りは感じられなかったから今回ももう少し距離が伸びないと果たしてハウジングまで含めて交換修理が効果的であったかの判断は出来ない。

クラッチ交換時に必然的に交換したEオイルの交換時期ではあるが、このまま3万キロまで走り,エレメントと一括で交換予定。この夏は93年以来の冷夏で有ったせいか、エンジンのオーバーヒートなど特段の不具合は無い。
フロントブレーキは購入以来未交換。リアは8月に竜飛崎までのツーリングを控え前日24,500km時に再度交換。

前のセットも約2千kmであり、ライフが短すぎる。新規交換後3,500km走行したがもう少し使えそう。やはり走行パターンによってもかなり持ちが変わってくる感じである。

タイヤはフロントが6分山、リアは4分山という所で前回からの走行距離に比して減りは少ないが、濡れた路面等で特にリアの滑りを数回経験した事から雨の日の走行は神経質にならざるを得ない。磨耗が進行した時のウエットグリップについては不満(不安)を覚えている。パッドの粉によるホイールの汚れは相変わらずで、一日走行するとかなり目立つ。
最近気になる点の一つは、アフターファイアである。エアクリーナー交換後に発生、様子を見ていたが発生継続中。

37ヶ月目(04年11月 38,000km)

11月に購入以来2度目のユーザー車検を済ませた。前回は習志野車検場であったが、今回は野田に持ち込んだ。ライン検査でスピートメーターテストとブレーキテストは一度で合格となったが、光軸で落ちた。これは以前ハウジングを外す時、誤って光軸調整ボルトを緩めてしまい戻した経緯があり、その時十分に元の位置まで戻していなかった事が原因である。ドライバーで光軸調整を済ませ再テスト2度目で合格となった。

リアタイヤは30,000kmで交換、フロントも35,000kmで交換した。いずれも純正のBS
Exedraをチョイス。フロントは150/80-16 71Hと一般的であり、選択の余地があるが、リアが180/70-15 76Hと特殊サイズであり、前後で異なったメーカーのタイヤを履くことにはためらいがあった。ウエットでのグリップ不足は気になる所ではあるが、耐摩耗性においては満足しており、コストパフォーマンスも考慮した。
フロントは12,000km位走行したあと、ウォブルが発生、一時はステムベアリング磨耗、
ステムナットの緩み、フロントアライメント、フロントフォーク等を疑ったがタイヤ交換の結果ウォブルは収まった。

ブレーキパッドはストックで持っているRKの使用を中断し、フロント、リア共に純正に戻した。フロントは恐らく2年に一度20,000km、リアは7~8,000kmを目安とするとRKよりはトータルコストで安い計算になる。車検の前にリアはストックしてあったRKに再度交換したが、2~3ヶ月でまた純正に戻す予定。
ブレーキフルードは04年7月に交換。その前日に峠を走った際に初めてリアのベーパロックを経験。交換時に見た所、リアはエアを噛んでいた。リアはブレーキからかなりの発熱があり、LCオーナーではベーパロック経験者が多い。私の見方ではリアブレーキの負担が大きい事に加え、位置的に奥まっており、走行風が当たりにくく、加えデッシュタイプのホイルデザインの為、冷却が悪いと考えている。

この1年間でのトラブルとしては、8月に仙台松島まで日帰りツーリングをした帰り高速のICにてシフトリンケージが破損、その為、JBRで自宅まで陸送となった。丁度35,000km時であった。補修用部品はリンケージロットまで含め一式で約3,300円であったが陸送費が約20,000円掛かった。

前回からの追加アクセサリーとして、KrauserのK5パニアを装着、これにより積載能力は飛躍的に増大した。と同時に車体幅も広くなったので、前後のバランスも考え、コブラのフリーウェイバー(エンジンガード)を追加。
他にはリアのLEDボルトはそのままであるが、フロント側はLEDボルトでは視認性が悪く、汎用の6個入りLED Daylightに交換、またウインドシールド中央に逆三角形の5連LEDサイドマーカーを取り付けた。 LEDは消費電流が少なくバイク用の電飾としては便利である。

電装といえば、車検当日初めてのバッテリー衰弱による始動不能を経験。車からジャンプコードで始動したが、4年目となるバッテリーはそろそろ交換時期に来ているようだ。
純正はFTH-16-BS-1であるが、FTZ-16-BSという18Ah(純正は16Ah)も同寸でありバッテリーリード線の端子の取り付けが異なる事を除けば寸法的には搭載可能である。
元来FTZ-16-BSの方が売価は高いが、両方同一価格のWEB通販を見つけ検討中。
また、充電電流を上げる為に簡単なジャンプケーブル追加情報も入手しているのでこれも試してみるかも知れない。しかし基本的には充電不良等の特段の不都合は発生していない。

クラッチは若干の滑りを感じるが通常の走行では特に不具合無し。但し最近燃費が以前の平均17~18km/l(長距離ツーでは19~20km/l)から最近は14~16km/l(最低13km/l台、
良好な時で18km/l)とかなり悪化している。この悪化に一因がパニアの装着による空気抵抗と重量増にあることは間違い無いが、それにしても急激である。特に高速で130~150km/hを保つと如実に燃費が悪化する。
 
前述前後タイヤ交換時に引き摺りについては確認しており特に問題なし。
ミックスチャーについても若干のアフターファイアは時折発生するものの特に濃い事はないし、始動性についても問題は無い。エアフィルターをストックしてあるので近々交換予定。

その他アクセサリーとして、無線アンテナ基台の取り付けを行った。通常はリアナンバープレート周辺にスティを介して基台を取り付け、無線機はハンドル周りに置きその間を同軸ケーブル約2mでつなぐ。以前のバイクでは同様の方法で基台を取り付けていたが、実際にはロットアンテナを立てる必要性が無く、無線機付属のホイップアンテナで十分として運用して来た。しかし最近のマスツーで電波が弱いとの指摘もあり、再度ロッドアンテナを立てる事に。しかし、今回はウインドシールドのスティを利用しそこにトランクリッド用の基台を付け、そこからハンドルに装着の無線機まで最短で同軸ケーブルを引く事とし、60cm3.5DVのケーブルを特注で購入した。アンテナ取り付け位置もナンバープレート部分に比べ数十センチ高くなり、アンテナも短めのものが採用可能になった。これは不用時にパニアへの収納が可能である。さらに同軸を短くする事で減衰も抑えられこの長さならほぼ5DVと同等。車体への引き回しを無くする事で発電、点火ノイズを削減する面でもメリット有りと考えている。

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