Masayukiの独り言・・・

老いの手習い日記です。

ヘンデル作曲「ハレルヤ」

2015-11-27 20:59:07 | Weblog

 12月13日清水マリナートで「第25回市民による歓喜の歌大演奏会」が行わ合唱団員として参加する。これはベートウベン作曲の交響曲第九番(合唱)の演奏が主となるが、それ以外幾つかの曲が演奏される。その一つがヘンデル作曲「ハレルヤ」がある。この四部合唱曲を英語で歌うが、テナーのパートに苦戦している。本番まで半月ほどになったが、未だに譜面を見ながら音程の定まらない声で練習している。

 「ハレルヤ」の言葉を正しく知りたいと思い調べた。この言葉は、ヘブライ語に由来する言葉で「主をほめたたえよ」と云う意味でキリストを賛美した言葉である。これはユダヤ教の賛美の言葉であるアーメンなどと共に、キリスト教に残る代表的なヘブライ語の祈りの言葉の一つである。「ハレルヤ」はヘンデルが作曲した「メサイア(オラトリア)」の中で歌われる混声合唱曲であるが、メサイアは英語読みの「メシア」(救世主)のことで、聖書から歌詞を取り、イエス・キリストの生涯を題材にした独奏曲・重奏曲・合唱曲で構成されているようだ。

 その中で特に合唱は優れていて、第2部最終曲の「ハレルヤ」はとくに有名である。1743年、初めてロンドンで演奏された際、国王ジョージ2世が「ハレルヤ」合唱が始まると起立し、あとに観客が総立ちになったという逸話がある。これは、かって英国では全知全能の神を讃える歌が演奏される際には起立する習慣があったと云われているが、その最初が国王ジョージ2世でなかったのでないか思った。日本のコンサートに置いて聴衆が「ハレルヤ」で立ち上がるのは、この逸話に端を発しているとのことであった。

 10年ほど前、母が健在であった頃、母の末妹YOさんは既に洗礼を受けていて、キリスト教の教会に行っていた。そのキリスト教会が我家から歩いて10分ほどのところにあり、YOさんが母を連れて教会に行くことが度々あった。あるとき私も付いて行き讃美歌など歌い牧師の話を聞いた。その時、教会で「メサイア」のCDが買った。それはイスラエルとパレスチナの合同オーケストラが演奏したものであった。ソリストも合唱団員も2国の人が合同で歌っていた。その頃2国は争っていたが、民族を超え合同でオーケストラを組み演奏していることに驚いた。水と油のように混じることができない両国が「メサイア」を演奏することができたのには、何か特別の力を感じたものであった。「ハレルヤ」を調べていて昔のことを思い出した。

 


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