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Masayukiの独り言・・・

老いの手習い日記です。

第九のM指揮者のこと

2013-11-06 23:03:04 | Weblog

 11月6日は「歓喜の歌大演奏会」の第九の練習が清水マリナートであった。今日は本番で第九の指揮を執るの松井慶太先生が始めて見えることになっていた。事前にプロフィールなどを知ることもなかったので、どのような指揮者か興味があった。今までの指揮者は、それぞれ素晴らしい指揮をして感動を与えてくれたが、指揮者の指揮で、オーケストラと合唱が調和し素晴らしい第九の演奏ができていた。それ故今回の指揮者を期待して待った。しかし始まる時間の午後7時になったが、中々見えなかった。

 今日は合唱メンバーは大ホールに集まって指揮者が来るのを待っていた。業を煮やしたのか今まで合唱を指導してきたYA先生が、声出しと第九の一部を練習した。松井先生は東京から見えると聞いたが、7時から始まることは判っていたはずである。私の中では彼に対する悪いイメージが広がっていった。そして30分ほど過ぎたころ指揮者が見えた。身長190Cm近い細身の若い人であった。物腰の柔らかさ、指揮者としての感性は、今まで指揮者とは違った品と熱意を感じた。第九の指揮を何度もやってきたのか、シラーの詩とベ―トーベンがこの曲に込めた思いが彼の指揮から伝わってきた。悪いイメージは無くなっていった。

 家に帰り、彼の経歴を調べた。彼は1924年青森県八戸で生まれ、父親の影響から3歳からピアノを習い始めた。ピアノの才能はあったが、12歳の時父親を亡くしている。母が保育師をして生計を立てたが相当苦労したようである。しかし音楽への道は諦めないで、2007年東京音楽大学指揮科を卒業している。2009年第15回東京国際音楽コンクール指揮部門で3人のファイナルに残り入選している。このコンクールは3年に一度開かれている世界でも有数なコンクールに24か、25歳で入選するという快挙を遂げている。その後はハンガリーのブタベストでオーケストラを指揮したり、韓国でもオーケストラの指揮をした。国内では、日本フィルハーモニー交響楽団や京都市交響楽団等の指揮もしてきた。また東京混声合唱団の合唱指揮者として公演を成功に導いている。

 まだ29歳の新進気鋭の指揮者であり注目されている。今日始めて会っただけであるが、将来日本のクラッシク会をリードする人間になるのでないかと予感がした。私も第九(歓喜の歌)の演奏会に参加して7年ぐらいになり、多くの指揮者を見てきた。そしてその指揮者のタクトの振り方で、その色が出ることを知った。想像するだけであるが、彼は、きっと素晴らしい演奏会にしてくれると思ったし、そのオーラを感じた。


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