Masayukiの独り言・・・

老いの手習い日記です。

日帰りバス旅行

2018-11-25 22:02:48 | Weblog
 町内会では毎年この時期日帰りバス旅行を計画する。今年は「南信州伊那谷の紅葉と松茸料理」がメインであった。今回の参加者は43名で大型バス満席となった。町内防災公園に集合し7時30分に出発した。昨年は20名ほどしか集まらず既存のツアー会社が募集したものに便乗してのバス旅行であったが、今年はバス一台貸し切りで実施できたことは良かった。バスは国道152号線を北上、中央道を通って駒ケ根に出て、伊那の光前寺を見て、松茸料理を食べてから駒ケ根高原の紅葉を散策する。この間にリンゴを袋に詰め放題のサービスなど受けることになっていた。

 43名の内訳は男性20名、女性23名でご夫妻で参加したのは9組あった。年齢は60代から70代の高齢者ばかりで、皆さん町内の会合等で良く知った人達ばかりであった。役員の方から、ビール、酒、つまみが配られたが家庭料理を持ってくる人などいた。バスの中はすぐ楽しい会話が始まり甲府を過ぎるころにはビールや焼酎の酔いが回って外の景色など見る余裕はなかった。外を見たのは添乗員が「今諏訪湖のほとりを通っています」と云われた時ぐらいであった。私の隣にはYさんが座った。今まで彼とはあまり話したことがなかったが、打ち解けて話すうちに彼の生い立ちやサラリーマンの経歴など聞いた。私もいろいろ話したが経歴は似ていた。彼は私より1才後輩であることも分かった。

 そんな雑談をしていると、最初の目的地、伊那の光前寺に着いた。天台宗の寺で信濃五大寺のひとつの名刹である。庭園は国の名勝に指定されていて桧林を借景にして佇んでいた。庭園はモミジなど落葉樹もあったが紅葉の時期は少し過ぎた感じであった。またこの寺院には霊犬早太郎説話でも有名であった。簡単に話すと《この寺の床下で山犬が数匹の子犬を生んだ。その1匹の子犬はこの寺を離れず育った。力強い犬になった犬は早太郎といい近くの人達をよく助けた。あるとき、そこに通りかかった虚無僧が遠江見附村で白羽の矢が立った家の娘を人身御供として神に差し出す恐ろしい仕来たりあることを云った。神様がそのようなことはする筈がないと思い、早太郎を着附村に遣わし棺に入れ神社に置くことにした。その夜早太郎は怪物(猿の化生ヒヒ)と壮絶な戦いをし退治した。しかし早太郎も深手を負い光前寺にたどり着いたが、そこで息を引き取った》こんな説話であった。その後で食べた松茸料理は、期待ほどではなかったがすき焼きは美味しかった。

 山々に抱かれた伊那谷の風景は既に冬景色に変わりつつあり真赤な紅葉は見れなかったが、地域の人の温かさを感じさせられる旅であった。最後に駒ケ根高原で40分ほど散策しバスに乗り込んだ。後はバスに揺られ静岡に帰るだけである。しかし、そのバスの中でも皆を喜ばすためクイズやゲームなどしてくれた。今回は走行距離430kmの長い旅であったがそれを感じさせない楽しい旅であった。

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