Masayukiの独り言・・・

老いの手習い日記です。

母の日

2008-05-12 21:42:59 | Weblog
 89歳の母は記憶力は減退しているが、身体的には元気である。
 週3回のデーサービスにはあまり喜んで行くというわけではないが、同じような人と会話することが良いことであると思い通わせている。
 母は私達5人の子供を育てた。父の薄給を頼りに、苦しい生活であったがそれをやり繰りして一人前の社会人に育ててくれた。
 そうした苦労が今でも残っていて、自分のためにお金を使うことは先ずしないし、無駄なことはしない。倹約することが身に付いた母である。
 12年前に父を亡くし、今は私共夫婦と3人だけで生活している。しっかり物の母も、私がサラリーマンを辞め隠居生活に入った頃から安心したのか日常生活の中でも物忘れが多くなったように思う。
 そのことで私達が困ることはないが、母が生まれ育った両親のこと、娘であった時の、隣の○○ちゃんは何処にいるのか、といったことを聞くのには困る。私が「両親は死んでもういないし○○ちゃんと言う人は知らない」というと母は真顔で「さっき会ったばかりだよ」と言って悲しがる。
 時たま幻想とか幻覚が現れるようであるが、これも波があり、良い時と悪い時が交互にくるが、本当に困ったことは少ない。
 そんな母は身体的には健康であり困ることはない。強いて言えば、1月半ほど前、転んだ時左足小指の付け根を骨折して、足首から膝まで固定していたが、先月20日頃から、足のつま先から踝までを添え木をして包帯で固定する所まで回復した。医者は3ヶ月ほどかかると言っているが、今は自分ひとりで歩くことも出来るようになった。初めのころ一人で風呂にも入れず、固定した部分にお湯が入らないようにしてシャワーを浴びせたことぐらいである。
 今日は母の日である、妹の恵子と孫の実加が母を連れ出しご馳走するといって自動車で出かけた。正午前に連れて行き4時ごろ嬉しそうに帰って来てきて「私が一番似合う洋服を買って貰った」と云って喜んでいた。弟の晴之と隆久は、メロンと花を贈ってきたし川崎の妹裕子は、手作りの洋服を贈ってくれた。そして妹弟の誰もが電話してきて母の日を祝った。母は電話に出て「有難う、有難う」と云って話していたが、こうしたことは良く分るようだ。
 今日は私の娘陽子が母の日だからと妻と食事に出かけた。これもありがたいことだ。私共は改めて母と食事に行くことにしている。
                 5月11日のことを記す。