年末に、お客様のMさんが一冊の本を送ってくださった。荒井良二さんの絵本『きょうというひ』である。
この絵本のことはしらなかったが、著者である荒井良二というひとが2005年の「アストリッド・リンドグレン記念文学賞」を受賞したということはニュースで聞き、しっていたし、それゆえ興味も抱いていた。そして、はじめてこの絵本をひらいてみたとき、不思議とある画家のことを思い出した。松本竣介である。
松本竣介の絵と、この『きょうというひ』での荒井良二の絵とを結びつけるもの-それは、どちらも無音の世界が描かれているということではないだろうか。13歳のとき病気により聴力を失った竣介が描く絵は、前に立つたびその無音の世界にひきこまれそうになる不思議な引力をもった絵画だ。かれはたぶん、音のない世界を生き、そこで絵を描いているのである。それに対して、荒井良二というひとはこの絵本で、音を必要としない世界を描きたかったのではないか。うまく言えないけれど。音を必要としない世界とはつまり、いのりの世界である。静かに目をとじて、ゆっくりと手をあわせる。もっとも自然で、もっとも敬けんな「いのり」にあって、「音」は無用だ。その「いのり」がピュアであることを守るため、消しゴムで「音」を消しとっていったのがこの『きょうというひ』なのではないだろうか。
きょうというひの ちいさな いのりが
きえないように、きえないように...
きょうというひが音もなく降りつもってゆく。
この絵本のことはしらなかったが、著者である荒井良二というひとが2005年の「アストリッド・リンドグレン記念文学賞」を受賞したということはニュースで聞き、しっていたし、それゆえ興味も抱いていた。そして、はじめてこの絵本をひらいてみたとき、不思議とある画家のことを思い出した。松本竣介である。
松本竣介の絵と、この『きょうというひ』での荒井良二の絵とを結びつけるもの-それは、どちらも無音の世界が描かれているということではないだろうか。13歳のとき病気により聴力を失った竣介が描く絵は、前に立つたびその無音の世界にひきこまれそうになる不思議な引力をもった絵画だ。かれはたぶん、音のない世界を生き、そこで絵を描いているのである。それに対して、荒井良二というひとはこの絵本で、音を必要としない世界を描きたかったのではないか。うまく言えないけれど。音を必要としない世界とはつまり、いのりの世界である。静かに目をとじて、ゆっくりと手をあわせる。もっとも自然で、もっとも敬けんな「いのり」にあって、「音」は無用だ。その「いのり」がピュアであることを守るため、消しゴムで「音」を消しとっていったのがこの『きょうというひ』なのではないだろうか。
きょうというひの ちいさな いのりが
きえないように、きえないように...
きょうというひが音もなく降りつもってゆく。
私のネタ?がおもしろいと言われたので
最近のこと考えてました・・・
10月から製菓材料店でバイトしてて
防寒用のカーディガンは私物なんです。
それで前の職場も色が指定黒で同じの着てたら足掛け3年着用でさすがにくたびれて・・・
おしゃれ着じゃないととことんケチる私は
荻窪西友で1400円のセール品を・・・
ウォームなんたらって汗を吸収して暖かくという機能つき。
いいんじゃない?と購入。
今日お店で着て・・・
あつ~~~い!汗かく~~。
ちなみに寒い所では寒い代物・・・とほほ。
帰り道ユニクロに寄ったのでした・・・
長々くだらないことを。
私の日々は相変わらずこんな調子です。
汗を吸収して・・・ではなかったのですね。カーディガンの下はおもいっきり薄着に、というわけにはいかないのでしょうか。1400円とはいえもったいないと思ってしまう貧乏性の店主でした。
難聴を発症されて以来、どれほどご不自由で心もとない日々をお過ごしかと、moiを愛する多数の人々が案じていることとと思います。
でも、このブログにおいては店主さまがご心痛をあえてユーモラスにお話しくださるので、読むたびについ爆笑しておりました。
嘆きの言葉でご病気を語るのではなく、笑いで闘病生活を超えようとされているのが伝わっているのでしょう、コメントされる方々も深刻ぶらずに明るい話題を提供してくださって、嬉しいことですね。
とはいえ、ブログが日々更新されるのを、症状が悪化されていない証拠として、私は少し息をつめるようにして見守っていたのも事実。
今日の大雪が、わずかばかりの静けさをもたらすことを願っています。
一日も早いご快復を心よりお祈りします。
もはやこの年齢になると、あえて新しいコトに挑戦しようなどという気概もなくなって、このままではツマラナイオトナになってしまうなどと焦躁の念にかられながらも、つい気がつくと安穏とした日々を選んでいたりするものです。が、病気というヤツは、そんな気の抜けた日々に「喝」を入れるかのとうに、或る日突然とやってくるのでした。困惑したり、怖気づいたり、照れたり、怒ったり、笑ったりしながら、若々しくリフレッシュして(?!)みなさまにお目にかかりたいと思っております。
PS.いつかご報告せねばと思っていましたが、サマンサさんがブログでとりあげられていた梶田真章さんの『ありのまま』、手に入れて繰り返し読んでいます。こんな時に出会えて心からよかった、そう思える一冊でした。ありがとうございます!
『ありのまま』を企画したのは法然院の近くにお住まいだった編集者のかたで、仕事を辞めて家庭で「主夫」をしている期間に、たまたま私がブログで引用した言葉を住職から聞き、心の支えとしていらしたのだそうです。
どんな素晴らしい仕事をしている人にも、ままならない時期というものが訪れて、心のよりどころを考える機会がめぐってくるのかもしれませんね。(という私はもうずっとままならない時期にいて、よりどころを考えっぱなしのような気もしますが…(笑)
次にお店でお目にかかれるときは、どうぞ若々しくリフレッシュされたお姿で! くれぐれもお大事になさってくださいね。
梶田さんの文章は、かんたんな言葉で、ごくあたりまえの、でもときとして人が忘れがちなことが綴られていて、とても自然に水を口にふくんだときのようにスッと心に届くような気がします。
このブログを読んでくださっているみなさんにも、ぜひ手にとっていただきたい一冊です。
出版元「リトルモア」の紹介ページです↓
http://www.littlemore.co.jp/book/kobetsu/lifestyle/arinomama.html