ただいま!フィンランド。移動に船をつかったのはほかでもない。この眺めが、欲しかったのだ。

大型客船のデッキから一望のもとに見渡すヘルシンキの街は、さながら「箱庭」のよう。飛行機が普及するまでの長いあいだ、外国からこの国を訪れるひとびとのほとんどが目にしたであろう眺めがここにある。武藤章『アルヴァ・アアルト』(鹿島出版会)によれば、この港の一角に建つビルディングを設計したアールトは、かなり工事が進むまで中に入ろうとはせず、もっぱら離れた埠頭から建物を眺め、満足げに引き返すだけだったという。この国を最初に印象づける「眺望」の完成度こそが、あるいは彼のこだわりだったのかもしれない。
昼下がりの「マーケット広場」は、すでに夏のにぎわいを見せている。いちごやプラム、鮮やかな緑色をした「エンドウマメ」を売る屋台。魚のくんせいや色とりどりの花々、さまざまなお土産物を売る屋台のなかに、なにやらちょっと風変わりな屋台を発見した(写真)。

名づけて「ヘルシンキの母」。手相を観つつ、いろいろな相談にのっている模様。友人の画家ヴィーヴィ・ケンパイネンも、夏のあいだ、ここでじぶんの描いた絵を売っている。

ちなみにmoiのプッラのレシピは、このヴィーヴィから教わったものである。そして、いつもかならず顔をだすギャラリー、それにお気に入りのガラクタ屋へと向かう。このガラクタ屋は去年、うちの母親が古布でこしらえた飾り物と交換に、無理矢理ディスカウントさせて逃げた思い出(?!)の店である。気難しげな店のおばちゃんが入るなりニヤニヤしていたところをみると、どうやらこちらの顔を覚えいたらしい。まいったなァ。
歩き疲れるときまって、ぼくは苦いコーヒーがほしくなってしまうのだ。けれどもフィンランドで苦いコーヒーにありつくのは至難のワザだ。どこに行っても酸味の強いコーヒーばかり。そこでエスプレッソがうまいと評判のカフェ、「Espresso Edge」でひとやすみすることにする。

イタリア製のマシンを巧みにあやつり、きれいなおねえさんが淹れてくれるエスプレッソがまずかろうはずもなく・・・フィンランド初日、まだまだこの足は止まることを知らないのであった。

大型客船のデッキから一望のもとに見渡すヘルシンキの街は、さながら「箱庭」のよう。飛行機が普及するまでの長いあいだ、外国からこの国を訪れるひとびとのほとんどが目にしたであろう眺めがここにある。武藤章『アルヴァ・アアルト』(鹿島出版会)によれば、この港の一角に建つビルディングを設計したアールトは、かなり工事が進むまで中に入ろうとはせず、もっぱら離れた埠頭から建物を眺め、満足げに引き返すだけだったという。この国を最初に印象づける「眺望」の完成度こそが、あるいは彼のこだわりだったのかもしれない。
昼下がりの「マーケット広場」は、すでに夏のにぎわいを見せている。いちごやプラム、鮮やかな緑色をした「エンドウマメ」を売る屋台。魚のくんせいや色とりどりの花々、さまざまなお土産物を売る屋台のなかに、なにやらちょっと風変わりな屋台を発見した(写真)。

名づけて「ヘルシンキの母」。手相を観つつ、いろいろな相談にのっている模様。友人の画家ヴィーヴィ・ケンパイネンも、夏のあいだ、ここでじぶんの描いた絵を売っている。

ちなみにmoiのプッラのレシピは、このヴィーヴィから教わったものである。そして、いつもかならず顔をだすギャラリー、それにお気に入りのガラクタ屋へと向かう。このガラクタ屋は去年、うちの母親が古布でこしらえた飾り物と交換に、無理矢理ディスカウントさせて逃げた思い出(?!)の店である。気難しげな店のおばちゃんが入るなりニヤニヤしていたところをみると、どうやらこちらの顔を覚えいたらしい。まいったなァ。
歩き疲れるときまって、ぼくは苦いコーヒーがほしくなってしまうのだ。けれどもフィンランドで苦いコーヒーにありつくのは至難のワザだ。どこに行っても酸味の強いコーヒーばかり。そこでエスプレッソがうまいと評判のカフェ、「Espresso Edge」でひとやすみすることにする。

イタリア製のマシンを巧みにあやつり、きれいなおねえさんが淹れてくれるエスプレッソがまずかろうはずもなく・・・フィンランド初日、まだまだこの足は止まることを知らないのであった。