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船橋情報ビジネス専門学校

身近で起きた出来事を更新していきます!!

11月24日(金)

2006-11-24 01:39:22 | Weblog
今日の日直は田中先生です。「今年からネット科は卒業研究をやっています。ようやっとシステムを作り終えて、これから発表の準備ですね。MCAセキュリティの合格と併せてしっかり指導していきたいです。」2年生の仕上げもいよいよ大詰めですね。卒研といえば、放課後授業の仕込があったので、3号館へいったんですよ。処理科もIT科も金曜日の午後がプレゼンの日ですよね。夕方は誰もいないかな・・・と思ったら、みんな遅くまで残ってるんですよ。江川先生も田邊先生も学生の中に交じって指導されていました。こうやって英知が結集して世の中が便利になっていくんですよね。そうそう、昨日ETCを付けたんですよ。車いじるのが好きなのと、配線が簡単なので、自前でつけたんですけどね。だから検証テスト、スリル満点でした!助手席には三橋先生「もっとゆっくりめに(走行して下さい)・・・」運転手の私は「いーてぃーしぃ♪いーてぃーしぃ♪とっても便利いーてぃしぃ♫」と能天気・・・。「あっ(ゲートが空かない)」と悲鳴にも似た三橋先生の声とほぼ同時にゲートオープン!気分いいっすね。千駄ヶ谷の「ホープ軒」まで首都高使っていってしまいました!(笑)ちょっと真面目に・・・元教師でもあり、作家の灰谷健次郎が亡くなられました。私がまだ学習塾の教師だったころ、先輩から「これ、いいよ」と手渡されたのが灰谷さんの児童詩でした。社会科専門の私が、国語科担当になって一番悩んだのが「詩」の授業だったのです。灰谷さんの児童詩は技巧でなく、心に直接響いてくるものでした。灰谷さんの教育手記で今でも忘れないものがあります。クラスの子供たちと交換日記をやっていて、その中に字の汚い子がいて、でもその子は一生懸命書いてきて笑顔でノートを渡してくれるんだそうです。だから、灰谷さんも意味がわからなくても返事を書いて・・・。あまりしゃべらない子なので、何とかコミュニケーションを取ろうとした灰谷さんは、ある日「もうちょっと字キレイに書いてくれたら読めるんやけどな」といってしまったんです。その瞬間、その子は教室を出て行ってしまいました。灰谷さんはものすごく後悔します。「最初にいうんやった。いらん優しさやった。ここでいうのは裏切りや、背中からナイフで刺したのと同じや、『お前のことなんてわかったふりしとっただけや』というメッセージを送ってもうた。何てことしたんや。」毎日、毎日その子の家に行って謝り続けます。最後には許してもらうんですが、このエピソードを当時若手だった私は強烈に覚えてるんです。“失敗”を隠さずに、逃げずに、心の底から謝れる教師の姿・・・憧れましたね。今、私の授業では最後に感想を書いていただいて、その返事を書いています。そうなんです、灰谷さんが原点なのです。返事を書くときにあのエピソードが頭をよぎるんです。「どんな字でも心を込めて読む」「心を込めた前向きな返事を書く」自分で決めたプロ意識ですね。灰谷さんが亡くなられても、教育志は多くの教師の心の中に宿っていると思います。教育は“残る”ものですね。私も皆さんに何か残せるような教師になりたいです。

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