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毒まんじゅうはいかが?

CDのレビューとかなんとか

Superunknown/Soundgarden

2015-02-17 19:05:22 | レビュー

<List>
1. Let Me Drown
2. My Wave
3. Fell on Black Days
4. Mailman
5. Superunknown
6. Head Down
7. Black Hole Sun
8. Spoonman
9. Limo Wreck
10. The Day I Tried to Live
11. Kickstand
12. Fresh Tendrils
13. 4th of July
14. Half
15. Like Suicide

<Member>
Chris Cornell(Vocal, Guitar)
Kim Thayil(Guitar)
Ben Shepherd(Bass)
Matt Cameron(Drums)

1994年リリースの4th。Soundgardenと聞いて眉をひそめる方もいると思いますが、このバンドの事をどれだけ御存じですか?

グ ランジ、オルタナティヴ・ロックとカテゴライズするだけでは収まらないポテンシャルを秘めていると思います。Chris Cornellのボーカルは非常にレンジが高く、非常に上手い人です。ギターソロを中心に据える事はありませんが、時折見せるKim Thayilのギターソロは効果的です。そしてリズム隊は技術に裏付けられた迫力とタイトさで曲を支えます。つまり「グランジ、オルタナティヴ・ロックは 下手な奴等が演奏する音楽」ではないのです。どちらかと言えば新しい形のハードロックと言えます。

CD時代のアルバムなので、曲数と結構 収録時間が長いです。そしてそのほとんどがミドルテンポで重いです。捨て曲無しで良い曲ばかりなのですが、メロトロンを使った"Mailman"、ファス トなタイトル曲"Superunknown"、中東のメロディーの様な"Head Down"、このアルバムのハイライト"Black Hole Sun"、軽やかな"Spoonman"、そして、絶望的な暗いイントロから始まる重くてうねる"4th of July"。そうですね、"Mailman"と"4th of July"以外はわりとグランジ色は少ないかもしれません。

傑作なのです。どうでもいいけど、ビルボード1位獲得。


Somewhere in Time/Iron Maiden

2015-02-16 18:57:34 | レビュー

<List>
1. Caught Somewhere in Time
2. Wasted Years
3. Sea of Madness
4. Heaven Can Wait
5. The Loneliness of the Long Distance Runner
6. Stranger in a Strange Land
7. Deja-Vu
8. Alexander the Great

<Member>
・Bruce Dickinson(Vocal)
・Dave Murray(Guitar)
・Adrian Smith(Guitar)
・Steve Harris(Bass)
・Nicko McBrain(Drums)

1986年リリースの6th。まず、ジャケットがカッコイイですね。数あるIron Maidenmpアルバムアートの中でも秀逸です。「警告 白ニキビ」ですって(笑)

こ のアルバムの最大のトピックはシンセサイズドギターを大幅に導入したこと。ベースも。不思議な事に同時期にJudas Priestも"Turbo"で同様にシンセサイズドギターを導入しました。キーボードが使いたくなかったからでしょうけど、別に何も問題ないじゃありま せんか。今のメタルバンドはエフェクトとしてキーボードを導入していますよ。Megadethなんかも使っていますよね。

結論から言うと、このアルバムも傑作ですので手に入れなければなりません。良い曲ばかりです。

着 眼点はバンド内の役割で、"Caught Somewhere in Time"、"The Loneliness of the Long Distance Runner"、"Alexander the Great"といったファストで大作主義な、いかにもメイデンらしい曲はもちろんSteve Harrisが、"Wasted Years"、"Sea of Madness"、"Stranger in a Strange Land"の様なミドルテンポで聴かせる曲はAdrian Smithが作曲しているという事です。

そう、このアルバムはAdrian Smithがソングライターとしてかなりの曲を作っています。そしてそのカラーはSteveの作る曲と相反するのではなく見事に調和しています。特 に"Wasted Years"ですね。これはIron Maidenが演奏するべきではないような気がする曲なのですが、何度も聴く度に納得させられる良い曲なのです。

ギターソロもAdrianが担当しているパートが目立ちます。本当にゆったりとしたメロディアスなギターソロを弾きます。Dave Murrayも"Deja-Vu"で頑張っています。

唯 一難癖をつけるとしたら最後の曲の"Alexander the Great"ですけど、違うタイトルと歌詞をつけて欲しかったです。このアルバムでアレキサンダーなんかどうでもいいです。取り上げて欲しくなかったで す。しらけてしまいます。曲は良いのに、、、同じようにJudas Priestの"Nostradamus"もダサくて聴かなくなってしまいました。ノストラダムスなんてただのウソつきじゃないですか。


Brain Salad Surgery/Emerson, Lake & Palmer

2015-02-15 18:37:25 | レビュー

<List>
1. Jerusalem
2. Toccata
3. Still...You Turn Me On
4. Benny the Bouncer
5. Karn Evil 9: 1st Impression, Pt. 1
6. Karn Evil 9: 1st Impression, Pt. 2
7. Karn Evil 9: 2nd Impression
8. Karn Evil 9: 3rd Impression

<Member>
Keith Emerson(Keybord)
Greg Lake(Vocal, Bass, Guitar)
Carl Palmer(Drums)

1973年リリースの4th。これか、"Tarkus"のどちらかが彼らの最高傑作でしょう。
 
最 新のリマスター盤がどれくらい音質が良いか解りませんが、私は同じタイトルを2枚持っています。1枚目は多分板起こしという奴で、2枚目のリマスター盤を 購入した理由は音が非常に悪いからです。でもほとんど何も変わっていなかったし、もっとひどい事に"Karn Evil 9: 1st Impression, Pt. 1"と"Karn Evil 9: 1st Impression, Pt. 2"が繋いであったのです。バンド側の意向かもしれませんが、オリジナルを尊重して"Pt. 1"と"Pt. 2"は別々にしておいて欲しかったです。最新リマスター盤は如何でしょうか?DVD-Audioも出ているみたいですね。元が悪いので、こねくり回しても 変わらないでしょうね。3rdの"Trilogy"はとても音が良いのに。
 
引き続き音が悪くて胸糞悪いのは"Jerusalem"で す。楽曲としては申し分のない出来です。多分意図的に小さい音から少しづつ大きな音にしているのだと思いますが、その音の盛り上がり方がぎこちない上、あ まりにも最初と最後のレンジに差があり過ぎて、相対的に冒頭の部分の音のキレが悪いです。

1曲目もカバーなら2曲目の"Toccata"はクラシックのカバーだそうですが、原曲を聴いた事がありません。テクノロジーを多用したインダストリアルな出来となっております。相変わらずCarl Palmerは忙しくしています。
 
そ の後、"Still...You Turn Me On"、"Benny the Bouncer"と佳曲が続いてLPレコードA面最後に"Karn Evil 9: 1st Impression, Pt. 1"が来る訳ですが、狗肉の作でしょうけど良くこんな事思いつきましたよね。冒頭から「嗚呼、プログレだなぁ」というリズムで、Gregも高い声が出る し、多様な展開で矢継ぎ早に曲の色合いが変わってきます。Greg Lakeがギターソロを演奏する時はキチっとKeith EmersonがMoogでBassの代わりを兼ねているのが現実的で良いですね。

"2nd Impression"はアコースティックなジャズです。忙しいCarl Palmerのドラミングスタイルや、何でも弾けるKeith Emersonなら容易いでしょう。とても緊張感があってテクニカルなインストゥルメンタルです。「あれ、今まで何を聴いていたっけ?」というくらい前後 の曲との連続性がありません。

"3rd Impression"ではまたプログレです。前半はGreg Lakeのボーカルが光ります。その後長くて複雑なインストゥルメンタルを通過して最後にGreg Lakeのボーカルで締めます。歌詞は何が言いたいのか解りませんが、、、

"Brain Salad Surgery"は彼らのテクニックやクリエイティビティーが絶頂期にある時に作られたきらびやかな作品であり、このアルバムに収録されている曲はライブ音源として沢山残っている事からも自他ともに認める最高傑作でしょう。いや、やっぱり"Tarkus"かな?


A Night at the Opera/Queen

2015-02-14 23:12:08 | レビュー

<List>
1. Death on Two Legs
2. Lazing on a Sunday Afternoon
3. I'm in Love with My Car
4. You're My Best Friend
5. '39
6. Sweet Lady
7. Seaside Rendezvous
8. The Prophet's Song
9. Love of My Life
10. Good Company
11. Bohemian Rhapsody
12. God Save the Queen

<Member>
Freddie Mercury(Vocal, Piano)
Brian May(Guitar, Vocal)
John Deacon(Bass)
Roger Taylor(Drums, Vocal)

1975 年リリースのリリースの4th。Queenの最高傑作は?と聞かれると初期の"QueenⅡ"とか、"Sheer Heart Attack"とか挙がるかもしれませんが、個人的には"Innuendo"が好きなんですけど、本作が最高傑作ではないかと思います。というのも全作品 聴いていないので。

昔で言う所のA面はバラエティー豊かですね。リードボーカルも3人で分け合って。でもあらためて聴くとキラーチューン がありませんね。どれもまぁまぁの出来です。硬質な"Death on Two Legs"とピアノの導入とボーカルがFreddieらしいお洒落な"Seaside Rendezvous"が良いですね。

B面は充実しています。"The Prophet's Song"では歌詞で何を言っているのかはさっぱり解りませんが呪われている曲みたいです。幻想的でもあります。収録時間が8分を越えます。

"Love of My Life"はスローバラードの名曲ですね。いろんなアーティストにカバーされているんじゃないですか?誰だか覚えていませんけど。高低差が激しいので歌のは難しいと思います。

そ して最大の山場が"Bohemian Rhapsody"でしょう。ボーカルハーモニーで始まり、♪Mama~と静かに流れて行き、だんだん盛り上がっていってリズムチェンジ。ガリレオ、フィ ガロォッ。エスメルダアッ!。その後のギターリフのリズムの取り方って難しいですよね。パワフルなFreddieが圧倒。短いギターソロ、そしてピアノと 共に静かに収束。

締めはマルチトラックで録音されたギターハーモニーで終わります。

"The Prophet's Song"や"Bohemian Rhapsody"等の展開を聴くとQueenはプログレッシブ・ロックの影響を強く受けていると思わせます。へヴィーな曲からポップな曲、そして複雑な 展開を見せる曲。Queenというバンドは懐の深いバンドだなと思わせるのでした。


Wired /Jeff Beck

2015-02-13 19:00:34 | レビュー

<List>
1. Led Boots
2. Come Dancing
3. Goodbye Pork Pie Hat
4. Head for Backstage Pass
5. Blue Wind
6. Sophie
7. Play With Me
8. Love is Green

<Member>
・Jeff Beck(Guitar)
・Max Middleton(Clavinet)
・Jan Hammer(Synthesizer, Drums)
・Wilbur Bascomb(Bass)
・Narada Michael Walden(Drums)
・Richard Bailey(Drums)
・Ed Greene(Drums)

1976年リリースの8th。Jeff Beckのアルバムには7thの"Blow by Blow"とこの"Wired"という傑作アルバムがありますが、どちらが好きかというとこちらの方が好きです。あのJimmy Pageに「ギタリストのための教科書」とまで言わせた"Blow by Blow"よりです。

"Led Boots"はつかみの曲としては弱いです。同じフレイズの繰り返しで展開に乏しく、あまり感動しません。ギターよりキーボードやベースの方が目立ってしまっています。でもこの曲はアルバムの代表曲なんでしょう?

2曲目からは良いですね。このアルバムは全体的にベースが目立っています。

"Goodbye Pork Pie Hat"は今でもライブで演奏されているんじゃありませんか?何だったか忘れましたが、確か割と近年のライブアルバムに収録されていました。スローでちょっとブルージーな曲です。

"Head for Backstage Pass"は強烈なベースソロから始まります。またベースの目立つ曲です。テンションの高い曲です。

5曲目は私の大好きな"Blue Wind"です。いつまでもライブで演奏して下さい。ここでもベースが目立ちます。

"Sophie"は「ゆっくりだるそうに始まって急に元気はつらつになる」×2です。

"Play With Me"を聴くと、Jeffはどこかの速弾きギターリストの様に「俺が俺が」ってタイプではない事が良く解りますね。

"Love is Green"で「ゆっくりおやすみなさい」という感じで終わります。
 
ク レジットを見てもどうやらJeff Beckは作曲能力に乏しいという事が言われています。カバーや楽曲を提供される事が多いじゃないですか。どこかで見た記事ですけど"Guitar Shop"の次のアルバムを作成する為にTerry BozzioとTony Hymasと集まって沢山録音したけど、Jeffが全部ボツにしたと。それ、世に出ませんかねぇ?私は"Wired"よりさらに"Guitar Shop"が大好きです。