<List>
1. Thick as a Brick, Part I
2. Thick as a Brick, Part II
<Member>
・Ian Anderson(Vocal, Flute, Guitar)
・Martin Barre(Guitar)
・John Evan(Keybord)
・Jeffrey Hammond(Bass)
・Barriemore Barlow(Drums)
1972年リリースの5th。LPレコードの便宜上、Part1とPart2に分かれてはいるけれど、アルバム全体で1曲です。
こ のアルバムはアコースティックギターとフルートが沢山フューチャーされていて基本とてもアコースティックな印象なのですが、各楽器とボーカルのテンション がとても高くて展開もめまぐるしく、Ian Andersonのボーカルも弾けていてとても躁状態にあります。彼は傾奇者です。落ち込んだ時に聴くと良いかもしれない様なアルバムです。
カオスではなくてとても良く練られた構成で、インプロヴィゼーションはないでしょう。44分程度の時間があっという間に過ぎ去ります。
ライブでもこのアルバム通り違わず演奏しているようです。凄いですよね。
こんな実験的なアルバムがビルボード1位だったのですから、今のリスナーより当時のリスナーの方が寛容だったのかもしれません。
あっ、これもコンセプトアルバムですね。
<List>
1. South of Heaven
2. Silent Scream
3. Live Undead
4. Behind the Crooked Cross
5. Mandatory Suicide
6. Ghosts of War
7. Read Between the Lies
8. Cleanse the Soul
9. Dissident Aggressor
10. Spill the Blood
<Member>
・Tom Araya(Vocal, Bass)
・Jeff Hanneman(Guitar)
・Kerry King(Guitar)
・Dave Lombardo(Drums)
1988年リリースの4th。「速いSlayerが遅くなってしまったアルバム」との評判のアルバムですが、それは違います。これでもまだ普通より速い位です。
1曲目の"South of Heaven"は確かにスローですが、これは名曲です。非常にダークな印象を醸し出しています。この曲を以って「遅くなった」というのですが、次の曲"Silent Scream"ではいつものSlayerに戻っています。その次の"Live Undead"と"Behind the Crooked Cross"もミドルテンポから始まって途中からまた速くなります。そのコントラストが心地良い曲です。
"Mandatory Suicide"は少し退屈な曲ですが、ライブでは良く演奏される曲の様です。多分、演奏しやすいからだと思います。
"Ghosts of War"も"Cleanse the Soul"スピード全開で、"Dissident Aggressor"はJudas Priestのカバーで,
ミドルテンポの曲ですが、Rob Halfordのハイトーン・スクリームをギターのハイトーンで再現している点が面白いです。カバーを収録するなら、一工夫欲しいですよね。
プロデューサーはRick Rubinですが、Right ChannelをJeff Hanneman、LchをKerry Kingと綺麗に割り振っているのは好感が持てます。Kerryはオーソドックスなスケールを速弾きで押し捲るタイプ、Hannemanは少し捻ったプレイをするタイプです。
前作が速過ぎただけで、本作は速い曲が半分はあります。本作が遅くてつまらないと思うのならそれは間違った認識です。前作にひけをとらないいいアルバムだと思います。