もぐらたたき!

CDのレビューとかなんとか

Blue Murder/Blue Murder

2014-12-31 23:48:10 | レビュー

<List>
1. Riot
2. Sex Child
3. Valley of the Kings
4. Jelly Roll
5. Blue Murder
6. Out of Love
7. Billy
8. Ptolemy
9. Black-Hearted Woman

<Member>
・John Sykes(Guitars, Vocal)
・Tony Franklin(Bass)
・Carmine Appice(Drums)

1989年リリースの1st。John Sykesはギターがとても上手いのだと思います。この人が参加したアルバムはどうしてもメタリックになってしまいます。Blue Murderはへヴィーメタルバンドではありませんが、ギターはメタリックです。Whitesnakeの"Serpens Albus"でも、Thin Lizzyの"Thunder & Lightning"でもそれは同じで、ギターサウンドはメタリックです。Whitesnakeの同アルバムに収録されている"Crying in the Rain"ではDoug Aldrichが加入するまでライブで再現する事が出来なかったそうですし、Megadethがカバーした"Cold Sweat"ではChris Broderickみたいな上手いとされている人でもJohn Sykesのソロより劣ります。気になったのはJohn Sykesはレスポールがトレードマークですが、これにエフェクトを掛けて速弾きをしますと1音1音が潰れてしまいます。Yngwie J. Malmsteenがシングルサイズのピックアップを選んで使っている理由が解った気がします。脇を固めるTony Franklinはフレットレスベースでテクニカルなフレーズを連発しますし、Carmine Appiceが下手な訳がありません。John Sykesのボーカルはデビュー作なので青臭い感じがしないでもないですが、悪くありません。アルバムを通して良い曲が詰まっています。でもこのアルバム の評価より、メガ・ヒットとなったWhitesnakeの"Serpens Albus"はJohn Sykesがいなければ成立しなかった作品だなという思いを強くさせた作品です。


Fragile/Yes

2014-12-31 23:44:23 | レビュー

<List>
1. Roundabout
2. Cans and Brahms
3. We Have Heaven
4. South Side of the Sky
5. Five Per Cent for Nothing
6. Long Distance Runaround
7. The Fish
8. Mood for a Day
9. Heart of the Sunrise

<Member>
・Jon Anderson(Vocal)
・Steve Howe(Guitar)
・Chris Squire(Bass)
・Rick Wakeman(Keybord)
・Bill Bruford(Drums)

1971 年の4th。Rick Wakemanが加入し、黄金期を迎えて制作された2枚の作品の内のひとつ。こちらの方が初めてYesを聴く方には判り易いと思います。長い曲も様々な展 開を経るので冗長ではないし、メンバーもまだ若いので溌剌としたプレイを聴く事が出来ます。こちらから聴くべきでしょう。Chris Squireが何故リスペクトされているベーシストなのかが理解出来るし、Bill Brufordも彼らしいプレイを披露しています。Rick Wakemanは、そんなに素早いパッセージを見せるプレーヤーには思えなくて、あまり個人的には評価していないのですが。どちらかといえばオーケスト レーションで貢献するタイプでしょうね。この中には良い曲が詰まっていて、"Roundabout"、"Long Distance Runaround"、特に"Heart of the Sunrise"はBill Brufordの見せ場ですね。


A Boy Named Goo/Goo Goo Dolls

2014-12-31 23:39:21 | レビュー

<List>
1. Long Way Down
2. Burnin' Up
3. Naked
4. Flat Top
5. Impersonality
6. Name
7. Only One
8. Somethin' Bad
9. Ain't That Unusual
10. So Long
11. Eyes Wide Open
12. Disconnected
13. Slave Girl

<Member>
・Johnny Rzeznik(Guitar, Vocal)
・Robby Takac(Bass, Vocal)
・George Tutuska(Drums)

1995年リリースの5th。当時MTVで"Name"が良く流れていて、アコースティックギターがとてもしんみりしてそれでいてメロディアスな良い曲だ と思っていました。その曲に魅かれて購入したのですが、パンクっぽい曲あり、ファストでアグレッシブな曲あり、バラードあり、とてもバリエーション多彩な 作品です。テクニカルではありませんし短いですけど効果的なギターソロもありますよ。Bon Joviより余程良い音楽をやっているじゃないかと思ってしまいました。曲群が程よく調和していますが"Long Way Down"、"Disconnected"なんかはアグレッシブです。でもなんといっても"Name"ですね。この1曲だけでも買いです。でも"Slave Girl"は余計でした。


Power Windows/Rush

2014-12-31 23:36:04 | レビュー

<List>
1. The Big Money
2. Grand Designs
3. Manhattan Project
4. Marathon
5. Territories
6. Middletown Dreams
7. Emotion Detector
8. Mystic Rhythms

<Member>
・Geddy Lee(Bass, Vocal, Keybord)
・Alex Lifeson(Guitar)
・Neil Peart(Drums)

1985 年リリースの11th。プロデューサーはPeter Collinsで次作"Hold Your Fire"も手掛けます。この2作を「POPに墜落した」と評した音楽評論家がいましたが、それは大きな勘違いだと思います。確かにKeybordの装飾 は増えてキラキラしている部分が耳を突くかもしれません。ですが、"Manhattan Project"や"Marathon"の複雑なベースラインを聴いてみて下さい。"Middletown Dreams"や"Emotion Detector"におけるAlex Lifesonのギターソロはハードロックのそれです。全ての曲が素晴らしく、ケチのつけようがありません。POPであるかないかなどというのは無駄な議 論であると言える程充実した"Power Windows"~"Hold Your Fire"期でした。


Decade of Aggression/Slayer

2014-12-31 23:32:24 | レビュー

<List>
Disc1
1. Hell Awaits
2. The Anti-Christ
3. War Ensemble
4. South Of Heaven
5. Raining Blood
6. Altar Of Sacrifice
7. Jesus Saves
8. Dead Skin Mask
9. Seasons In The Abyss
10. Mandatory Suicide
11. Angel Of Death

Disc2
1. Hallowed Point
2. Blood Red
3. Die By The Sword
4. Black Magic
5. Captor Of Sin
6. Born On Fire
7. Postmortem
8. Spirit in Black
9. Expendable Youth
10. Chemical Warfare

<Member>
・Tom Araya(Bass, Vocal)
・Jeff Hanneman(Guitar)
・Kerry King(Guitar)
・Dave Lombardo(Drums)

1991年、4th"Seasons in the Abyss"の後にリリースされたライブアルバム。このアルバムが初期のSlayer集大成、一区切りと捉えられるでしょう。演奏能力が非常に高く、スタ ジオテイクと比べても遜色のないどころかプロダクションのチープな1st、2nd等は凌駕しております。もうちょっとだけボーカルを前に出した方がいいか な。傑作である3rdの曲に注目が集まると思いますが、以前全曲再現の"Raining Blood(still reigning)"を見る機会がありましたが、Dave Lombardoはあれだけ手数が多いのに非常にゆったりと余裕でプレイしているのが印象的でした。そして1stアルバムの後リリースされた EP、"Haunting the Chapel"から" Captor Of Sin"、そして名曲"Chemical Warfare"が収録されている事はこのライブアルバムの価値をさらに高めています。ジャケットのDave Lombardoと他の3人の距離が気になるよねぇ…