<List>
1. From the Moon
2. Open Fire
3. Don't Wanna Lose
4. Hell or High Water
5. Forever
6. Black Tiger
7. Barroom Boogie
8. My Way or the Highway
9. Winds of Change
<Member>
・Dave Meniketti(Vocal, Guitar)
・Joey Alves(Guitar)
・Phil Kennemore(Bass)
・Leonard Haze(Drums)
1982年リリースの4th。彼ら全盛時の傑作3部作の真ん中の作品です。
当時は日本でとても人気があったと思うのですが、今このバンドを御存じの方はどれくらい存在するのでしょうか?毎年多くのバンドがアルバムをリリースするので、良いアルバムであっても埋もれてしまいますよね。なので、これを取り上げます。
音楽的傾向はハードロックとへヴィーメタルの中間のような感じです。いや、メタル寄りかな?
ま ず"From the Moon"というアルバムのイントロですね。オーバードライブが掛かったギターハーモニーから始まって、攻撃的でファストな"Open Fire"になだれ込みます。Judas Priestの"Hellion"~"Electric Eye"のような感じです。ギターソロもメタルバンドのそれですね。
"Don't Wanna Lose"はミドルテンポの曲ですけど、曲のストラクチャーとDave Menikettiのボーカルとギターソロがとても心地よいものにしています。この曲は優しさも感じられる良い曲です。
こ のアルバムのハイライトは昔で言う所のA面最後にやって来ます。1曲目の"From the Moon"のメロディーが再度流れ、傑作"Forever"が始まります。この手法はプログレッシブ・ロックのアイディアを引用したのかもしれません。ミ ドルテンポの曲なのですが、素晴らしいギターリフと、Dave Menikettiのボーカルですね。とてもドラマティックに進行していきます。そして、ギターソロ。ロックミュージックにギターソロは必要ですね。この 曲がY&Tの作品の中で1番良い曲だと思います。前作の"Hurricane"とのどちらかです。
B面冒頭の"Black Tiger"もファストな曲です。2人のギターリフとPhil Kennemoreのベースが目立つ曲です。ギターハーモニーも織り交ぜ、ギターソロもクレージーな事をやっています。メタルソロです。
最後に"Winds of Change"というバラードで締めます。この形が前作から継承されています。
こ のバンドの主役はDave Menikettiです。歌も上手ければギターも上手い。速弾きだけではなく、ブルージーなギターソロも得意としています。ボーカリストとしての力量はあ のRainbowに在籍していた強力なボーカリスト、Ronnie James Dioにも認められました。
今の時代は沢山の選択肢があり、当然金銭的にも精神的にも一杯かもしれませんが、その中へ埋もれてさせてしまうのには惜しい作品です。皆様にはこの作品を一度でも聴く機会があればいいなと思います。