毒まんじゅうはいかが?

CDのレビューとかなんとか

Wired /Jeff Beck

2015-02-13 19:00:34 | レビュー

<List>
1. Led Boots
2. Come Dancing
3. Goodbye Pork Pie Hat
4. Head for Backstage Pass
5. Blue Wind
6. Sophie
7. Play With Me
8. Love is Green

<Member>
・Jeff Beck(Guitar)
・Max Middleton(Clavinet)
・Jan Hammer(Synthesizer, Drums)
・Wilbur Bascomb(Bass)
・Narada Michael Walden(Drums)
・Richard Bailey(Drums)
・Ed Greene(Drums)

1976年リリースの8th。Jeff Beckのアルバムには7thの"Blow by Blow"とこの"Wired"という傑作アルバムがありますが、どちらが好きかというとこちらの方が好きです。あのJimmy Pageに「ギタリストのための教科書」とまで言わせた"Blow by Blow"よりです。

"Led Boots"はつかみの曲としては弱いです。同じフレイズの繰り返しで展開に乏しく、あまり感動しません。ギターよりキーボードやベースの方が目立ってしまっています。でもこの曲はアルバムの代表曲なんでしょう?

2曲目からは良いですね。このアルバムは全体的にベースが目立っています。

"Goodbye Pork Pie Hat"は今でもライブで演奏されているんじゃありませんか?何だったか忘れましたが、確か割と近年のライブアルバムに収録されていました。スローでちょっとブルージーな曲です。

"Head for Backstage Pass"は強烈なベースソロから始まります。またベースの目立つ曲です。テンションの高い曲です。

5曲目は私の大好きな"Blue Wind"です。いつまでもライブで演奏して下さい。ここでもベースが目立ちます。

"Sophie"は「ゆっくりだるそうに始まって急に元気はつらつになる」×2です。

"Play With Me"を聴くと、Jeffはどこかの速弾きギターリストの様に「俺が俺が」ってタイプではない事が良く解りますね。

"Love is Green"で「ゆっくりおやすみなさい」という感じで終わります。
 
ク レジットを見てもどうやらJeff Beckは作曲能力に乏しいという事が言われています。カバーや楽曲を提供される事が多いじゃないですか。どこかで見た記事ですけど"Guitar Shop"の次のアルバムを作成する為にTerry BozzioとTony Hymasと集まって沢山録音したけど、Jeffが全部ボツにしたと。それ、世に出ませんかねぇ?私は"Wired"よりさらに"Guitar Shop"が大好きです。