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CDのレビューとかなんとか

Ram It Down/Judas Priest

2015-02-03 19:27:08 | レビュー

<List>
1. Ram It Down
2. Heavy Metal
3. Love Zone
4. Come And Get It
5. Hard As Iron
6. Blood Red Skies
7. I'm A Rocker
8. Johnny B. Goode
9. Love You To Death
10. Monsters Of Rock

<Member>
・Rob Halford(Vocal)
・K. K. Downing(Guitar)
・Glenn Tipton(Guitar)
・Ian Hill(bass)
・Dave Holland(Drums)

1988年リリースの11th。このアルバムは不当に評価されていると思います。次作"Painkiller"の次にいい作品だと思っています。

PMRC のような圧力団体に常日頃から批判にさらされ、タイトルや歌詞にとても気をつけたが結果、非常にシンプルな"Heavy Metal"、"Hard As Iron"、"I'm A Rocker"、"Monsters Of Rock"等のタイトルの曲が生まれました。それこそ拡大解釈されないように。ですが、"Ram It Down"が女性蔑視の曲だと批判をされ、それ以降アルバムリリースに伴うツアーをしていたのかどうしていたのか目立った動きはしていないのではないかと 思います。こんなに良いアルバムなのに。

まず、"Ram It Down"から全開で飛ばしていきます。そこからミドルテンポですが、とても良い楽曲群"Heavy Metal"~"Come And Get It"までミドルテンポの曲が続きますが、これらも良いです。そして"Hard As Iron"でまた飛ばしてきます。

"Blood Red Skies"はRob Halfordのお気に入りの曲の様で、叙情的でとても良い曲だと思いますが、ドラムがモロに打ち込みだと感じる曲です。というか、このアルバム全ての曲 が打ち込みではないかという疑惑がありました。そしてドラムのDave Hollandはこれを機に脱退してしまいました。別にいいんですよ、打ちこみでも良い曲であれば。

"Johnny B. Goode"はあのChuck Berryのヒット曲ですよ。そう言われないと判りません。確かに凄いアレンジだと思います。カバー曲の中でもベストなもののひとつではないでしょうか。

へヴィーな"Love You To Death"を経て、スローで陰鬱な"Monsters Of Rock"で終わります。

このアルバムは、"Screaming for Vengeance"~"Defenders of the Faith"辺りより上出来だと思います。機運を掴めなかった事は非常に悔やまれるます。まぁ、次作でおつりがくる程ブレイクするんですけどね。