<List>
1. Themes
)Sound
)Second Attention
) Soul Warrior
2. Fist of Fire
3. Brother of Mine
)The Big Dream
)Nothing Can Come Between Us
)Long Lost Brother of Mine
4. Birthright
5. The Meeting
6. Quartet
)Wanna Learn
)She Gives Me Love
)Who Was The First
)I'm Alive
7. Teakbois
8. Order of the Universe
)Order Theme
)Rock Gives Courage
)It's So Hard To Grow
)The Universe
9. Let's Pretend
<Member>
・Jon Anderson(Vocal)
・Bill Bruford(Drums)
・Rick Wakeman(Keyboard)
・Steve Howe(Guitar)
・Tony Levin(Bass)
1989年リリースの1st、というか、ほとんどYesです。ベーシストがChris Squireでなく、Tony Levinなだけです。Yesに80年クリムゾンのリズム隊が加わったのか、Yesのベーシストが変わったのかどちらかです。
「黄金期のメンバーによる黄金時代のサウンドの復活!」と言われていますが、そうは思いません。"Fragile"や"Close to the Edge"の事を指して言うのでしょうが、どこが共通しているんでしょうか?
も う使用している機材もテクノロジーの進歩と共に決定的に音が違うのですから。Rick Wakemanが使用しているシンセサイザーもBill Brufordのエレクトリックドラムも。録音もクリアです。アルバムの構成も曲のストラクチャーも違います。真のプログレッシブロックバンドとして新し い価値を提示したと思います。
1曲目の"Themes"からBillの個性は際立っています。あれは考えた所に正確にスネアを打ってい るのか、何も考えずに適当に打っているのか解らない曲です。Rick Wakemanのキーボードもかなり目立っていますね。第一期黄金期より良い仕事をしている気がします。気合が入っています。
"Brother of Mine"もリズムチェンジと変速リズムの連続で聴き所満載な曲です。やはりBillに注目が集まってしまいます。"Long Lost Brother of Mine"は組曲中一番のハイライトです。"Birthright"はSDXという特殊なエレクトリックドラムを使わないと複雑過ぎて再現出来ないそうで す。
"Quartet "はJon Andersonのボーカル主導の組曲で、アコースティックな"Wanna Learn"から静かに始まり徐々に盛り上がります。最後にシンフォニックな"I'm Alive"で締めます。この曲はPVも見ましたよ。Jonの声は天使のようです。
"Order of the Universe "はこのアルバムのハイライトです。皆さん、TVで聴いたことがあるイントロじゃないかな?Jonがロックボーカリストに豹変します。彼にしてはかなりへヴィーな歌い方です。カッコイイ。
で、"Let's Pretend"で穏やかに収束します。
Steve Howeには一度も触れませんでしたが、ここでの彼のプレイはとても周りと調和がとれたプレイをしていました。彼独特のリズムの変な揺れもありませんでし たよ。アコースティックギターの演奏はいつもさすがです。アディショナル・メンバーのTony Levinの音が絞られているのが残念ですが、これは仕方がないか。
何度かリマスターが繰り返されているようですし、これは傑作なのです。