<List>
1. Looking for Someone
2. White Mountain
3. Visions of Angels
4. Stagnation
5. Dusk
6. The Knife
<Member>
・Tony Banks(Keybord, Guitar)
・Peter Gabriel(Vocal, Flute)
・John Mayhew(Drums)
・Anthony Phillips(Guitar)
・Mike Rutherford(Bass, Guitar)
1970 年リリースの2nd。1stアルバム"From Genesis to Revelation"は、何といいますか、ほんの数回聴いただけで…第1印象が違うバンドの様で…あー、はっきり言うとつまらなくて、2、3回聴いただ けで聴くのを辞めてからもうかなり経ちます。なので全然覚えておりません…(苦)アコースティックな短い曲の集まりだったように記憶しております。
所属レーベルを変えてリリースしたこの2ndアルバムが実質デビューアルバムと言えましょう。
このアルバムはアコースティックで幻想的なパートが多くを占めています。ですが、退屈で眠くなったりはしません。それは曲が良いからでしょう。それと長尺な曲がプログレッシブ・ロックバンドに方向転換した事を具現化しています。
"Looking for Someone"は1曲目を飾るに相応しい静と動のコントラストが絶妙な長編です。展開が目まぐるしく、1回聴いただけではこの曲の良さは理解出来ないでしょう。
"Stagnation" はアコースティックギターで始まり、ひたすら静かで優しい美しさを構築したような曲です。途中、Tony Banksのオルガンが元気に切り込んできますが、また静かに収束していき、最後にもう一度盛り上がり、フルート。こういう曲をシンフォニック・ロックと いうのでしょうね。良く解りませんね、シンフォニック・ロック。
最後はシャッフルのリズムで始まる元気な大作"The Knife"。Peter Gabrielのボーカル、Tony Banksのハモンド・オルガンとAnthony Phillipsのエレクトリック・ギターが炸裂します。
他の曲もメロトロンを導入したり良い曲ばかりなのですが、今挙げた3曲から以後のバンドの方向性を見い出す事が出来るでしょう。
こ のアルバムを最後にAnthony Phillipsはバンドを脱退、John Mayhewは解雇されてしまいます。話によると技量に問題があったとか。やはり後任のPhil Collinsとは比較にならないでしょう。何故かPeterがバスドラだけをステージに上げて踏んでいます。
思うに本作はAnthony Phillipsの創作能力に負う所が多かったのだと思います。そして、多くのエッセンスが以降の作品に継承されたように思います。